35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:28:52.65 ID:ZMUImqVBO
VIP町、自然の美しい海沿いの静かな町。
特に珍しい物もないこの小さな町に近頃不思議な事件が起きている。
謎の組織、ラウンジ団がへんてこな怪物を操って学校や駅を襲っているのだ。
世界征服のためにあるアイテムを集めているらしいけど……はっきり言ってただの迷惑集団だ。
そんな迷惑集団と戦う一人の女の子がいる。
魔法少女ツンデレホワイト……僕の妹だ。

36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:30:14.69 ID:ZMUImqVBO
ξ゚听)ξ「おにいちゃん!
もうすぐ朝ごはんよ!」

( ^ω^)「むにゃむにゃ……今起きるお」

妹、ツンの元気な声で僕の素敵な睡眠タイムが終わりを告げる。
台所に行くと、ツンは忙しそうに味噌汁を作っている所だった。
足下にはぬいぐるみが一個ころがっている。
いや、実はぬいぐるみじゃない。
魔法の国からやってきた謎の知的生命体、その名もちんぽっぽ。

(*‘ω‘ *)「……」

白々しくぬいぐるみのふりをしているが、こいつのせいで食費がかさむかさむ。
いくら両親が共働きだってこいつは食い過ぎだ。
あまつさえ僕のペットの公太郎(ハムスター)のご飯まで食べる始末だ。
いつか燃えるゴミとして棄ててやろうと思っている。

37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:32:06.20 ID:ZMUImqVBO
( ^ω^)「今日の朝ごはんも美味しそうだお」

ξ///)ξ「べ、別に昨日の残り物よ!
そんなこと言ってないでさっさと食べようよ!」

( ^ω^)「おっおっおっ
それじゃあ食べるお」

少し褒めると顔を真っ赤にして照れ隠しの暴言をはく。
本当にかわいい妹だ。
それに比べて……

(*‘ω‘ *)「もぐもぐ」

この野郎、一瞬の隙をついて僕のウィンナーを盗みやがった。
一発ぶちこみたいところだが妹の手前、何も出来ない。

( ^ω^)「あれれー?僕のウィンナーがないおー?」

ξ゚听)ξ「え?あ!ごめんねおにいちゃん!
私のを食べていいよ」

( ^ω^)「大丈夫だお
ドクオにダイエットしろって言われてるから好都合だお!」

よし、これでちんぽっぽは昼ごはんなしの刑を喰らうだろう。
僕に出来るささやかな反撃だ。

39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:34:13.28 ID:ZMUImqVBO
('A`)「おいブーン」

学校につくとすぐさまドクオが話しかけてきた。
小柄で貧相な顔だが剣道部でレギュラーをしている。
『彼女がほしい』が口癖な普通の高校生だ。

('A`)「ラウンジ団、昨日はVIP美術館に出たらしいぜ
ツンちゃんがまた活躍したみたいだな」

不思議なことにツンデレホワイトがツンだということに気づいている人間は少ない。
僕とドクオ、そしてもう一人だけだ。

(´・ω・`)「ツンちゃんも大変だよね
あんな変態チックな服装の団体相手で」

こいつがツンデレホワイトの正体を知っている残りの一人、ショボンだ。
空手部主将でテストは毎回学年一位、文武両道な池面として男子の妬みを一身に受けているヤツだ。
因みにツンも憧れている、と言っていた。
僕は密かにコイツが敵の親玉じゃないかと睨んでいるが……これはまた別のお話。

40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:36:11.94 ID:ZMUImqVBO
('A`)「しっかし警察は何してんだろうな
女の子一人に任せっきりだよ」

( ^ω^)「案外ラウンジ団と手を組んでたりして」

(´・ω・`)「あはは、ありそうだね」

('A`)「しかしツンちゃんは小五だろ?
兄貴として今の状況どうなのよ?」

( ^ω^)「本音を言うと辞めてほしいお
でも本人が頑張ってるし……僕たちも助けてもらった事もあるし」

(´・ω・`)「複雑だね」

実は僕たち三人はツンデレホワイトに初めて助けられた人間だ。
学校帰りに突然現れたラウンジ団に何故か拉致られかけたのだ。
奇抜な服装に珍妙なステッキを持ったツンが助けに来た時は心底唖然としたものだ。

('A`)「てかさ、あのコスチューム露出度高いよな」

(´・ω・`)「変身の時に一瞬裸が見えるよね」

(#^ω^)「貴様ら兄の前で……いい度胸だお」

41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:38:15.94 ID:ZMUImqVBO
そんな感じで喋っていると、突然教室が騒がしくなった。
みんな校庭を見ながら騒いでいる。

(’e’)「はっはっはっ、この学校に輝くトラペゾヘドロンがあるらしいな!
おとなしく渡しな!」

/ ,' 3「ひょえー!お助けぇえええ!!」

('A`)「お、ラウンジ団」

( ^ω^)「校長が人質になってるお
輝くトランペットがほしいらしいお」

(´・ω・`)「輝くトラペゾヘドロン、だよ」

なんと校庭にラウンジ団の怪物が現れている。
その姿は『恐怖!コウモリ男!』って感じで、どちらかというと魔法少女より仮面ライダーが戦ったほうがよさそうだ。

川д川「雑魚の方々は毎回気の毒ですね」

コウモリ男の周りに数人のラウンジ団の戦闘員がいる。
その姿は黒いビキニパンツに覆面、という貞子の言う通り気の毒な格好だ。
きっと給料が物凄くいいんだろうな。

/ ,' 3「この学校に輝くトランペットなどないわい!」

(’e’)「輝くトラペゾヘドロンだって言ってるだろバーカ!」

/ ,' 3「ぎゃああああああ!!!」

42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:40:38.07 ID:ZMUImqVBO
(;'A`)「校長ぉおお!!!!」

(;^ω^)「酷いお……最近ただでさえ後退してきてるのに……」

(´・ω・`)「あぁ校長の髪の毛よ、さようなら……」

『待ちなさい!』

突然女の子の声が辺りにこだました。
コウモリ男の動きが止まる。

川д川「あれは!」

ξ゚听)ξ「世界に悪がいる限り、愛と魔法で打ち砕く!
ツンデレホワイト!」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」

('A`)「ツンデレホワイトだ!」

奇抜な服装に珍妙なステッキを持ったツンが校庭に現れた。
途端に一部の男子が熱狂的な叫び声をあげる。
奴らは後で殺っておいたほうがいいだろう。
兄としての使命だ。

(’e’)「きたなツンデレホワイト!」

ξ゚听)ξ「ラウンジ団、貴方たちの悪事は私が砕くわ!」

44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:43:02.49 ID:ZMUImqVBO
(’e’)「ええい、うるさい小娘めが!
逝ってこい、戦闘員達っ!!」

(1∵)「イーッ」

(2∵)「イーッ」

(3∵)「イーッ」

(*‘ω‘ *)「ツンデレホワイト!
変態がきたっぽ!」

ξ゚听)ξ「大丈夫よ!
変態に容赦はしないわ!」

少し涙ぐみながら戦闘員がツンデレホワイトに襲いかかる。
しかしツンデレホワイトは慌てずにステッキを構えている。

ξ゚听)ξ「火炎魔法、煉獄!!」

(1∵)「アッー!」

ξ゚听)ξ「雷鳴魔法、雷霆!!」

(2∵)「アッー!」

ξ゚听)ξ「氷結魔法、エターナルフォースブリザード!!」

(3∵)「アッー!」

45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:45:12.96 ID:ZMUImqVBO
戦闘員たちは哀れにも一瞬で命の光を消した。
ツン、いくらなんでもやりすぎだ。
変態だって人間なんだぞ。

(’e’)「おのれツンデレホワイト!
こうなったら私が相手になろう!」

ξ゚听)ξ「貴方もすぐにやっつけてやるわ!」

(’e’)「バギマ!」

ξ;><)ξ「きゃっ」

コウモリ男の翼から竜巻が巻き起こる。
ツンデレホワイトは素早い動きで避けるが一撃くらって吹っ飛んでしまった。
こんな時にあれだがあのコスチュームはきっと悟空のズボンと同じ素材だろうと思う。
どんな攻撃を喰らっても大事な所は絶対に破けないのだ。

ξ;゚听)ξ「くっ、やるわね」

(’e’)「バギマ!バギマ!」

(;´・ω・`)「おいおい、ちょっとピンチじゃないか?」

コウモリ男はさらに竜巻を連発している。
ツンデレホワイトは絶体絶命だ。

47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:47:27.36 ID:ZMUImqVBO
(’e’)「うはははは!どうしたどうした!?」

(#^ω^)「……」

ξ;゚听)ξ「クソッ……まずいわね」

(’e’)「これでとどめだ!バギクロ……」

(#゚ω゚)「うぉおおお!!!」

気がつくと僕は机を持ち上げて窓の前に立っていた。

(#゚ω゚)「卓球部をなめんなぁああああ!!!」

そして一声叫ぶと竜巻を放とうとしているコウモリ男に向かって思いっきり投げつけていた。
三階から投げた机は案外飛距離が伸び、奇跡的にもコウモリ男にぶちあたった。
放たれた竜巻はツンデレホワイトには当たらずあさっての方向に向かう。

/ ,' 3「アッー!」

(;'A`)「校長ぉおおおお!!!!」

(’e’)「クソッ邪魔が入ったか!」

50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:49:13.79 ID:ZMUImqVBO
(*‘ω‘ *)「今だっぽ!」

ξ゚听)ξ「よぉし、ちんぽっぽ変形!」

ツンデレホワイトの声と共にちんぽっぽが形を変える。
手袋状に変形したちんぽっぽはツンデレホワイトの右手に装着される。

(’e’;)「しまった!」

ξ゚听)ξ「私の右手が真っ赤に(ry
爆熱!ツンデレフィンガァアアアアアッ!!!!!!」

(’e’;)「馬鹿な!このセントジョーンズが敗けるなど……ぎゃああああああ!!」

超高熱によって赤く輝く右手による攻撃で、コウモリ男改めセントジョーンズは一瞬で蒸発した。
いつ見ても恐ろしい技だ。

ξ゚听)ξ「勝った……」

(*‘ω‘ *)「やったっぽ!」

学校中のみんながツンデレホワイトに拍手と歓声を送る。
一瞬、ツンデレホワイトがこちらを見た。

ξ゚ー゚)ξ「この机……おにいちゃん、ありがとう」

何を言ったのかは聞こえなかった。

52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/09/16(土) 00:51:55.12 ID:ZMUImqVBO
( ^ω^)「ただいまだおー」

僕は元気よく声を出しながら玄関を開ける。
久しぶりにツンの活躍を見て気分がいいのだ。
ちんぽっぽも捨てるのはもう少し我慢してやろうと思う。

ξ゚听)ξ「おかえり、おにいちゃん!」

やっぱりいつ見てもかわいい妹だ。
一部の男子を始末したのは本当に正解だ。

ξ゚听)ξ「今お友達が来てるんだ!」

( ^ω^)「お?どんな子だお?」

川 ゚ -゚)「はじめましてお兄さん
素直クールといいます」

ξ゚听)ξ「クーちゃんは転入生なの
ちょっと珍しい共通点があってね、すぐに仲良くなったんだ!」

川 ゚ -゚)「クールブラックとは私のモガモガ」

( ^ω^)「……」

ツンが必死にクーの口をふさいでいる。
クーの手には( ><)こんな形のぬいぐるみが握られていた。
二人目の戦士ktkr?
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