186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/09(金) 23:38:57.60 ID:peq1luP00

ここは、田舎の方にあるとある喫茶店
ブーンは友達の経営するというその喫茶店へ来ていた

 カランコロン

( ^ω^)「おいすー」
(´・ω・`)「いらっしゃい、って君か。久しぶりだね」

ブーンは5年前、仕事をするために都会へ出ていた
ここへ帰ってくるのも出て行ってから丁度5年になる

( ^ω^)「もう5年になるのかお。早いもんだお」
(´・ω・`)「そうだね。
      まぁ立ち話もなんだから座ってくれよ」

ブーンは言われるままにカウンターの席に座る事にした
店の中は音楽が流れていてとても落ち着いた雰囲気だ 
しかしブーン以外の客の姿は見えない

( ^ω^)「他のお客さんはいないのかお?」
(´・ω・`)「昼間だからね。っといっても元からここにはあんまり人が来ないんだけどね
      あ、はい。水」
( ^ω^)「どうもだお、でも静かでいい雰囲気だお」
(´・ω・`)「そうか、ありがとう。
      ところでなんで急にこんなところに来たいんだい?
      確か君は、今は都市の方で大企業の社長をしてると聞いたんだが」

その言葉で、水を飲もうとしていたブーンの動きが止まった


187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/09(金) 23:39:24.06 ID:peq1luP00
(´・ω・`)「あ、聞いちゃいけなかったかな」
( ^ω^)「実は、仕事で失敗しちゃって。逃げてきちゃったんだお」
(´・ω・`)「そうか…お酒飲むかい?」
( ^ω^)「貰うお。ちょっとキツめのやつを頼むお」

少しの沈黙が続く

(´・ω・`)「…そうか。仕事でね。」
( ^ω^)「情けないお。たった一度の失敗で挫けるなんて」
(´・ω・`)「いや、別によいと思うよ。
     人間誰だって完璧な人間はいないんだ。少しくらいの失敗なら皆許してくれるよ
     はい。お待ちどう様」
( ^ω^)「頂くお。」

ブーンはマスターからお酒を貰うとそれを一気飲みした

(  ゚ω゚);.・゚・:..「グボハァッ!」

次の瞬間、ブーンは豪快にコップに入っていた全てのお酒を床にぶちまけた

(;^ω^)「ちょ…なにこれ…キツすぎだお…」
(´・ω・`)「スピリタスだよ。気合入ったかな?」 ※アルコール97度の酒
(;^ω^)「気合も全部ぶっとんじゃったお」
(´・ω・`)「フフ。元気になったね」
( ^ω^)「なんか思いっきり豪快に出したら、逆にスッキリしたお」
(´・ω・`)「はは、そうだろ。ハイ、今度はウォッカだよ」
( ^ω^)「今度は大丈夫そうだお」

ブーンはコップを持つと今度は一口だけ飲んだ


188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/09(金) 23:39:52.38 ID:peq1luP00
(´・ω・`)「君が、この5年間で築いてきたのはその地位だけなのかい?」
( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「君にもここまで、支えてくれた人達がいたからここまで来れたんだろう。
     人の絆はそう簡単には、壊れはしない。たった一度の失敗で君を見捨てたりするものか」
( ^ω^)「…」
(´・ω・`)「人の心は水のように、簡単に形を変える。でもお互いにくっついて大きなものになるんだ
     君の回りには信頼できる人がいる事は忘れてはいけないよ」
( ^ω^)「そうだお、そうだったお。僕はいつも一人でいると思い込んでたみたいだお」
(´・ω・`)「うん。解決したみたいだね」
( ^ω^)「ショボン、いやマスター。有難うだお。ここに来てよかったお」
(´・ω・`)「こっちも力になれてよかったよ。さぁ、急いで戻らないと
     君のいない会社はきっと困ってるよ」
( ^ω^)「そうだったお。それじゃ、ショボン。またいつか会おうだお」
(´・ω・`)「あぁ、待ってるよ」

 カランコロン

そういうとブーンは、急いで店を出て行った
その背中は元気に満ちてとても大きくみえた

 カランコロン

ブーンが出て行ってからすぐにもう一人、別の誰かが入ってきた
(´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ」


終わり

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