324 紅葉を見にいこう! ひゃぁっ!祭りだっ!投下するぜ!FOX2! sage New! 2006/10/10(火) 23:05:57.85 ID:qMpG/erd0
紅葉は秋の風物詩だ。
赤・黄色・緑そんな色とりどりの山を見れるのはこの時期だけだ。
まれに赤はきらいと言う人が居る。血みたいで嫌らしい。

('A`)「マンドクセ。息をするのもマンドクセ。息止めるのもマンドクセ。」

彼の名前はドクオ。「マンドクセ」が口癖の青年。
休日なので部屋でごろごろグダグダしている。
そんな彼の元に一通の電話がかかってきた。
ジリリリリリリリリリリリリリリ('A`)「はい。ドクオですが。」

( ^ω^)「おっおっ!ドクオ!紅葉を見に行くお!今すぐ駅前のコンビニに来るお!」

(;'A`)「え…ちょ…まt」ガチャン

しゃべる隙もあたえられずに電話を切られてしまった。
「なんだ今のは」と愚痴を漏らしたが、どうせ暇なので行くことにした。
マンドクセと数回言った所で準備を終え、家をでる。朝日が目に染みる。

('A`)「…どうして秋ってのはこんなに晴れるんだ」

そんな事をつぶやきながらアパートの駐車場を抜ける。
ブーンに言われたコンビニは歩いても10分かからない近所だ
それに加え、急ぎ足だったのですぐに到着した。

('A`)「ブーンの奴どこだ…大体喪男同盟結んだのに彼女作りやがってあいつはいっつも(ry」

少し悪態をついてブーンを待つ。
それほど待たずにブーンはやって来た。


325 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:07:31.40 ID:qMpG/erd0
( ^ω^)「おいすー」

('A`)「おいすー…って彼女は?」

( ^ω^)「今日は僕だけだお」

珍しい事もあるもんだ。そう思った。
ブーンにはツンという彼女がいる。結構長い間付き合っている癖に覚める気配がない。
ドクオはきっと結婚するだろうと思っていた。
それほど何処に行くにも一緒なツンをおいてくるなんてめったにないのだ。

( ^ω^)「まぁいいじゃないかお!たまには男二人で遊ぶお!」

('A`)「そうだな…紅葉を見にいこうよう」

(;^ω^)「さすがの僕でもそれは引くお」

('A`)「…マンドクセ」

ブーンの車に乗り込む。

(;'A`)oO(行き先は『くそみそ山』?なんじゃこりゃ。)

ブーンの車に揺られること数時間。
どうやら目的地に着いたようだ

326 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:08:26.37 ID:qMpG/erd0
('A`)「やっとついたか…」

( ^ω^)「だおだお!」

そこはずいぶんと山奥だった。
なるほど、ここならいい紅葉が見れそうだ。とドクオは思った。

( ^ω^)「それじゃいくお!」

ブーンはすっかり上機嫌で車を降りる。
そして「案内するからついてこいお!」とでも言う勢いで
山道へ入っていった。ドクオは多少不安だったが
きっとここの地理に詳しいんだろうと思いついていった。

歩く事2時間。

('A`)「な…なぁ…まだ着かないのか。」

(;^ω^)「正直遭難した。」

一瞬思考が停止する。今なんていった?なんて阿呆な疑問が沸く。
何度も脳内でたった四文字の単語を繰り返す。
遭難?そ・う・な・ん?立ち眩みがする。吐き気もだ。
このDIOが遭難して気分が悪いだと!

327 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:08:57.15 ID:qMpG/erd0
(;'A`)「ままままままてよ!どうなってんだよ!ブーン!」

( ^ω^)「遭難 山奥などで道を見失うこと。迷子になること。」

('A`)「そうk…じゃねーよ!」

( ^ω^)「とりあえず明日捜索することにして、山小屋さがすお!」

('A`)「そ…そうか…」

ここで気付くべきだった。ドクオは想定外の事態に思考がマヒしていたのだった。
遭難したのに山小屋があるなんてのは有り得ない。
この遭難すべてがブーンに仕組まれた事だということに…

( ^ω^)「あったお!山小屋だお!」

(*'A`)「やったぁ!しかも立派じゃねぇか!」

ドクオは喜んで駆け出す。

( ^ω^)「ドクオまつお!」

('A`)「なんだよ!?」

(;^ω^)「もしかしたら犯罪者が潜んでるかもしれないお!」

('A`)「ねーよwwwwwwwww」

( ^ω^)「遭難したのは僕の責任だお!だから僕が最初に安全を確かめてくるお!」

329 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:10:09.12 ID:qMpG/erd0
ドクオは一瞬そんなまさか。と思ったが。
ブーンがあまりに粘るので、念のためお願いすることにした。

そして2人でドアの前に行き。ブーンが勢いよく蹴りあける。

(;'A`)「ど…どうだ…?」

( ^ω^)「大丈夫だお!誰も居ないお!」

(*'A`)「やったぁ!」

安堵して小屋に飛び込む。
あぁ…とりあえず獣に襲われる事はなくなった…
と、安心したドクオ。しかし次の瞬間。

バタン

後ろでドアを閉めた音が聞こえた。ブーンが入ってきたのか。
そう思ったが振り返ると誰も居ない。

('A`)「おいブーン!なにやってんだwこんな時まで悪ふざけを…」

ガチャリ

('A`)「え…?」

おかしい。ドアが開かない。
しかも今「ガチャリ」と聞こえた。
まさか?鍵?そんなはずは…!と思いもう一度試すが開かない。
あたりは闇と静寂に包まれていた。

330 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:11:44.31 ID:qMpG/erd0
(lll'A`)「ぶ、ブーン!なんだよこれ!ふざけんなよあうぇdrftgyふいおp」

パニックを起こし走るドクオ
すると何かにぶつかった。それは…
人の腕だった。
そして周りには目球・得体の知れない臓物
とにかくスプラッターな物体がオールスターだった。

(゜A゜)「あわあああああああああああああ」

なんでこんなものが!ふざけないでくれ!
ドクオが声にならない叫びを心の中で繰り返す。
その時、いきなりオレンジ色の電気が点灯した。
そこでドクオが見たのは…

(lll'A`)「ひ…うわああああぁぁぁあああぁぁああっ!」

真っ赤なもみじの壁画。普通なら感涙しそうなほど出来がいい。
しかし、ただの壁画ではない。
一目見ただけでわかる。本能がそうだと言っている
あれは…





『人の血』だ!!!



332 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:12:25.56 ID:qMpG/erd0
( ^ω^)「気に入ってもらえたかお?」

どこからか満面の笑みでブーンが現れる。
手には…ツンの…首…?そして生々しく光る斧。

(ll'A`)「こ…これはどう言う!」

( ^ω^)「綺麗な紅葉だお?すばらしい絵画だお?芸術の秋だお?」

(ll'A`)「そうじゃねぇよ!だってあれは人のちdrftgyふじこlp」

( ^ω^)「そうそう、絵の具が一人分足りないんだお。ドクオにお願いしたいんだお」

ブーンはドクオなんか見えていないような話し方で
勝手に物事をすすめる。

(ll'A`)「ざ…ざいりょう!?」

( ^ω^)「説明しなくてもわかるだろお?」

そういうとブーンは斧を振り上げた。
ドクオの意識はそこで途絶えた。

334 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:13:44.30 ID:qMpG/erd0
あれ?…どこだここ?…ていうか何で目が覚めるんだ?
俺はブーンに…「ドクオ気絶して正直すまんかったお」
そうだ、この声の主に…殺されt…
ガバッ
(#'A`)「ブーンてめぇ!」
パァン!パァン!パァン!
(lll'A`)「うわああああ撃たれっ撃たれえええええ」
(´・ω・`)「状況をよく見ないといけないよね」
あれ?ショボンの声?幻聴か…
今の状況?決まっている!
おどろおどろしいシャンデリアに…
毒々しい色をしたトマトスープに…
そして脇腹に銃弾をあび…あれ?紙ふぶき?

('A`)「へ…?」

あたりを見回す。ツンの生首…あれ?首から下もある
(´・ω・`)( ^ω^)( ,,゚Д゚)( ><)川 ゚ -゚)
( ゚∀゚)(*‘ω‘ *)ボイン(*゚ー゚)从'ー'从
皆生首…じゃねぇな

( ><)「ドッキリだったんです!」

('A`)「んなあほな…」

ヘナヘナとその場に崩れ落ちるドクオ。

336 紅葉を見にいこう! sage New! 2006/10/10(火) 23:14:22.86 ID:qMpG/erd0
( ,,゚Д゚)「俺達だってひっかかったんだぜ!ゴルァ」

(*^ー^)「ギコ君ったら私に泣きながら抱きついt」

(;゚Д゚)「う…うるせぇぞゴラァ!」

('A`)「でもあの壁画は!?腕は!?」

(´・ω・`)「あまりくそみそコーポレーションを舐めない方がいい
       暇つぶしに撮った映画のセットさ」

('A`)「でもあの壁画は?あれはどうみても…」

(´・ω・`)「壁画?そんなものないけどね」

('A`)「ブーンにきいてくれ!あいつが…」

( ^ω^)「僕はモニター室でちょっと観察しただけだお?」

そうかじゃああれは…

(´・ω・`)「ホラー映画の撮影現場ではよくある事」

よくあってたまるか!と思ったが
季節外れだし、なにより('A`)「マンドクセ」その事は忘れて楽しむことにした。

( ^ω^)「おっおっおっ!今日は秋祭りだお!」

こうしてVIP〜秋の夜長祭り〜はふけて行くのだった。
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