139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:11:09.16 ID:L1QAlV3u0
ξ;;)ξ「……。」

泣きながら私は公園を家に向かって歩いている。
私のスカートからは白濁色の液体が垂れていた。

ξ;;)ξ「私、どうしたらいいの…」

私はそばのベンチに泣き崩れ、そのまま寝てしまった。


―数時間前―

ξ゚听)ξ「さてさて、そろそろ帰らないとね…」

駅のうどん屋で狸うどんを食べ終わり、あとは家に帰って寝るだけだ。
外に出たら、いつのまにか空はすでに真っ暗だった。
女性の一人歩きなんて物騒だけど、財布の中には2000円しかない。
タクシー代をケチって歩いて帰ろう。


141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:11:49.48 ID:L1QAlV3u0
暗い人通りのない通りに差し掛かる。何だか胸騒ぎがする…
次の瞬間、私の目の前にぬっと黒い影が現れた。
ハンカチのようなもので口をふさがれたかと思うと、そのまま意識を失ってしまった。

目が覚めたとき、私の脇には一枚の書置きがあった。

『警察には知らせるな。写真をばら撒くぞ』

ありきたりな脅しだが、ありきたりながらも効果がある脅しだと思う。
レイプされてる写真なんてばら撒かれただけで社会的地位がどん底まで落ちるだろう。
でも、地位なんかより、あの人にだけは知られたくない。

( ^ω^)

142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:12:22.23 ID:L1QAlV3u0
―翌日の夜 おでん屋の屋台―

ξ*゚听)ξ「酒くれー」

(;’e’)「呑みすぎじゃよ…一升瓶飲み干すなんて…」

ξ*゚听)ξ「うるへー酒くれー」

(;’e’)「何があったか知らんが、辛いことは信頼できる人に話したほうが気が楽になるぞ?」

ξ*゚听)ξ「……!」

おでん屋の屋台で我に返った。
そうだ。レイプを知られたらブーンは私を汚れた女として嫌うと思っていた。
しかし、レイプごときで嫌う男ならそれまでだ。
少なくとも私の知ってるブーンは、レイプされたからって、私を嫌ったりしないだろう。


143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:13:09.80 ID:L1QAlV3u0
しかし、私はまだ酔っていた様だ。
携帯を取り出し、ブーンに電話をかけた。

( ^ω^)「もしもしだお」

ξ*゚听)ξ「あ、ブーン?私レイプされたみたい」

(;^ω^)「……へ!?」

ξ*゚听)ξ「うん、やっぱり相談したほうがいいかなって。」

(;^ω^)「え、ちょ、いきなり言われてm」

ξ*゚听)ξ「それだけー。じゃあねー」

酔った勢いで、そのまま電話を切ってしまった。

144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:15:33.15 ID:L1QAlV3u0
(;’e’)「うわぁー…そんなことがあったんか…」

…あ。聞かれてたんだっけ…

(’e’)「…そうじゃ。お勘定は?」

ξ;゚听)ξ「あ…。」

酔いがさーっと引いた。
財布には野口英世が一人、寂しそうにしているだけだ。

(#’e’)「皿洗い頼んだぞ。」

ξ;゚听)ξ「はい…」

145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:16:24.31 ID:L1QAlV3u0
―さらに翌日―

あ、頭が痛い…2日酔いだ…めまいがする…
しかし、1日中寝ていたい私の意志とは裏腹に部屋のインターホンが鳴る。
頭痛に耐えながらドアを開けると、ブーンが息を切らして入ってきた。

(;^ω^)「ツン!レイプされたってホントかお!?」

ξ;゚听)ξ「!!」

しまった。昨日酔った勢いで話しちゃったんだ。
酔ってさえいなければもっとまともに話したのに…

ξ;゚听)ξ「あ、えーと…」

めまいでブーンが2人に見える。
頭痛で思考がかき乱される。

(;^ω^)「とりあえずもちつくお!レイプのショックで混乱してるおね!?」

本当は2日酔いなのだが。
とにかくお前が落ち着けと言いたい。

146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:17:49.27 ID:L1QAlV3u0
(;^ω^)「とりあえずテレビでも見て落ち着くお!」

ブーンがテレビをつけると、ラーメンズがコントをしていた。
あの有名なコントをやっている…

(;^ω^)「とにかく、状況kwsk!」

ξ;゚听)ξ「分かったわ…」

頭痛に耐えつつ、状況を話した。
私の頭の中を駆け巡ったのはレイプの事なんかじゃない。
ブーンが私のことを嫌わないかどうかだけだ。

(#^ω^)「把握したお…許せんお…」

ξ゚听)ξ「…ねぇ、ブーン?」

( ^ω^)「何だお?」

ξ゚听)ξ「ブーンは私のこと…嫌ったりしないよ…ね?」

148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:18:49.11 ID:L1QAlV3u0
( ^ω^)「なんでそんなこと聞くんだお?」

ξ゚听)ξ「え?」

私は拍子抜けした。
よい返答にしろ悪い返答にしろもう少しまともな答えが返ってくると思っていた。

( ^ω^)「僕はツンがレイプされたってツンを嫌いになったりしないお!悪いのはツンじゃないお!」

ξ゚听)ξ「……」

ξ;凵G)ξ「ブーン…」

(;^ω^)「ちょwwwなんで泣くんだおwwww」

ブーンに嫌われないことが分かった安堵感と、自分の情けなさで自然と涙が出る。
私はいつのまにかブーンに抱きついていた。

150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/28(木) 00:19:19.98 ID:L1QAlV3u0
ξ;凵G)ξ「うっうっうっ…」

ξ;凵G)ξ「ブーン…?」

(*^ω^)(うはwwwwツンテラカワユスwwwww)

ξ#゚听)ξ「コイツ…」

空気の読めないブーンへの怒りで、気分は一転、鬼神になったようだ。
さて、どうしてくれようか…

(;^ω^)「あ!すすすすいませんツン様!もう萌えたりしません!」

ξ#゚听)ξ「空気嫁やボケナスがぁぁぁぁぁぁあ!」

(;^ω^)「ちょ、やm…ぎゃあああああ!!!」

こうして、2人の時間は過ぎていった…


おしまい

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