266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/05/21(日) 14:32:44.20 ID:1ad17C3c0
( ^ω^)「さあ!今週もこの時間がやってまいりましたお!
      ニュー速vip史上最高視聴率ランキング連続1位
      を誇るラジオがお送りする、このコーナー!
      『ズバッとショボン』のコーナーですお!」

(´・ω・`)「やあ、よろしく」

( ^ω^)「今回もジョボンさんの辛辣な意見がお茶の間に
      飛び込むでしょう、お。ショボンさん、今回のお題は?」

(´・ω・`)「ずばり、『ブーン小説』だね」

( ^ω^)「ブーン小説とは、主に僕達が登場する小説の事ですお。
      僕達が時に激しく、厳しく、まろやかに、コクがあり、
      それでいてカカオのような苦味があって、ハーモニーと
      ヌクモリティーが溢れる小説だお」

(´・ω・`)「全然全く何にも何言ってるか分からないけどね。それの事だよ」

(;^ω^)「ウェッホン・・・・・それで、『まとめサイト』と言われる場所には、
      様々なブーン小説がありますお。ふふふ・・・・・知ってか知らずか
      そこのページを開いた人は、載っている小説のクオリティーと
      数々の表現技法、個性的な作風にド肝を抜かれる事間違いなしでしょうお!」

(´・ω・`)「それがいけないんだよ」

(;^ω^)「お?・・・・と、いうと?」

267 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/05/21(日) 14:33:05.78 ID:1ad17C3c0
(´・ω・`)「まず僕は、『まとめサイト』なんていう存在に意義を感じるね。
      そもそもインターネットと言うのは、不特定多数の人間が入り混じる
      危険な場所だ。そんな危険な場所に、これだけ良質な芸術を野放しにするのは、
      やはり危険すぎる。ちゃんとした出版社や編集者を通して本にするべきだね。
      ・・・・・例えていうなら、竜○の城に○トの剣が放置してあるようなものだよ」

( ^ω^)「なるほどお・・・・・しかし『まとめサイト』を見た人が製作意欲を燃やして、
      新しい次の作品を生み出す事は、悪い事ではない気もしますお」

(´・ω・`)「確かにその部分は利点なんだろうけど、新たな問題が発生するんだ」

( ^ω^)「問題、とは?」

(´・ω・`)「全てのブーン小説が良質、という訳じゃないんだよ。
      ・・・・・おっと、ラジオを聞いてる良い子のみんなは勘違いしないで欲しい。
      何も、つまらないという訳じゃないんだ。つまらないというのは結局、
      読者側の感受性によるからね。・・・・・1人でも多くの読者が面白いと言ってくれる
      作品を書くのはいい。でもね、100人読んで100人が満足する小説なんて、
      決して存在しないんだ。それだけは覚えておいて欲しい」

(;^ω^)「話が少し脱線してるお」

(´・ω・`)「すまない―――つまり、読者ではなく作者に問題があると思うんだ」

( ^ω^)「つまり、作者に文才がなかったり良いネタが思い浮かばない
      作者を批判してるのかお?」

268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/05/21(日) 14:33:58.73 ID:1ad17C3c0
(´・ω・`)「それは愚問だね。
      120Gとひのき棒を持ったレベル1の勇者が、絶好調の○王を倒せる筈がない。
      まぁ、その為に経験値を上げる場所だって沢山あるからね。諦めないで欲しい。
      ―――そう、問題なのは途中で諦めてしまうんだよ。中途半端に作品を投下する。
      読者は続きをwktkして待ってる。でも、作者が投下を諦めてしまったら続きは読めない。
      作者は一度投下したら、どんな形であれ最後まで書ききるのは義務だと思うんだ」

( ^ω^)「義務、ですかお」

(´・ω・`)「そう。
      あとね、初めて書こうとしてる作者に一言。恥ずかしがらずに書いて欲しい。
      書かなきゃ、投下しなきゃ何も始まらない。経験値だって0のままだ。
      『逃げる魔物』は大きい、だよ。まぁ、あのゲームで自分から逃げるモンスターなんて
      アイツしかいないからね。全力をもって殺すべきだ」

( ^ω^)「そろそろお時間ですが、最後に何か一言」

(´・ω・`)「さっき『100人読んで100人が満足する小説』なんて言ったけど、
      実は僕からもオススメしたい小説があるんだ。僕が書いたんだけどね。
      『愛と苦悩のくそみそ』って題名なんだけどさ、これは絶対万人受けするね。
      生まれながらにしてその主人公は××(←何故か聞こえない)である苦悩と、
      冷たい世間の目を猛烈にに受けながらも、ある青年と恋に落ちる。
      ×××に×××××な事までやっちゃって×××でとっても××××なんだけど、
      その青年の名前がドクo――――」


――――プチッ

269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/05/21(日) 14:34:23.12 ID:1ad17C3c0
('A`) 「・・・・・・・」

俺はテーブルのそばに置いてあったラジオを叩き切った。
これ以上は聞きたくなかったからだ。きっと最後の言葉は何かの聞き間違いだろう。
部屋が異常なほど静かになる。静かすぎだ。













ピンポーン


誰か北。でるか。

270 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/05/21(日) 14:34:45.99 ID:1ad17C3c0
――――ガチャン


鈍い音を出す玄関のドアを開けると――――



(´・ω・`)「レッツくそみそ」


              〜おわり〜


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