126 お酒とケンカ New! 2006/06/09(金) 00:16:10.48 ID:6v3cqAa1O
(´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ。
この水はサービスだから飲んでほしい・・・
ってブーンじゃないか」

僕は今日友人がやっているバー、バーボンハウスに来ていた。

( ^ω^)「マスター、今日はキツイヤツを頼むお」

僕は今ものすごく酔っ払いたい気分だ、だから酒に弱いのに無理してキツイのを頼んだ。

さっさと酔っ払ってすべてを忘れたい・・・そんな気分だから。

(´・ω・`)「確かにツンさんはキツイ性格だけど、お酒はやめたほうがいい」

(#^ω^)「いいから、おもいっきりキツイのを、さっさだすお」

128 お酒とケンカ New! 2006/06/09(金) 00:16:51.30 ID:6v3cqAa1O
そんなのわかっている・・・だから飲みたいんだ。

(´・ω・`)「・・・どうぞ」

僕の目の前に透明な液体が注がれたグラスが置かれた。

( ^ω^)「・・・」

僕はなかなか手を出せなかった。

そう、僕は恐かった。

初めて自分が酒に弱いとわかったのは確か二十歳になったばかりの頃だった、
先輩に無理矢理チャンポンで飲まされた時だっけ。

あの時はゲロまみれになった。

( ^ω^)「・・・」

僕はグラスを眺めていた。

(´・ω・`)「ブーン、無理するなよ。
おおかた、ツンさんとケンカでもしたんだろう?」

130 お酒とケンカ New! 2006/06/09(金) 00:17:30.39 ID:6v3cqAa1O
(#^ω^)「ケンカなんかしてないお」

そうだあれはケンカじゃない、彼女が一方的に怒っていただけだ。

僕は悪くない・・・。

(´・ω・`)「・・・彼女はきっと後悔しているよ」

( ^ω^)「マスターがなんでわかるんだお?」

ツンが後悔している?彼女に限ってそれはない・・・

(´・ω・`)「入口を見てみなよ」

僕は、はっとして入口を見たそこには・・・


ξ゚听)ξ「・・・」


彼女が・・・いた。

ξ゚听)ξ「ブーン・・・ゴメン・・・ね」

131 お酒とケンカ New! 2006/06/09(金) 00:18:27.57 ID:6v3cqAa1O
僕は驚いたなんと、彼女が素直に謝ったのだ。

( ^ω^)「ツン・・・」

最初、僕は自分が酔っ払っているのかと思った。

ξ゚听)ξ「ブーン、あのね、あの時、私・・・」

でも彼女は夢や幻ではなく、本物だった。

( ^ω^)「いいお、言わなくて、僕は気にしてないお」

もう充分だと僕は思った。
彼女が僕を捜してくれて、しかも素直に謝ってくれたのだ。

普段は素直になれない彼女が・・・

僕にはそれだけで充分だった。


僕は彼女の口に軽く口づけをした。

132 お酒とケンカ New! 2006/06/09(金) 00:19:12.43 ID:6v3cqAa1O
( ^ω^)「さあ、今日はどこか、雰囲気のいい店でおいしい物食べるお」

ξ///)ξ「そ、そうね・・・」

( ^ω^)「どこに行くかお?」

ξ゚听)ξ「ここで良いんじゃない」

( ^ω^)「ここでいいのかお?」

その意見に僕は賛成だった。

ξ゚听)ξ「いいわよ、だってこの店ブーンの行きつけなんでしょ」

( ^ω^)「そうだお、ここのオムライスは絶品だお」


僕たちはその日バーボンハウスでおいしい晩御飯を食べた。

(´・ω・`)「お代?いや結構だよ、今日はいいものを見れたからね」

133 お酒とケンカ New! 2006/06/09(金) 00:19:53.65 ID:6v3cqAa1O
( ^ω^)「ありがとう、マスター」

僕はマスター、いやショボンに感謝した。


外に出ると、鈴虫の鳴き声がして、夜空には数え切れない星が輝いている。

プラネタリウムなんかよりずっと幻想的だと思った。

( ^ω^)「・・・」

今、僕は幸せだ。

ξ゚听)ξ「なんかロマンチックね」

ケンカもたまには悪くない。

( ^ω^)「うんだお」

バーの帰り道、彼女と歩きながらそう思った。


−終わり−

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