734 僕と君とボロボロの人形 New! 2006/08/28(月) 12:12:13.38 ID:oxZ5a9IBO

・モナーとジョルジュの1日
・ボロボロの人形


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秋も近い涼しげな午後
二人の少年が墓の前に立っている

( ´∀`)「………」

( ゚∀゚)「………」


今まで葬式だったのだろうか。どちらも喪服を着ている
( ゚∀゚)「…ははっ」 

急に、小柄な少年――ジョルジュ長岡が小さく笑った。
その笑みは自虐的で、どこか哀しげだった

( ´∀`)「…ジョルジュ?」
( ゚∀゚)「なぁ、モナー…」 

虚ろに墓を見つめてた瞳は、モナーに向けられた

( ゚∀゚)「俺、なんで生きてるのかな…」 

( ´∀`)「………」


736 僕と君とボロボロの人形 New! 2006/08/28(月) 12:14:08.71 ID:oxZ5a9IBO
そう言ったジョルジュの瞳は光を失い、まるで死人の様だった

嗚呼、僕は彼女を守れなかったというのに
友までも守れないのか

――ジョルジュにかけてあげる言葉が、何も見つからなかった

( ゚∀゚)「俺のせいで……クーは」

( ´∀`)「やめるモナ!ジョルジュのせいじゃないモナ!」

僕らの友達、クーは
昨日、交通事故で死んだ。
――ジョルジュを庇って


花束を墓の前に置き、モナーは口を開いた
( ´∀`)「これ、おぼえてるモナ?」
モナーが差し出したのは

――ボロボロの人形

( ゚∀゚)「これ……」 

737 僕と君とボロボロの人形 New! 2006/08/28(月) 12:15:01.16 ID:oxZ5a9IBO
その人形は二人がまだ小さい時に、クーの誕生日に小遣いを出しあって買ったものだった。

( ´∀`)「ここにも、人形の中にも、クーがいるモナ。」


胸に手を当ててモナーは言う

( ´∀`)「公園のブランコ、丘の上の木、この街はクーがいっぱいモナ」

( ´∀`)「でも僕達がクーを覚えていなきゃ、クーを覚えてる人が生きていかなきゃクーは本当に死んでしまうモナ」

( ´∀`)「だから…」


( ゚∀゚)「はは、何臭いこと言ってんだよ」 

最後の言葉を遮り、ジョルジュが笑った

( ´∀`)「臭くて悪かったモナね〜」

冗談混じりに拗ねて、僕は空を見上げた
綺麗な夕焼けで、もう1日が終わる事が分かった


――人形が笑った気がした

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