494 ( ^ω^)が田舎者になるようです New! 2006/08/12(土) 11:13:09.50 ID:dMycqlSP0
この過疎に投下してみる


母親「・・・ブーン・・ブーン・・・ブーン!」

その男は母親に起こされて目を覚ました

( ^ω^)「お・・・もうすぐ着くのかお?」
母親「ええ・・・ごめんなさいね・・・急に転校なんて・・・」
母親「お友達と別れるのは辛かったでしょう?」
( ^ω^)「・・・気にすることないお!父さんの仕事なんだから仕方ないお!」

妙な口調と変わった顔立ちのせいでブーンは前の学校でいじめられていた。
だから転校する事に抵抗は無かったし
何かが変わるきっかけになるかもしれないと思って引っ越す事を許したのである。

( ^ω^)(・・・でもまだ町は見えないお・・・あとどれぐらいかかるんだお?)

キーッ
急に車が停まった

母親「さあ着いたわよ。降りなさい」
( ^ω^)「お?この家に何か用事があるのかお?」
母親「用事も何もここが私達の新しい家よ。」
( ^ω^)「・・・・」

495 ( ^ω^)が田舎者になるようです sage New! 2006/08/12(土) 11:13:54.96 ID:dMycqlSP0
( ^ω^)「ここかお・・・」

家はとても綺麗だった。新築でまだ殆ど汚れていなかった。

母親「空気がきれいねえ。一戸建ても買えたしここならのんびり暮らせそうだわ」
( ^ω^)「・・・なにもこんなとこにしなくたって・・・」
( ^ω^)「隣の家が無いお・・・田んぼの向こうに山が見えるだけだお」
母親「1戸建てが買えたのもここの土地が安かったからなのよ」
( ^ω^)「日本にもまだこんなところがあったのかお・・・」
母親「荷物を片付けたらお隣に挨拶に行くわよ。準備して」
( ^ω^)「お隣ってどこだお?」
母親「その道を通ってずっと右に曲がってちょっと進んだ所らしいわよ」
(;^ω^)「道って・・・舗装されてないお・・・」
             ・
             ・
             ・
(;^ω^)「まだなのかお?もう10分は歩いたお・・・」
母親「ここよ。大きいお屋敷ねえ」
( ^ω^)「本当だお!すごいお!・・あ!池に鯉がたくさんいるお」
母親「なんでも地主さんのお家らしいわよ」
ピンポーン
母親「すみません。新しく隣に越してきた者ですが(ry」
インターホン「あらあら、どうぞお入りになってください」

母親「・・・という訳で宜しくお願いします」
屋敷の主人「いえいえこちらこそ。」

496 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/12(土) 11:15:01.96 ID:dMycqlSP0
ガラッ

ξ゚听)ξ「ただいま」
( ^ω^)「!びっくりしたお!」
ξ゚听)ξ「こんにちは」 ペコリ

そのまま奥へ行ってしまった

屋敷の主人「すみません、ろくに挨拶もしないであの子は」
母親「娘さんですか?」
屋敷の主人「はい、私の娘です。剣道の稽古から帰ってきたのでしょう。」

母親「お邪魔しました」
( ^ω^)「やっと挨拶が終わったお。このまま家でのんびり・・・」
母親「次は反対側のお隣さんね」
( ;ω;)「・・・」

(;^ω^)「やっと反対側のお隣さんだお・・・」
(;^ω^)「ここには家が集まってるお・・・それでも3軒だけだお」
( ^ω^)「ん・・?なにか看板があるお。見てみるお」

キリストは身代わりに罪を負った

( ^ω^)「・・・・」
母親「こんにちは!こんにちは!・・・誰も居ないみたいねえ」
(;^ω^)「戸に鍵が閉まって無かったからいるお!」
(;^ω^)「っていうか鍵どころか全開になってるお!」
母親「やっぱり誰も居ないみたいね・・・そのお隣さんに挨拶しましょうか」
(;^ω^)「無用心すぎるお・・・」
( ^ω^)「・・・なんで玄関に野菜があるんだお?」

497 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/12(土) 11:16:37.70 ID:dMycqlSP0
母親「こんにちは!・・・ここも留守みたいね。ちゃんと鍵がかかってるわ」
( ^ω^)「・・・鍵じゃなくて突っかえ棒だお」
( ^ω^)「なぜわかるかって・・・突っかえ棒が表にしてあるからだお」
(;^ω^)「これじゃ外から開けられちゃうお!」
(;^ω^)「しかも戸の前にまた野菜が置いてあるお!なんでここに置くんだお?」
母親「このお隣さんへ行ってみましょうか」

母親「こんにちは!」
J( 'ー`)し「こんにちは。何か御用でしょうか?」
母親「最近近所に越してきました内藤です。」
J( 'ー`)し「あらあらご丁寧に。・・・お子さんですか?」
( ^ω^)「ブーンだお!高校生だお!」
J( 'ー`)し「じゃあうちの子と同じね。ちょっと待っててね、挨拶させるから。」

そう言って奥のほうへ呼びに行った

J( 'ー`)し「お待たせしました」
('A`)「あー、こんちは」
( ^ω^)「こっ、ここここんにちはだお!」

友達がいなかったのでブーンはキョドった。しかもほとんど話せなかったのである。

('A`)「あ・・・ああどうも」

498 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/12(土) 11:18:10.28 ID:dMycqlSP0
母親「お邪魔しました」
( ^ω^)(第一印象は多分最悪だお・・・またいじめられそうだお・・・)
( ^ω^)「そういえばここには店とか無いのかお?」
母親「隣町まで行けばあるわよ。更にその隣町なら結構賑やかみたいよ」
(;^ω^)(不便すぎるお・・・・でもきっと悪い事だけじゃないお)
( ^ω^)「先帰っててくれお!探検してくるお!」
母親「はいはい。ここらへんは熊が出るらしいから日が沈むまで戻ってくるのよ。」
( ^ω^)「クマって・・・」

1時間後

(;^ω^)「ここ・・・どこだお?」

ブーンは迷った。見渡す限り田畑な土地に慣れなかったのだ

(;^ω^)「さっきから車が全然通らないお・・・」
( ^ω^)「なのになんでこの道路は舗装されてるんだお?もったいないお」

ガッ

( ^ω^)「アッー!」
( メ^ω^)「いてて転んじゃったお・・・」

チクッ

( メ^ω^)「アッー!」
( メ;ω;)「いてて・・・蚊に刺されたお」
( メ;ω;)「もうこんなところに居たくないお!全然良い事無いお!」
( メ;ω;)「田舎なんて大嫌いだお!」

499 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage New! 2006/08/12(土) 11:19:11.93 ID:dMycqlSP0
チリンチリン・・・

ξ゚听)ξ「・・・何やってんの?」
( メ;ω;)「・・・お?」
( メ;ω;)「帰り道が・・・わからないお」
ξ゚听)ξ「ここ・・・あんたの家じゃないの?」
( メ;ω;)「・・・お?」

そこは家の玄関がある方の反対側だった
家を1度しか見ていないブーンはそれがわからなかった

( メ^ω^)「・・・」
ξ゚听)ξ「アンタも高校生でしょ?明日電車に遅れないようにしなさいよ」

チリンチリン・・・

( メ^ω^)「ひょっとして友達ができたお?」

友達を作ったブーンは話しただけで友達になった感覚になってしまうのである

( メ^ω^)「田舎もいいかもしれないお」



( ^ω^)ブーンが田舎者になるようです 完
田舎ネタ少なすぎワロタ

inserted by FC2 system