32 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです New! 2006/10/02(月) 17:57:21.71 ID:VHzeUJsL0
昭和23年、VIPは昭和20年の敗戦後貧しい生活が続き
復興の兆しも見えないまま、勝戦国の統治下にあった。

( ^ω^)「腹・・・減ったお・・・・。」

彼はブーン、戦時は青年将校として戦地に赴いたが
配属3日目で捕虜となり、つい先月まで祖国の地を踏むことすらできなかった。

・やっと、やっと母国に戻ってきた。速攻捕虜になり、お国のために何一つ役立てなかった。
戦争に負けはしたが、復興に全力で貢献しようと息巻いて戻ってきたところであった。

しかし、戻ってきた先はボロボロに破壊された故郷と
勝国の兵隊が我が物顔で闊歩する、まさに「異国」であった。

( ^ω^)「・・・・。家も・・・家族も・・・すべて失ってしまったお。
これからどうすればいいのだお?」

途方に暮れていた。いや、暮れるしか無かった。
たかが元将校の一個人が、どうにかできる状況ではなかった。

40 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです New! 2006/10/02(月) 18:21:24.38 ID:VHzeUJsL0
(’e’)「oh! Oni-san okane kudasa〜i!」

元敵国の兵隊が、片言のVIP語で話しかけてくる。

(# ^ω^)「馬鹿言うんじゃないお!ブーンは帰国したばっかりで金も家も
米粒1粒すら持ってないお!」

(’e’)「HaHaHa!! you are crazy!」

(# ^ω^)「何笑ってるんだお!?」

(’e’)「Oh! I fear it to him!wwww kill him www」(訳:お〜こわwwww奴をやっちまえよww)

( ^ω^)「??」

その瞬間、ぞろぞろと同じ制服を着た兵隊が現れ
ブーンに向かってきた。

(; ^ω^)「うわわわわわわわ」

ブーンはよってたかって袋叩きにされてしまう。

(’e’)「Do not say impertinence!www」(訳:生意気な口きいてんじゃねぇよwww)

(#)´ω')「うぅ・・・・。ちくしょう・・・。」

ズタボロになって仰向けに空を見上げるブーン。
ちっぽけな存在、無力な自分に嫌気がさしてくる。

42 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです New! 2006/10/02(月) 18:29:44.50 ID:VHzeUJsL0
(#)´ω')「生きていても・・・無駄だお・・・。
このまま・・・死んでもいいかお・・・。」

ゆっくり目を閉じる。痛みと空腹と自虐が入り乱れ、
もう考えるのも面倒臭くなってきた。

その時

ξ;゚听)ξ「ちょっと!あんた大丈夫?」

少女が話しかけてくる。

(#)´ω')「・・・。ほっといてくれお。僕は・・・もう疲れたんだお・・・。
このまま・・・。」

ξ;゚听)ξ「ちょwwベタすぎwwとにかく、うちで治療してあげるから肩貸しなさい。
とにかく、うちの前で死なれると困るのよ」

(#)´ω')「ウゥ・・・。」

グゥゥゥゥ

袋叩きにされても、人生に疲れきっていても腹は減る。

ξ゚听)ξ「ほら、お腹も空いてるんでしょ?
うちのお店で食べ物も出してあげるから。」

(#)/ω//)「すっ、すまんだお」

少女に肩を貸してもらいながら、彼女の言う「お店」に付いて行く。

46 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです とっとにかく New! 2006/10/02(月) 18:51:47.71 ID:VHzeUJsL0
ξ゚听)ξ「ほら、そこ座って。」

(#)´ω')「どう見ても、ベタなフラグです。本当にありg」

ξ゚听)ξ「何言ってんの?今おいしいもの出してあげるから。待ってなさい。」

(#)´ω')「後生ですお」

店内はボロボロで、明らかに戦争の傷跡が残っていた。
それでも、この少女は一人でお店を切り盛りしているようだった。

(#)´ω')(僕が戦ってる間(3日間)、祖国はこんな状況まで追い込まれていたのかお・・・。)

ξ゚听)ξ「はい、おまちどうさま。早いとこ食べて出て行って頂戴ね。」

(#)´ω')「これは・・・なんだお?カレーかお?」

ξ゚听)ξ「ビーフ・ストロングガノタよ。ニュー速国の料理よ。」

(#)`ω´)「バッ、バカにしてるのかお!!敵国の料理なんて食えるかお!」

ξ;゚听)ξ「んなっ・・・。」

(#)`ω´)「こんなもの食うくらいなら、餓死で死んだほうがマシだお!」

みっともなく大声を上げる。

47 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです とっとにかく New! 2006/10/02(月) 19:01:08.82 ID:VHzeUJsL0
バチンッ

ブーンの頬に強烈な痛みが走る。

(#)`ω´(#)「なっ、何をするんだお!」

ξ;゚听)ξ(マジきめぇwww)

ξ゚听)ξ「聞いて・・・。この戦後、食べるものが無くて子供の餓死者もたくさん出たわ。
あなたの今の発言は、戦後生きているVIP民にとっての侮辱よ!」

(#);`ω´(#)「うっ・・・。」

ξ;;)ξ「お願い・・・だから・・・それを食べて元気になって・・・。
もう・・・苦しむ人は見たくないの・・・。」

(#)´ω'(#)「す、すまなかったお・・・。君の事を何も考えてない発言だったお・・・。」

ξ;;)ξ「うっ・・・うっ・・・。」

(#)^ω^(#)「美味しくいただくお。ありがとうだお。」

ξ゚听)ξ(それにしても・・・きめぇwww)

(#)^ω^(#) ハムッ、ハフハフ、ハムッ

ξ;゚听)ξ(これはヒドイwwww)

(#)^ω^(#)「・・・・・。」

49 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです New! 2006/10/02(月) 19:12:58.14 ID:VHzeUJsL0
ξ゚听)ξ「どう?味のほうは」

(#);ω;(#) ブワッ

Σξ;゚听)ξ ビクッ

(#);ω;(#)「美味いお!美味いお!ハムハム」

ξ^凵O)ξ「そう。それは良かったわ。元気出してね」

(#);ω;(#)(そうかお・・・。この戦争はVIPにとって通り雨なんだお・・・。
雨に濡れても、またそこから芽生えてくるんだお・・・。新しい・・・芽が・・・人生が。)

ξ゚听)ξ ジー

(#);ω;(#)(この「びーふ・すとろんぐガノタ」のように、
いいものは取り入れ、新しく生まれ変わればいいんだお!)

ξ゚听)ξ ・・・。

(#)^ω^(#)「ありがとう、君のおかげで立ち直ることができそうだお!
このお礼は、言葉では言い切れないお!」

ξ゚听)ξ「そう・・・。お代は1200円になりまぁす♪」

Σ(#)^ω^(#)「えっ・・・?」

ξ゚听)ξ「・・・もしかして・・・お金持ってないの?」

(#);^ω^(#)「えっ・・・えっ・・・あれは僕を元気付けてくれるサービスじゃ・・・?」

51 21 ( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです New! 2006/10/02(月) 19:16:38.11 ID:VHzeUJsL0
ξ゚听)ξ「あめぇ事言ってんじゃねぇよ!金がねぇなら体で払ってもらおうか!」

(#);^ω^(#)「アッーーーーー!」


彼はこの後3年間、彼女のお店で皿洗いの修行を積み、
やがてはVIPの首相「F○X」と名前を変えVIP国独立を果たすのである。

それは・・・また・・・別のお話。

( ^ω^)が昭和の時代に生きるようです  〜fin〜

ξ゚听)ξ「感想、批評よろしくお願いしちゃうわ」

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