743 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:10:28.74 ID:+tSPT8n80: 煌々と光るスポットライト。
湧き上がる歓声。
それらが降り注ぐ花道を、一人の男が歩いていく。
身長は190cm、体重は105kg。
無敵の連勝街道をひた走ってきた。
彼の名は

「VIPPERS.ﾍﾋﾞｰｳｪｲﾄﾁｬﾝﾋﾟｮﾝ！ブーン!!!」

ワァァァァァァァァ！！！

(　＾ω＾)「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！」

川ﾟ -ﾟ)「今日はブーン選手の防衛戦ですが、ｼｮﾎﾞﾝさんはどう見ますか？」
(´・ω・｀)「うほっイイ肉付きｗｗｗ」
川ﾟ -ﾟ)「はいはい、ではﾌﾟﾛﾚｽ好きで定評のある女優のﾂﾝさんは･･･」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「べべ別に何もないわよ！ちょっと強いかなーってぐらいで、かっカッコいいなんて思って無いんだから！」
川ﾟ -ﾟ)「ありがとうございます(はぁ、馬鹿ばっかり)」

(　＾ω＾)「おっおっおｗｗｗｶﾞﾘﾁﾋﾞが挑戦しに来たことは褒めてやるおｗｗｗ」
('A`)「･･･」
(　＾ω＾)「まぁ死なない程度に遊んでやるおｗｗｗ」

ファイト！　カーン！

('A`)「やってやる･･･」
744 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:11:49.73 ID:+tSPT8n80: ―１ヶ月前―

ﾄﾞｸｵは日課の早朝ランニングに勤しんでいた

('A`)「えっほ、えっほ」

ﾄﾞｸｵは身長175cm体重78kg。
軽量の格闘家としてはまずまずの体躯をしていた。
('A`)「会長、今にベルトを献上してあげますから！」
745 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:12:27.53 ID:+tSPT8n80: ﾗｳﾝｼﾞﾑ。
ごく普通のｼﾞﾑだが、ここの会長の指導は一流で、未来のﾁｬﾝﾋﾟｮﾝを多く育成している。
ﾄﾞｸｵもその一人。
('A`)「戻りましたー」

･･･？

いつも活気だけはあるｼﾞﾑ内なのに、今日は静まり返っている･･･

('A`)「どうしたんだ？」
(・∀・`)「そっそれが･･･」
ﾓﾗﾗはリングを指差している。
('A`)「？」

リングには会長がいた。
但し、横たわって。
746 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:13:03.64 ID:+tSPT8n80: ('A`)「会長！」

ﾄﾞｸｵはそばに駆け寄る。

( <●><●>)「ﾄﾞｸｵ･･･うっ」
('A`)「大丈夫ですか？･･･！」

そして気が付いた。

('A`)「お前･･･」

リングにもう一人、馬鹿デカい奴がいることに。
748 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:13:40.38 ID:+tSPT8n80: (　＾ω＾)「おっおっ、僕はブーンだお」
('A`)「てめぇ、会長に何しやがった」
(　＾ω＾)「ちょっとｽﾊﾟｰﾘﾝｸﾞをさせてもらっただけだお」
(・∀・)「嘘だ！ｱﾚはただの暴力だ！！！」
(　＾ω＾)「こいつが弱すぎただけだお。変な言い掛かりつけんなお」
('A`)「この野郎！」

ﾄﾞｸｵはブーンに飛び掛った。

が、

('A`)「うわっ」

あっさりかわされた上に、転ばされてしまった。
749 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:14:40.52 ID:+tSPT8n80: (　＾ω＾)「ちょっと待つお。せっかくだから正式に戦うお」
('A`)「ふざけんな！」
(　＾ω＾)「君が負けたらこのｼﾞﾑの権利書は頂くお」
('A`)「話を聞いて･･･」
(　＾ω＾)「僕はﾍﾋﾞｰｳｪｲﾄﾁｬﾝﾋﾟｮﾝだお。ﾍﾞﾙﾄ賭けるお」
('A`)「何！？」

ﾌﾞｰﾝは無敗でﾁｬﾝﾋﾟｮﾝに上り詰めた男。
負けることを考えていない上での発言だろう。
ﾄﾞｸｵにとってはまたとないチャンスだった。
だが、このｼﾞﾑが･･･

('A`)「くっ･･･」
( <●><●>)「ﾄﾞｸｵ、いってこい」
('A`)「ですが･･･」
( <●><●>)「安心しろ、お前ならできる」
('A`)「会長･･･」

確証のない言葉だが、発言者が会長だ。
今まで会長を信じてやってきた。

ｺｺで乗らない手は無い――
750 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:15:28.81 ID:+tSPT8n80: ('A`)「受けてやる･･･」
(　＾ω＾)「いい度胸だお。試合日は後ほど教えるお。」

そして今日に至る。

川ﾟ -ﾟ)「ﾌﾞｰﾝ選手はﾁｬﾝﾋﾟｮﾝになった後、流石兄弟とﾊﾝﾃﾞｨﾏｯﾁを行い、勝利しましたが？」
(´・ω・｀)「正直、鳥肌ものでしたね。流石バブルガム。伊達じゃなかったね」
川ﾟ -ﾟ)「そうなんです。ブーン選手は関節技に定評があり、一度掛かったら逃げられなくなる所から別名"バブルガム・ホライゾン"と呼ばれています」
川ﾟ -ﾟ)「ところで、ﾌﾞｰﾝ選手の本日の対戦相手のﾄﾞｸｵ選手ですが、彼は情報の無い無名選手と聞きましたが？」
(´・ω・｀)「んー、まぁまぁ食えるんじゃないかな？」
川ﾟ -ﾟ)「はぁ･･･(真面目にやれよ糞が)」

(　＾ω＾)「へっ先ずはどの関節から逝こうかお？」
('A`)「黙れピザ」
( #＾ω＾)「なっ聞き捨てならんお！」
752 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:16:49.62 ID:+tSPT8n80: ブーンはその体からは想像もつかないスピードで飛び掛った。
(　＾ω＾)「おぉぉぉぉぉぉぉぉ」
('A`)「･･･」

一閃。

誰もが目を疑った。

倒れているのがﾄﾞｸｵでなくﾌﾞｰﾝだという事実を。

「ダウーン！1...2...3...」

ウォォォォォォォォ！！！

川；ﾟ -ﾟ)「何が起きたんです？」
(；´・ω・｀)「これは、パンチだ」
川ﾟ -ﾟ)「は？」
(´・ω・｀)「ものすごい速さのパンチをあのﾄﾞｸｵという選手が繰り出したんだ」
川ﾟ -ﾟ)「あぁなるほど」
(´・ω・｀)「だが、そんなこと並みの反射神経ではできないぞ･･･」
ξ*ﾟ⊿ﾟ)ξ「ﾌﾞｰﾝ様･･･」
753 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:17:42.81 ID:+tSPT8n80: (；ﾒ)ω＾)「？？？」
(*'A`)「へへっ悪いなぁ、強すぎちゃってさぁ！」
(；ﾒ)ω＾)「何をしやがったお･･･」
('A`)「脳みそ蕩けそうだろ。これな、チョコレートパンチって言うんだぜ？」
('A`)「てめぇがガムだから、天敵みたいでいいだろ？」

「7...8...9」

( #＾ω＾)「こんなの全然効いてないお！」

ブーンが立ち上がるとまた歓声が沸いた。

('A`)「そのまま寝られたら退屈すぎるからな」
( #＾ω＾)「もう手加減はねぇお。ぶちころしてやるお！」

「ファイト！」
754 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:18:01.29 ID:+tSPT8n80: ブーンはまたもや飛び掛った。
そして
('A`)「！」

ﾌﾞｰﾝが目の前から消えた。

(　＾ω＾)「ふっ後ろだバーカ！」

ブーンは一瞬でﾄﾞｸｵのﾊﾞｯｸをとったのだ。

(　＾ω＾)「討ち取ったおぉぉぉぉぉ！」
('A`)「･･･」
755 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:18:49.96 ID:+tSPT8n80: そしてまた一閃。

又しても倒れているのはﾌﾞｰﾝだった。

しかも意識が無い。

(　ﾒ)ωﾟ)「･･･」

「ダウーン！1...2...3...」

ワァァァァァァァァァァ！！！

川；ﾟ -ﾟ)「こっこれは･･･」
(；´・ω・｀)「バックブローだね。いやはやコレはすごい」
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ「ﾌﾞｰﾝ様ぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

(；'A`)「はぁっはぁっ･･･」

「8...9...10...」

カンカンカーン！

ドワァァァァァァァァァァァ！！！！！！１１１

客席が今までﾃで最高の沸きあがりをみせる。
757 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:20:02.19 ID:+tSPT8n80: ( <●><●>)「ﾄﾞｸｵｰ！！！」
(*'A`)「へへっ会長の言うとおり！」
(*'A`)「あいつグラウンド以外はてんで雑魚だったぜ！」

(　ﾒ)ω＾)「うっ」
(・∀・)「むりするな」
(；ﾒ)ω＾)「僕は･･･負けたのかお？」
(・∀・)「そのようです」
(；ﾒ)ω＾)「･･･」
758 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/08(火) 02:20:54.90 ID:+tSPT8n80: 「新ﾁｬﾝﾋﾟｮﾝへのｲﾝﾀﾋﾞｭｰです」

('A`)「まぁｱﾚですよ。」
('A`)「俺は何よりも高い塔に立って叫んでやるんだ"俺が最強"ってなｗ」

(*´・ω・｀)「うほっ」
川*ﾟ -ﾟ)「ﾎﾟｯ」
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「なによなによ！ﾌﾞｰﾝの方がｶｯｺいいわよ！」

('A`)「あとﾌﾞｰﾝさん」
(；ﾒ)ω＾)「！」
('A`)「俺はハルクやタイソン、フグと肩並べてやんだ！」
('A`)「そんでその脳みそにちゃんと書いとけよ！」

('A`)「このﾄﾞｸｵの名をな！」

ワァァァァァァァァァァ！！！

(　＾ω＾)がﾍﾞﾙﾄを失ったようです。

終わり