355 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:09:30.33 ID:lblf8ngQ0
今日はAAの皆が集合してカラオケに行く日。

ドクオ君は待ち合わせ場所に早く来すぎて一人で待っていたのですが・・・そんな時クーちゃんが来ました。

川 ゚ -゚)「おはよう」

('A`)「ああ、おはよう」

川 ゚ -゚)「皆は・・・まだのようだな。君が一番だとは思わなかった」

(#'A`)「僕だって時間ぐらいは守るんだってば!」

川 ゚ -゚)「冗談だ。まあ気にするな」

ドクオ君はクーちゃんと会話が続きませんでした。

その原因は彼女にあるのではなく、女の子との会話に慣れてない彼にありました。



357 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:12:02.51 ID:lblf8ngQ0
何を話せばいいのか。頭の中でシミュレーションしてはミスをして。

そんな風に考えている中、突然クーちゃんは彼に声をかけました。内容は意外なもので。

川 ゚ -゚)「ちょっといいかな?ブーン小説を見ていて一つ思ったのだが・・・」

('A`)「ん・・・?」

川 ゚ -゚)「なぜ私たちが付き合っているパターンが多いのだろうか?」

(;'A`)「えっ・・・?」

小説での彼との関係でした。



358 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:13:57.40 ID:lblf8ngQ0
川 ゚ -゚)「自分で言うのもおかしいが私は顔も整っているしスタイルもいい」

(;'A`)「うん」

川 ゚ -゚)「しかし君は背も低い。顔も悪い。頭も悪い。対人恐怖症に極度にメンドくさいことを嫌う。
     もしも世界駄目人間杯があったら間違いなくベスト11として名を残すような逸材だ」

(;'A`)(・・・あながち間違ってないから反論できない・・・)

ドクオ君は彼女がそんな自分と恋愛関係になるのが嫌なのか、と考えました。

川 ゚ -゚)「しかしだ。なぜか私たちは付き合うのだ。
     別に残り物を組み合わせるというのであれば、くそみそでない(´・ω・`)もしくは( ゚∀゚)でもいいというのに」

(;'A`)「はぁ・・・」

ドクオ君はくそみそでない(´・ω・`)が存在するのかと不安になりました。



359 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:17:46.74 ID:lblf8ngQ0
川 ゚ -゚)「博識を装っている私にも分からないことは多い。その中でも難題なのが恋だ。
     君はもちろん他の男に恋愛感情を抱いた事はないからな」

分かっていた事でしたが、小説ではそういう関係だったからか
ドクオ君はやっぱりショックを受けます。

('A`)「う、うん」

川 ゚ -゚)「それでも一つだけ分かるんだ。それは私たちには誰にも説明でできないような縁があるかもしれないということ」

('∀`)「へぇ・・・!・・・中々面白いことを考えるね」

ドクオくんの反応は『嫌味』ではなく純粋な『興味』でした。

川 ゚ -゚)「それは結局どういう形なのかは分からない。恋人の様な関係なのかもしれないし、果ては殺しあう関係に至るかもしれない」

('A`)「できればそういうのは勘弁してもらいたいね・・・」

殺しあうと聞いてドクオ君は落ち込みました。逆にクーちゃんはテンションを上げます。


360 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:20:27.55 ID:lblf8ngQ0
川 ゚ -゚)「なら何故そうなってしまうのか!?
     私は・・・それを踏まえてこう思うんだ。・・・私が君と似ているからではないかと」

('∀`)「・・・君が僕と似てるだって?面白い冗談だ」

川 ゚ -゚)「・・・気づいていないのかい?」

('∀`)「思い当たる節が無いよ。君と僕は対な存在だ」

本心から言ったものでした。容姿とかそういう問題ではない、根本的な部分から違う。ということなのでしょう。

川 ゚ -゚)「私も君も必死なんだよ・・・」

('A`)「僕が必死?そんなことは無いと思うんだけど」

川 ゚ -゚)「君のその無気力な態度。私には周囲の不条理な自分の扱いに対して反抗しているように思えるが」

確かにドクオ君のこの態度は昔の自分に対する周囲の扱いが原因でした。


361 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:24:16.10 ID:lblf8ngQ0
でもそんなことを言い当てられても、反応に困るドクオ君。

('A`)「・・・そんな、大層なこと考えてないよ」

川 ゚ -゚)「どうだかね・・・」

('A`)「・・・思いついた共通点はそれだけかい?」

川 ゚ -゚)「ああ、これだけだ」

('A`)「・・・逆に聞くけど、君は周囲の良い扱いに対して反抗しているのかい?」

川 ゚ -゚)「それは言えない・・・」

ドクオ君は彼女が何を言いたいのかよく分かりませんでした。だからとりあえず

('A`)「それじゃあさ悪いけど似てることは認められないよ」

と、言っておくことにしました。

川 ゚ -゚)「いいさ。今認める必要は無い。私が君が似ていることを認めるぐらいの証拠を提示するまでね」

('∀`)「提示されないように気をつけますよ・・・」

自分のことを知ってくれようとしている人がいたことが少し嬉しいのか、にやけているドクオ君。


362 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:25:54.35 ID:lblf8ngQ0
そしてこの話題はもういいかな。と思いつつ最後に聞きたいことを言ってみるドクオ君がいました。

('A`)「僕も、一つだけ聞きたいんだけど・・・。小説とかで僕と恋人関係になったときやっぱり嫌かい?」

川 ゚ -゚)「どういうことだ。嫌か、だと?」

('A`)「うん。僕にはどうすることもできないけど・・・一応聞いておきたかった」


私が―――




363 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/05/27(土) 13:28:07.78 ID:lblf8ngQ0
と、ここでお約束のようにみんなの登場です。

( ^ω^)「おーい!ドクオ、クー!」

ξ゚听)ξ「何話してたのよ」

('A`)川 ゚ -゚)「ちょっとね・・・」

(´・ω・`)「クー、まさか僕のドクオを誘惑・・・」

('∀`)「バーローwww俺は俺のもんだ。クーと、ブーンとツンの恋物語を一緒に考えてただけだ。なぁ」

川 ゚ -゚)「ああ。」

ネタにされた二人とも真っ赤になってしまいました。

(#^ω^) ξ#゚听)ξ「な、何考えてるの(お)!」


(´・ω・`)「考えているところすまない。皆揃った事だしそろそろカラオケに行こう」



私がドクオと恋愛関係になるのが嫌だと?

・・・くだらない冗談だ。

君は私の観察対象の中でも最も理解しがたい人間だ。

少なくとも君が私に嫌悪の感情を示さない限り、私は・・・。
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