375 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:14:44.00 ID:egVLlxAG0
キーンコーンカーンコーン…

ここは私立VIP学園。強すぎる個性を持つ学生達の通う学校だ。

といっても、帰りのホームルームが終わったらもう放課後だが。


教室

( ^ω^)「ドクオ、おはようだお。

('A`)「おう、おはよう…」

ξ゚听)ξ「授業中ずっと寝てたわね…」

(´・ω・`)「まぁいいじゃないか。ドクオそれでデフォなんだよ」

この4人はクラスで有名な仲良しだ。上からブーン、ドクオ、ツン、ショボン。

だれもが、このVIP学園に恥じぬ程度の強い個性を持っている。

('A`)「あー、ねみー…」

ξ゚听)ξ「ほら、そろそろ先生来るわよ」

バァン!教室のドアが何者かに蹴破られた。

376 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:15:24.55 ID:egVLlxAG0
( ゚∀゚)「アーッヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!」

彼は「狂師」アヒャ。教師なのだが、あまりにもラリッてるので生徒からそんなあだ名をつけられた。

VIP学園では教師でさえ普通ではない。

(;^ω^)(この人、教師以前に人間として大丈夫かお?)

( ゚∀゚)「今日は帰る前に、転校生がいるぞ!」

生徒達「ざわ…ざわ…」

( ∵)「こんにちわ、ビコーズです。」

( ゚∀゚)「よし!席はドクオの隣!ドクオ!学校を案内してやれ!どうせこれから放課後だろ!」

(;'A`)「え、そんな理由っすか!?」

( ゚∀゚)「どうせ暇だろ!それとも彼女と約束でもあるのかな?ん?」

(#'A`)(この野郎…)

377 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:16:17.67 ID:egVLlxAG0
放課後

('A`)「ブーン、一緒に来てくんないか?一人で行くのって不安で…」

( ^ω^)「今日は用事があるんだお、スマンコ」

ξ゚听)ξ「私も…」

(´・ω・`)「僕も…」

( ∵)「…というわけで、よろしく。」

(;'A`)「は、はぁ…」


とりあえず、色んなところを見せて回ってみた。

体育館、職員室、トイレ…

お互いに静かなタイプだから、はなす言葉が見つからない。気まずい…

( ∵)「………」

(;'A`)「………」

そんな時、体育倉庫を通りかかった。

379 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:17:54.38 ID:egVLlxAG0
あっ…んっ…はぁ…ぁっ…

('A`)「ん…体育倉庫から変な声がするな…」

( ∵)「…ちょっと覗いてみましょうか」

(;'A`)「あ、ああ…(こいつから言ってくるとは思わなかったな)」

体育倉庫のドアをそっと開き、中をのぞく。すると…


 +  ξ*゚兪)ξ<あっ…んっ…
  (( ( つ つ  ("  *ξ<はぁ・・・ぁっ・・・
     ),ィ⌒(*^⊂  ○ )
   (_(__人__,(__)_)
 パンパンパン!!



('A`)


(゚д゚)




380 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:18:25.83 ID:egVLlxAG0
(#'A`)「ブーンのヤロォォォォォオォォォ!!!!!!!」

ドクオはキレた。用事ってこれかよ、という気持ちと、目の前でセクロス中というのが怒りの元だ。

あんなヤツショボンにくそみそされればいいんだ。いいんだ。

( ∵)「…ドクオさん、これどうぞ。」

(#'A`)「ああ、サンキュ」

腹いせに消火器を吹き込んでやった。いい気味だ。


381 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:18:58.22 ID:egVLlxAG0
とりあえず、教室に戻る。

廊下で、何かの影とすれ違った。猛スピードでドクオたちの教室に向かい、ドアを蹴破った。

そして、高笑いが聞こえる…

きっと、アヒャ先生と同じ人種なんだろうな、ドクオは直感した。

从 ゚∀从「ヒャハハハハハハハハ!!!アンタが先公かァ!?」

(*゚∀゚)「おう、来たなおふくろ!」

( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャ!!なんだ、ハインリッヒじゃねぇか!」

从 ゚∀从「お前こそ従姉弟のアヒャじゃねぇか!」

(*゚∀゚)「なんだ、知り合いだったのかよ!」

( ゚∀゚)从 ゚∀从( ゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!」


…やかましい。ドクオは、教室から離れた。

382 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:19:32.99 ID:egVLlxAG0
('A`)「ふぅ…まぁ、なんだかんだあったが、学校案内はこれにて終了ってトコだな。」

( ∵)「ありがとうございました」

(´・ω・`)「やぁ、学校案内は終わったかい?」

('A`)「おうショボン、用事があるんじゃなかったのか?」

(´・ω・`)「私はぬるぽですよ?人違いです」

( ∵)「ガッ」

(;'A`)(なんだかんだでノリいいなこいつ…)

(;^ω^)ξ;゚听)ξ「……」

('A`)「ん…おう2人とも、真っ白じゃないか(ニヤニヤ)」

( ∵)(クスクス…)

( ^ω^)「ところで、ビコーズ君のメルアドと携帯番号を教えて欲しいお!

( ∵)「え?何でですか?」

( ^ω^)「僕達、もう友達だお!」

( ∵)「!!」

384 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/21(月) 22:20:04.06 ID:egVLlxAG0
次の日から、VIP学園の仲良し4人組に一人追加された。

( ^ω^)「おはようだお!」

('A`)「ああ、おはよう…」

ξ゚听)ξ「あいかわらず眠そうね…」

(´・ω・`)「まぁいいじゃないか。ドクオはそれでデフォなんだよ。」

( ∵)「ちょっとはなおそうとか思わないんですか?」

('A`)「ぜーんぜーん。」


きっとこの5人組は、永遠に友達なのだろう…


おしまい
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