325 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/01(木) 04:40:08.69 ID:lU5iNfldO
ブーンは広い荒野にいた。
動き易い、薄目の胸当てに、皮製の服を着、手には剣を握っている。
それを、眼前に現れる敵に向かい、振り下ろし、切り上げ、突き、城へと進んで行った。

( ゚ω゚)「氏ねお、氏ねお…」

戦鬼と化したブーンに近付く味方は居なかった。
だが、敵は違った、何故なら、敵も又特別な存在だからです。
敵はブーン同様に鬼気迫るものがあった。

だが、それでもブーンは城に行かなければならなかった。
そこには封印が、妹がいるから。

( ^ω^)「ペニサス…」

大切な妹だった。
ブーンが今の傭兵職に就くまでの間、辛い事も2人で乗り越えて来た妹だ。
ブーンの思いも一入ではない。
だが、その妹へ想いを馳せた事が仇になった。

ザシュ
( ゚ω゚)「アッーーー!!!」

ブーンは背を切られた。
直ぐに、切られた相手を振り向きざまに敵を切り上げ、退けたものの、それで傷が癒えた訳ではない。
だが、それでもブーンは足を止める事なく城へと向かった。
城が、妹が危ない。敵は城の付近にまで迫っていた。

326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/01(木) 04:55:18.65 ID:lU5iNfldO
ブーンは迫る敵を切り、何とか退け城へと向かっていた。
しかし、ブーンが幾ら、鬼の様だとしても、背の傷は深く、敵の攻撃は執拗で、
少しずつ、ブーンの限界に近付いていた。

( ^ω^)「人生に秋田尾」


fin

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