554 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/09/24(日) 13:15:03.25 ID:I+BPWPtOO
投下します><
( ^ω^)は夜の散歩に行くようです。


真っ暗な室内に、外から蛙の鳴き声がステレオのように響く。
夏の熱さも陰りが見え始めたある日のこと。

( ^ω^)「そろそろ時間だお」

そう呟きながら古びたジーンズと安物のTシャツに着替える。彼はブーン。18歳の高校三年生。


彼は日課の真夜中の散歩に出かけようとしていた。草木も眠る、とはよく言ったものだが蛙と虫はここぞとばかりに歌いだしている。
( ^ω^)「今起きてるのはきっと僕だけだお。僕しかいないお――――」

彼はいつものコースをゆっくり歩く。もちろん一人で。

555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/09/24(日) 13:16:47.88 ID:I+BPWPtOO
目的地は町の外れにある2ch公園だ。公園の辺りは民家もまばらでとにかく静か。

途中、自販機でコーヒーを買う。これも日課。まだTシャツでいられる季節だがブーンはホットを買う。彼のこだわり。

( ^ω^)「お!ドクオのやつまだ起きてるお」

ドクオはブーンの親友でありながら悪友でもある。彼は二階にある自分の部屋の窓から、体半分を出しタバコをふかしていた。

( ^ω^)「おーいドクオー」

('A`)「おぅ、ブーンか。いつも飽きないな」

556 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/09/24(日) 13:18:12.41 ID:I+BPWPtOO
( ^ω^)「これでもストレス発散してるんだお」

('A`)「そうか。―――ほらよ」

ドクオは新しいタバコを一本、ブーンに投げた。

( ^ω^)「フヒヒ、いつもすまんお」

('A`)「あぁ、いいって。それより明日も遅れんなよ」

( ^ω^)「わかってるお!じゃあまた明日、バイブーノシ」

('A`)「気ぃつけろよ。じゃあノシ」

ブーンは公園を目指します。

557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/09/24(日) 13:19:26.16 ID:I+BPWPtOO
通り過ぎる家々は暗く、音もしない。

一際明るい街頭が見えてきた。公園だ。


( ^ω^)「着いたお。ふぅ」

ベンチに寝そべる。コーヒーはいい感じに冷めていた。

起き上がりタバコに火をつけ、コーヒーをあける。

( ^ω^)「冬になれば星ももっと綺麗になるし、タバコもおいしくなるお」


コーヒーは冷めきって

タバコはキツくなって

でも 体は暖かかった


( ^ω^)「さあ、帰るお。明日もドクオを迎えに行くんだお」

おわり。
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