116 ショボンとksk New! 2006/08/09(水) 00:08:05.73 ID:R552wMTiO
(´・ω・`)「これが『ksk』・・・・・・か」

巨大な機械―竜を模した重火器の塊―に向け、しょぼくれた顔の男が語り掛ける。

カッカッカッカッ

小気味良い靴の音が『ksk』と男しかいない空間に響く。
男はゆっくりと『ksk』に近付いていく。

(´・ω・`)「この力さえあれば世界を終わらせることができる・・・・・・」

男は慈しむかのように『ksk』の装甲を撫でる。

男の名はショボン。
己の知識ゆえに世界に絶望した者


118 ショボンとksk New! 2006/08/09(水) 00:09:14.69 ID:R552wMTiO
(´・ω・`)「人間は愚かだ。」

カッカッカッカッ

ショボンは『ksk』から離れ、隣にある四角い柱に向かって、歩きながらそう呟いた。
そして、ショボンは四角い柱の上に手を載せ、何か呪文のようなものを唱える。

ショボンが呪文を唱え終えると、四角い柱が輝き、『ksk』にエネルギーを供給し始めた。

グォオォォォォヲヲヲヲヲヲヲ

『ksk』が世界の終わりを告げるように吼える。

(´・ω・`)「『ksk』よ!最初の命令だ!僕を殺せ!そして、世界を滅ぼすんだ!」

『ksk』はその願いを聞き入れたかのように、腕に備え付けられた巨大な砲身をショボンに向ける。

(´・ω・`)「これで全てが終わる・・・・・・」

ショボンの顔には安堵が浮かんでいた。


121 ショボンとksk New! 2006/08/09(水) 00:11:14.84 ID:R552wMTiO
しかし、ショボンは死ぬことが出来なかった。
『ksk』の一撃は『ksk』の頭上に向け、撃たれたのだ。

ドォオオオオオン

凄まじい轟音と共に青い空が頭上に現れる。『ksk』はその鉄の翼を広げ、天へと飛び立とうとする。

(;´・ω・`)「待ってくれ。命令だ!僕を殺せ!殺すんだ!」

ショボンのその言葉を無視するように、『ksk』は飛び立っていった。
ただ一つの命を除いた全ての命を絶つ為に・・・・・・

(´・ω・`)「こんなことをした罰か。全てが終わった後も生きていけ・・・・・・か」

(´・ω・`)「アハハ、アハハハハ、ハハッ、ハハハ」

(´;ω;`)「ウッ、クッ、何でだよぉ・・・何でなんだよぉ・・・」

ショボンは地面を叩き続けた。
いつまでも・・・いつまでも・・・




122 ショボンとksk New! 2006/08/09(水) 00:12:19.77 ID:R552wMTiO
街頭にあるテレビが焦るようにことを伝える。

ξ;゚听)ξ「えー、たった今入った情報によるりますと、突如現れた謎の兵器により
      主要都市が次々と破壊されています。軍隊は全く歯が立たず・・・」

その言葉を最後にテレビには砂嵐しか映らなくなった。

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