171 ◆dOKfgIN.m6 New! 2006/09/05(火) 23:58:23.89 ID:LJndi9U4O
('A`#)「邪気眼見せろよ!邪気眼!」

( ^ω^)「……ふん……小うるさい奴等だお……失せな」

悪夢はいつもここから始まる。
彼は邪気眼という第3の眼を持つ特異な存在だった。
その力は凄まじく、危険な力だった為、普段は発動を抑え込んでいる。

(´・ω・`)「またそれかい?いい加減認めたらどうなんだ!?」

二人のDQNが彼を押さえ、スリーパーホールドを仕掛ける。
もちろん手加減など二人の脳内辞書にはなく、骨が折れる程の力を込める。

( ^ω^)「貴様ら……許さんお……」

突然右腕がびくんと跳ね上がり、常人ではありえない力で二人を振りほどいた。

(;^ω^)「っは……し、静まれ……俺の腕よ……怒りを静めるお!!」

自分の無意識下で動く腕を左手で力任せに押さえ込み、ぶつぶつと呪文を唱える。
一時して右腕の暴走は治まり、肩で息をしながらDQNを睨み付ける。

(´・ω・`)「本気でぶち殺すぞ?」

('A`#)「あんま舐めてると殺すぞ!」

揃いも揃って同じ単語を口にする。ボキャブラリーのなさが滲み出ていた。

( ^ω^)「五月蝿い奴らだお。
仕方ない、見せてやろう。邪気眼を」

173 ◆dOKfgIN.m6 New! 2006/09/05(火) 23:59:41.51 ID:LJndi9U4O
そう言って、右半身を相手に向け、DQNと垂直になるように構える。
右腕を目線の高さまで上げ、掌を見せるようにして静止。

( ゚ω゚)「ハァァァァァァァアアアアッ!!!」

大地を震わせるほどのおたけびを上げ、右腕に意識を集中する。
突如その掌が光を帯び、目前に小さな眼が浮かび上がった。

('A`;)「ちょwwwww待てwwwww」

(;´・ω・`)「コイツ、本当に使える……ッ?!」

DQN達は、目の前で展開される異常な光景に驚き、ただ茫然と立ち尽くしていた。

( ゚ω゚)「死んで後悔するがいいお!
くらえ! 邪 気 眼 !」

更に右腕に意識を集中すると、小さな眼が徐々に輝き、直径1メートル程に膨張した。
堅く閉じられたその瞼が大きく開き、DQNを見据える。
その光の眼には、鏡のように二人の姿を映し出していた。
直後、貫くような閃光が走り、辺りを白の世界に変えていく。

175 ◆dOKfgIN.m6 New! 2006/09/06(水) 00:00:22.89 ID:jaqKwuzrO
('A`;)「や、やめろ!まだ死にたくない死にたくない死にたくn……あれ?」

ひとしきり叫んで、辺りを見回す。
そこには、数分前と変わらない、いつもの教室があった。

(´・ω・`)「……助かった?」

( ゚ω゚)「………」

( ^ω^)「………」

( ^ω^)「運がよかったな。今日はMPが足りないようだお」

まるで言い訳のように呟き、DQNを睨み付ける。

('A`#)「テメェ、ハッタリかましやがったな!?」

(´・ω・`)「本当にぶち殺すぞ!」

……その後、ブーンの姿を見た者は誰も居なかった。

―BAD END―
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