627 541 New! 2006/09/13(水) 17:51:56.44 ID:IpchIN9i0
>>626の投下が終わったら投下しまつね

630 541 New! 2006/09/13(水) 17:54:37.08 ID:IpchIN9i0
>>628
そうか。お疲れ様です><



まだ書き終わってないけどちょっと待ってなにも様子がなければ投下するか。
投下する人いたら投下どぞ。

633 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 17:59:00.60 ID:IpchIN9i0
人を殺すことはきっと悪だ

今日も世界は黒色に染まってゆくけど

空は蒼だ 大好きだ

現在ニートである彼、ブーンは今日もパソコンの電源をつけたままベッドに横に
なっていた。一人暮らしの男が住むその部屋は異常な程にちらかり、ゴミで溢れ
ていた。
(  ^ω^)「もう昼かお…」
独特のしゃべり口でブーンは久しぶりにカーテンを開いた。太陽は眩しく濁りき
った瞳でさえもその光の明るさで満ちた。
(  ^ω^)「ずっと飯を食べてないお。チキンラーメン食べたいお。」
買い溜めしておいたチキンラーメンをあさりちらかった部屋でブーンはお湯をカ
ップに注いだ。
―チロリン
ログインしっぱなしのMSNメッセンジャーが誰かの呼び掛けによって反応した。
数少ない友達が話かけてくるなんてこれまた久しぶりだった。
(  ^ω^)「誰だお?」
入れたて熱々のチキンラーメンを持ちながらパソコンのほうへとブーンは近寄っ
て行った。


635 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:03:29.93 ID:IpchIN9i0
メッセを送ってきた相手は自分と同じニートであるドクオだった。かれこれ一ヶ
月くらいは連絡をとっていなかったはず。なんの用だろうと思いながらブーンは
青白い画面に映る文字に目をやった。

('A`)『メル友ができた。おんな。どうしよう。近くにすんでるみたい。どうしよう。
どうしよう。』
ブーンはチキンラーメンをすすり、キーボードに手をやり文字を打った。
(  ^ω^)『なにを困ってるんだお。会ってやればおkwwwwwwwドクオにとうとう彼女が(ry』
ブーンはにたにたしながら、ドクオをからかった。ブーンはメル友なんていたこ
とがないし、会ったこともない。

('A`)『いや…なんか今度会おうってマジで言われてる…』
ドクオの予想外の返信にブーンは思わず吹き出しそうになった。そしてブーンは
独り言のように「こ、これはきっとネカマの釣りだお」と呟いた。
まさか、あのドクオに自分より先に彼女ができるなんてことは…
たかがメル友、されどメル友、それも今のところ向こうは女と言っている。
ブーンは少しドクオが憎かった(良い意味で)

636 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:07:48.89 ID:IpchIN9i0
(  ^ω^)『きっとネカマだお。まぁ、会ってみても面白いかもしれないお。』
無表情でブーンはドクオに返信を打つ。
('A`)『会いたい。けどわかるだろ?俺女に縁がないんだよ。だから怖いよ。どうしよ
う。どうしよう。』
(  ^ω^)『ネカマだから大丈夫だお。』
食べ終わったチキンラーメンの汁を豪快に呑む音とともにカシャカシャとキーボ
ードの音がなる。
('A`)『よかったらお前も来てくれないか。』
思わぬ返信にブーンはまたもやたじろいだ。

ドクオが女に免疫がないのも確かだが、ブーンに女に対しての免疫がないのも紛
れもなく事実なのだ。

そうでなければ、ドクオがメル友に会うぐらいでここまで動揺しないし、心臓の
鼓動は高ならないはずだ。
(  ^ω^)『み…見張り役ならおkだお。バレないように隠れて見張ってるお。』
その後数分、ドクオからの返信はなかった。その関、パソコンのファンの回転音
はいつものようにうるさくなり、テレビからの笑い声は絶えず続いていた。
そして数十分経ったあと、やっと返信が来る。
('A`)『ありがとう。明後日に約束をとりつけた。場所は―』
場所と時間と…必要な事項をブーンはしっかりと印刷した。そしてドクオの最後
には意外な一言が書かれていた。

―俺にこんな勇気があるなんて知らなかったよ

ブーンは呆れた顔で呟く。
(  ^ω^)「た、たかが女でかっこつけてんじゃねぇお。」


639 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:14:39.29 ID:IpchIN9i0
その日の午後、ブーンは数週間ぶりに友達のショボンに電話をかけた。
(´・ω・`)「まだニートですが何か?」
受話器の向こうから思わず笑みがこぼれてしまいそうなほど、可愛い声が聞こえた。
(  ^ω^)「突然で悪いんだけどお。実は―――。」
ブーンはさっそくショボンに用件を伝えた。
(´・ω・`)「ふむ。面白そうだな。わかった。それじゃ。」
―つーつー
用件を聞き終えると、唐突に電話は切れた。
夜を迎えた日本。ブーンの瞳は重くなるどころか、大きく開いてきた。
(  ゜ω゜)「ドクオ・・・・ネカマじゃなかったらタダじゃおかないお!!」
ブーンは以外にも誰よりも嫉妬深かった。ブーンの叫び声に反応するかのように食器棚が揺れた。
その夜、ブーンは一晩中チキンラーメンと語り明かした。
(  ^ω^)「ドクオってもてないんだお。一生彼女できないんだお。でも、僕には彼女できるお。」
チキンラーメン「・・・。」

時は早いもので、だらけているうちに1日、2日と過ぎていった。
時間は平等に進む、大切にせねばならぬことなどわかっているのに。

―メル友と会う当日
('A`)「やべぇ・・・腹痛ぇ・・・。」

641 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:21:30.70 ID:IpchIN9i0
お昼ごろ、メル友の彼女は待ち合わせのケンタッキー付近の電話ボックスの横で待っていた。
「遅いわね・・・。」
その頃、ドクオはケンタッキーの入り口付近で戸惑っていた。
('A`)「ケ・・・ケンタッキーの・・・・ち・・・ちあ・・・・。」
メールには”ケンタッキーの近くで”と曖昧にしか書かれていなかった。
それはメル友と1度も会ったことのないドクオにとっては致命傷だった。
('A`)「と・・・とりあ・ええ・・ずメール?あ・・・ブ・・・ブンは?」
震える手でドクオがメールを打とうとしていると、後ろから声がした。

川 ゚ -゚)「ドクオさんですか?」
('A`)「は・・・・・・はい。」

(  ^ω^)「ショボンなにやってるんだお!!!」
(´・ω・`)「だってだってだって!!」
2人はドクオが教えてくれた待ち合わせ場所までなれない身体を走らせていた。
運動していない2人にとって坂道はキツイ。
(  ^ω^)「ショボンなんて誘わなきゃよかったお!」
(´・ω・`)「お前が独りじゃいやっていうから・・・。」
はぁはぁと獣のような呼吸を繰り返しながら走っているとようやくケンタッキーが見えてきた。

ケンタッキーを見つめながらブーンは奇声を上げた。

( ゜ω゜)「ド・・・ドクオが女としゃべってるうううううううううううううううううううううう。」


644 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:29:24.63 ID:IpchIN9i0
>>642 ありがとお
”地の文の語尾が「〜だった。」が多すぎて読んでると単調なリズムになる。”
ここの部分以外は、いま注意してかいます><ありがとうです><上記の部分も気をつけます><




川 ゚ -゚)「とりあえず、ケンタッキーの中に入りません?」
('A`)「そ・・・そうでちゅ・・・そうですね。」
メル友の彼女はとても綺麗だった。どっかの外国の肖像画にでも書かれていそうな人だった。
ただ、他の人とは一味も二味も違う雰囲気が漂っていた。

重く、切なく、暗く。

なんとなく憂鬱な。

川 ゚ -゚)「なに、食べます?」
('A`)「え・・・あsdkjfぁだfdぁgか。」
川 ゚ -゚)「え?ダブルチーズバーガー?」
('A`)「い、いえ。えっと。えっと。飲みのものだけでいいです。」
口が上手く動かない。痙攣してるみたいに。なんでこんなに緊張しているんだ。
たかが、女じゃないか。何度だって画面の向こうで見てきたはずだ。落ち着け自分。
何度も自分にそう呼びかけては、緊張を必死にほぐそうとしていた。
川 ゚ -゚)「じゃあ私も飲み物だけでいいです。緊張してるみたいですが、もしかしてこういうの初めてですか?」
('A`)「ひゃ、はい。」
その後、メル友の彼女とドクオは飲み物を店員に頼んだ。

店員「じゃあ、コーラのMをお2つでよろしいですね?」
(  ^ω^)「あ、あとスマイルも1つよろしくですお。」


647 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:35:27.50 ID:IpchIN9i0
川 ゚ -゚)「はじめてですか、ふふ。実は私もはじめてなんですよ。」
テーブルに座り窓の外に映る街路樹を眺めながら彼女は言った。
('A`)「えぇ?本当ですか?随分落ち着いてますね。」
ドクオはびっくりしたのと同時に、内心どこかほっとしていた。
自分と同じ境遇の人が側にいると、心はほぐれる。
川 ゚ -゚)「それなりの決心をして、あなたと会おうと決めたんです。」

どことなく暗い雰囲気が漂う彼女から発せられる言葉は重みがある。

('A`)「け、決心?」
川 ゚ -゚)「本当にごめんなさい。」
('A`)「?????」
ドクオには彼女が何故、そんなことを言っているのかまったくわからなかった。というより、話が読めなかった。

(  ^ω^)「決心ってなんだお?」
四つほど離れた席にショボンとブーンは座り耳を立てて盗み聞きをしていた。
(´・ω・`)「あれだろ?好きです!!だろ?」
(  ゜ω゜)「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。」
(´・ω・`)「彼女の名前はなんていうんだ?」
(  ^ω^)「素直クールって聞いたお。」
ショボンは呟いた。

なんとなく暗いな。

648 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:40:49.74 ID:IpchIN9i0
川 ゚ -゚)「なに話します?中々会うと話すことが見つかりませんね。」
('A`)「そ、そうですね。」
川 ゚ -゚)「メールで散々、語り合いましたものね。ドクオさんとはとても気が合う人で。よかったです会えて。」
('A`)「は、はい。」
ドクオの緊張は最高潮に達しようとしていた。女の子からこんな言葉を言ってもらえるなんて。そんな馬鹿な。
川 ゚ -゚)「嘘だと思ってます?本当ですよ。ドクオさんみたいな人と私は出会いたかったんです。」
('A`)「は・・・はぁ。」

ドクオは彼女になにを話したか思い出してみた。
鬱だったこと、ひきこっていた(現在も)こと、弱いこと、死にたいこと、夢や希望を持っていないこと・・・・

('A`)「でも俺なんもいいこと言ってないような・・・。」
川 ゚ -゚)「そんなことないです。私も内面はドクオさんみたいな感じですよ。」

だんだんと会話が重苦しくなってきた。それはドクオにもブーンにもショボンにもわかった。

(  ^ω^)「おいおい、これじゃせっかく会ったのに意味ないじゃんかお。もっと楽しいことをしなきゃ駄目だお。」
(´・ω・`)「大丈夫、もしもの時の為にドクオには計画書を送っておいた。」
(  ^ω^)「?」

ドクオは緊張のあまりか、ケンタッキーおじさんが怒るのではないかと思うぐらいの大声で叫んだ。

('A`)「ぼ、ぼくと遊園地行きませんか!!」

649 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:42:04.80 ID:IpchIN9i0
川 ゚ -゚)「遊園地?いいですね。あ、でも何も用意をしてない・・・。」
('A`)「だ、大丈夫ですよ。お金も僕が持ちますって!ば、場所も決めてるんです。」
さっきの緊張とは打って変わってドクオははきはきとしていた。
川 ゚ -゚)「そ、そうですか。じゃあ、お言葉に甘えて。」

にこっと彼女は笑った。

笑ったのだ。

ドクオの前で微笑んだ。

それはドクオにはあまりにも強烈過ぎた。
('A`)「嗚呼sfでゃヵjfkぁあああああああああ。」
川 ゚ -゚)「ドクオさん?」

(  ^ω^)「ドクオ・・・・とーちゃん影で応援してるお・・・・。」
(´・ω・`)「ドクオは俺のもの!」

ショボンが何かしゃべったように聴こえたが、気のせいだろう。
ドクオと素直クールの2人は、数キロ先の古い遊園地へと向かった。

651 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:47:29.77 ID:IpchIN9i0
>>650
あともう少し?で終わります><


途中でお昼ご飯を食べ、しばらくショッピングモールを何故かうろちょろうろちょろ。
('A`)「あれ?あれ?遊園地行くんじゃ?あれ?あれ?」
川 ゚ -゚)「ごめんね、ちょっと見たい服があって。」

(  ^ω^)「あれ?付き合ってるお?あれ?あの2人付き合ってるお?ねぇ付き合ってるお?」
(´・ω・`)「僕の予想だと恋をしているな。彼女がドクオに。ドクオのメールテクニックが知りたいな。」
(  ゜ω゜)「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。」
メールなどで女は落ちるのか!というより、ドクオの人生失敗談なんか聞いて惚れるのか!!
そんな馬鹿なはずが・・・

川 ゚ -゚)「これ、似合います?」
白のワンピースだった。
('A`)「にゃあ?にゃ・・・にゃあ・似合います!!」
川 ゚ -゚)「ふふ、ありがとう。でもお金ないから止めてく。」
彼女はまた微笑む。何度も微笑む。

ドクオに向かって。

(  ^ω^)「ドクオはモテないんだお、これはニューハーフの釣りだお。」


654 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:52:23.98 ID:IpchIN9i0
夜が来た。正確に言えばもうすぐ夜が尋ねてくる頃。
(  ^ω^)「やべぇ・・・ドクオのやつ・・・女を夜に連れ込んでるお。」
(´・ω・`)「どんなメール送ったの?」
2人はドクオを追いかけ回し・・・いやいや尾行をし続けいているだけ。

('A`)「・・・。」
何故、女はここまで服を見る時間が長いのだろう。ドクオは疑問に思う。
川 ゚ -゚)「じゃあそろそろ遊園地行きます?」

^ω^)´・ω・)'A`)「覚えてたのか。」

(´・ω・`)「これは彼女もドクオを落とそうと必死だな。念入りに計画を立てている。」
(  ^ω^)「お?」
(´・ω・`)「夜の遊園地に連れ込む気だったんだよ、彼女は。」

古畑任三郎並みの名推理。

―遊園地似て。
('A`)「夜の遊園地・・・夜の遊園地・・・夜の遊園地・・・夜の遊園地・・・。」
川 ゚ -゚)「なに乗ります?ってゆうか、なに呟いているんです?」
彼女はドクオの顔を覗き込む。

('A`)「おうっ!」

ドクオの顔が赤く染まる。

658 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 18:58:23.17 ID:IpchIN9i0
この古い遊園地にはあまり人がいない分、乗り物にも待たずに乗れるのでラッキーだった。
('A`)「ジャ、ジャットコースター乗りません?」
川 ゚ -゚)「ジェットコースターですよw」
('A`)「あ、はい。」

3つ程、乗り物に乗り終えると、夜空には星がいくつも浮かんでいた。
遊園地の明かりがとても綺麗に彩られる。

(  ^ω^)「ちょっとちょっとおおおおおおおおおおおおおおお。なんでこうなるんだお!!」
(´・ω・`)「これは・・・キタネ。ドクオにもハッピーな人生が訪れたよかーさん!!」
(  ゜ω゜)「ドイーン。」

川 ゚ -゚)「観覧車乗りません?」

観覧車。

('A`)「・・・はい?」

川 ゚ -゚)「観覧車。」

観覧車。

胸の熱い鼓動が・・・止まらない。

663 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 19:02:56.57 ID:IpchIN9i0
―ガタン、ガタン
ドクオと素直クールは観覧車へと乗り、後を追うようにブーンとショボンも次のに乗り込む。
(´・ω・`)「うほっ。」
(  ^ω^)「おっ、こっからドクオと彼女が見えるお。」
観覧車の窓を見上げると、座っているドクオと素直クールが見えた。

川 ゚ -゚)「綺麗ですね。」
('A`)「本当だ・・・。」

窓越しに映る街、そしてなによりも昨日までメル友だったはずの、今日会ったばかりの彼女も綺麗だった。
('A`)「綺麗だ。」
口からこぼれた本音。紛れもなく本音だ。
('A`)「あんた、綺麗だよ。」
川 ゚ -゚)「はい?」

('A`)「綺麗過ぎるよ・・・・惚れちゃうよ・・・・素敵だよ・・・・・。」

街は灯りに満ちて

月明かりがそっと彼らを照らして

鈴虫の鳴き声が微かに聞こえて

668 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 19:08:10.61 ID:IpchIN9i0
川 ゚ -゚)「ありがとう・・・ありがとう・・・。」
彼女の瞳から涙が溢れ出す。
('A`)「え・・・ど、どうしたんですか?」
彼女の涙は依然として止まる気配はない。
川 ゚ -゚)「本当はね、決心って言うのはね・・・私ね、死にたかったの。」
('A`)「?」
川 ゚ -゚)「毎日、辛くて憂鬱で、もう此の世から消えてしまいたくて、もう嫌で嫌で仕方がなかった。」
突然すぎて、なにがなんだか、わからなからない。なにより空気が読めない。

(  ^ω^)「泣いてるお!」
彼も空気が読めない。

ドクオはそっと彼女の右手を握った。

川 ゚ -゚)「どんな人と話しても綺麗事ばっかりで・・・でもあなただけは違った。」
('A`)「・・・。」
川 ゚ -゚)「飾らなかった。かっこわるいけど、かっこよかった。メールだけの文字だけど・・・。だから、もしあなたと会えて何か変れたら・・・
そうじゃない、あなたと会ったらきっと何か変れるかもしれないと思って。あなたと同じように夢も希望も持たずに会いにいったの。」

鬱で、ひきこもりで、弱くて、死にたくて、夢も希望を持っていなくて・・・それが紛れも無いドクオ自信で。

川 ゚ -゚)「ごめんね、泣いちゃって。ごめんね、ごめんね。」

無理に笑顔を作って、涙で濡れた顔で彼女はドクオにあの時と同じように微笑んだ。

微笑んだのだ。


672 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 19:13:35.22 ID:IpchIN9i0
―ガタン
観覧車は、一周を終え、ドクオ達はゆっくりと降りた。
('A`)「クーさん、俺も死にたいよ。いま、死んじゃいたい。」
川 ゚ -゚)「わたしのせいで・・・ごめんね。」
('A`)「うん、あんたのせいだよ。」

幸せ一杯すぎて、死にたいよ。

いまなら、笑って死ねる気がする。

俺、あんたが大好きだよ。

川 ゚ -゚)「ドクオさん・・・。」
('A`)「DQNみたいだなww缶コーヒーどうぞ。」
自販機で暖かい缶コーヒーを買い、クーに渡す。
川 ゚ -゚)「あ、ありがとうございます。私、これからも頑張ります。会えてよかったです。」
('A`)「俺も会えてよかったよ。また、会おうね。」
『カシュ』と缶の空く心地よい音がする。

('A`)「俺はさ、いつだって夢も希望も持たずに生きてるからさ。」

夢も希望もないけれど、奇跡みたいなことは起こるようだ。

そう、彼女と出会えたのは紛れもなく事実。

('A`)「夢も希望も持ってないはずだったのにな・・・。」

ドクオの瞳は汗で一杯だった。



679 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/13(水) 19:16:38.38 ID:IpchIN9i0
―その後

(  ^ω^)「ドクオ氏ねえええええええええええええええええええ!!」
チキンラーメン「氏ねええええええええええええええ!!」
(´・ω・`)「氏ねええええええええええええええええええええええ!!」

('A`)「ごめんちょ(はぁと。」

(´・ω・`)「ということで、俺はブーンと付き合うことにした。」
(  ゜ω゜)「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
(´・ω・`)「遊園地の観覧車のキップ代、まだ返してもらってな・い・ぞ(はぁと。」
( ゜ω゜)「僕が悪かったお!だから、もう許してくれお!」

今日もどっかで殺人事件が起こって空が黒く染まって。

希望を持って生きたり、希望を持って死んだり、希望を持たないで生きたり、希望を持たないで死んだり。

どれがいいかなんてのはないけれど。

きっと何かが起こる。そんな気がする。

(´・ω・`)「じゃあ、お尻の穴みせてくださいねー。」
(  ^ω^)「いやーん。」

*ここからは先は21禁なので自主規制します><
                                       終わり
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