496 ◆dOKfgIN.m6 New! 2006/09/09(土) 23:08:29.54 ID:dCGKX5NyO
――カチ、カチ、カチ
時計の針が無情に進む。
時は8月31日。
彼等は夏休み最後の日を過ごしていた。

( ^ω^)「ばいばいおー」

('A`)「じゃ、また明日な」

(´・ω・`)「気を付けて帰ってね」

仲良し三人組はそれぞれ別れを告げ、それぞれの家へと向かった。
毎日毎日飽きもせず、ショボンの家で遊んでいたが、それも今日で終わり。
明日からまた学校が始まる。
嫌だ嫌だと考えていると、ブーンはいつのまにか自宅の前に着いていた。

( ^ω^)「ただいまお」

そそくさと自室に戻り、漫画を読み耽る。
だが、どうあがいても明日は来るのだと理解し、学校の用意を始めた。

( ^ω^)「鞄よし。筆記用具よし。宿題よ……」

( ω ) ゚ ゚「アッー!宿題やってないお!」

ばたばたと慌てふためき、急いで携帯電話を取り出す。
掛けた先はドクオ。

497 ◆dOKfgIN.m6 New! 2006/09/09(土) 23:09:18.53 ID:dCGKX5NyO
「もしもし?どうしたよ?」

( ^ω^)「かくかくしかじかまんまんみてちんちんおっき」

「無理。俺だってやってねーもん。毎年だし」

と、バッサリ切られてしまった。
やってないなら仕方ないだろうと電話を切り、ショボンに掛ける。
3コールで出たのち、ドクオ同様断られてしまった。
彼曰く、『自分の穴は自分で埋めろ』だそうだ。
変な格言を作るなと言い放ち、最終手段に手を出す。

( ^ω^)「もしもし、ツンかお?」

「何か用?」

( ^ω^)「かくかくしk(ry」

「じゃあ教えてあげるわ。今からアンタの家に向かうから」

( ^ω^)「ktkr!」

「べっ、別にアンタが心配なワケじゃないんだから!
ただなんとなく教えたくなっただけなんだからね!」

そのまま向こうから電話を切られてしまい、ブーンはいつ来るかもわからない来訪者を待つ事となった。

498 ◆dOKfgIN.m6 New! 2006/09/09(土) 23:10:18.71 ID:dCGKX5NyO
ξ゚听)ξ「こんにちはー」

電話を切って30分後、予想外に早くは到着した。
手には可愛らしいトートバッグを提げ、少し急いできたのか、肩で息をしている。

(*^ω^)「どどどうぞ上がってくださいお」

訪問者に見とれてか、どもりながら自室へとツンを招き入れた。
途中ブーンの母親が台所からひょっこり顔を出したが、邪魔者を扱うように手で向こうへ行けとジェスチャーした。

(*^ω^)「フヒヒ、いいことすr」

ξ゚听)ξ「黙れ」

(*^ω^)「フヒヒ、すいません」

ξ゚听)ξ「それじゃ、さっさと始めよっか」

そう言って、ブーンを机に向かうよう促す。
バサリと宿題のドリルを机に置き、まるで家庭教師よろしくブーンの横に着く。
早速問題がわからないのか、何度もツンに質問しながらドリルをこなしていく。

ξ゚听)ξ「ホラ!ソコ間違ってる!」

(;^ω^)「ま、まったくわからんお……」

そんなこんなで彼等の夏休みは終わりを迎えた。

fin
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