160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/10/10(火) 20:34:31.48 ID:9mrsKPH50
ξ゚ω゚)ξスレが飯食ってる間に落ちた( ´・ω・`)即興で一つ。

<手袋>

「もう冬が近いわね」

ツンは僕の横で囁くように言うと、ゆっくりと鞄から小包を出して
僕に手渡した。促されるままに包装をほどく。
袋の中に入っていた毛糸の手袋は、所々ほつれが目立ったものの、
防寒という意味では充分実用性のある代物だった。
右手側の手袋が左手側に比べて明らかに小さいという以外は。

「これは・・・手袋だお。手編みだおね。でも何で片方サイズが小さいんだお?」

「こうするためよ」

ツンは進路をふさぐように僕の前に立ち、小さい方の手袋を
あらためて自分の手に取った。そして右手にはめた後で、

「あなたは左手に手袋をつけなさい、ブーン。手袋をつけないままの手は、
こうすれば暖かいわ」

そう言って左手で僕の右手を強く握り、照れ笑いを浮かべながら
再びゆっくりと歩き出した。

僕の右手は左手と同じかそれ以上に熱くなって、
ツンと二人して顔を赤くしながら帰ったのは言うまでも無い。

おしまい。


183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/10/10(火) 20:47:18.53 ID:G6IIhUNc0
1レス作品

【( ^ω^)の塾で自習勉強するようです】
>>129

【<手袋>】
>>160

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