359 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:00:53.74 ID:HWRjnf/H0
*(‘‘)*「お兄ちゃん、あんまり無理しないでね」
(;^ω^)「ぜっ全然無理して無いおw」

この子はヘリカル。
幼いころから病弱な可愛い妹。
僕が高校を卒業すると同時に両親は交通事故で他界してしまったので、僕が世話をしている。

360 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:01:34.40 ID:HWRjnf/H0
*(‘‘)*「お兄ちゃんの嘘つき」
(;^ω^)「おっおっおwwwwww」
*(‘‘)*「あのね、お兄ちゃん」
( ^ω^)「ん?」
*(‘‘)*「僕ね、体の方はわりと調子がいいから働こうと思うの」
( ^ω^)「えっ、そんな必要ないお。僕に任せておくお」
*(‘‘)*「お兄ちゃん、僕はもう18だよ。自分の管理ぐらいできるよ」
('A`)「だってさ、お兄ちゃんv」
( ^ω^)「うーん・・・」
*(‘‘)*「それにこのままじゃあ、お兄ちゃんが病気になっちゃいそうだし」
('A`)「うん、確かに」
( ^ω^)「しょうがないお」
*(‘‘)*「やったー、お兄ちゃん大好きv」
(*'A`)「好き好きーv」
(;^ω^)「ぬぉっ野郎は離れろお!」
( ^ω^)「あとさ、ヘリカル。無理はしちゃだめだお」
*(‘‘)*「こっちの台詞じゃ」

361 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:02:29.02 ID:HWRjnf/H0


( ^ω^)「今日も元気に呼び込みーv」

軽快な足取りでアルバイトに向かう。
明日は久々の休み。曲を作るのもいいし、遊びにいくのもいい。
だが先ず寝てしまうだろうと思う今日の路上。

<ヽ`∀´>「おい貴様!」
( ^ω^)「はい?」
<ヽ`∀´>「今ウリにぶつかっただろ。損害賠償請求ニダ」

掠りもしていないが・・・

( ^ω^)「あの・・・僕急いでるんd」ゴッ

( ゚ω゚)「うぐっ・・・」

パタッ

ゴゾゴソ

<ヽ`∀´>「ちっこいつ、全然金もって無いニダ」
(・∀・)「もっとさがせば何か出て来るだろ!」
( ーωー)「・・・」

意識は深く、沈んでいった。

362 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:02:49.77 ID:HWRjnf/H0
( ^ω^)「痛てて・・・」
( ^ω^)「ココは?」

薄暗い空間。
じっとりとした空気で包まれている。

川 ゚ -゚)「ふふっ気付いた?」
( *^ω^)「結婚してくださいだお」
川 ゚ -゚)「あ?」
( ^ω^)「何でもないですお」
川 ゚ -゚)「まぁいいわ、私の名はサキュバス・クー」
( ^ω^)「どっかで聞いたことあるお」
川 ゚ -゚)「結構有名だからね。それよりいいものを見せてあげる」
( ^ω^)「お?」

クーという女が指差す方向には影が二つほど見えた。
片方は知り尽くしている顔だった。

363 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:03:15.76 ID:HWRjnf/H0
( ^ω^)「ヘリカル?」
*(;‘‘)*「おっお兄ちゃん・・・」
( ^ω^)「何してるお?」
*(;‘‘)*「うっ・・・あっ・・・」

様子がおかしい。
目を凝らしてみる。

妹は全裸だった。

( ゚∀゚)「お嬢さんは感度がよろしくてよーヒャハッ!」
*(///)*「んんーっ!?」
川 ゚ -゚)「ふふっ、向こうはご盛んのようね」
( ゚ω゚)「???」

364 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:04:13.25 ID:HWRjnf/H0
わけがわからない。
その男は何?
妹に何をしている?

( ゚∀゚)「もっとも俺はこんなのに興味は無いんだよね」

そういうと、男はナイフを取り出した。

( ゚∀゚)「悪いね。俺、真性ドSなもんでさぁ!!!」

ザクッ

*(‘‘)*「いゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
(;^ω^)「何をするお!」
川 ゚ -゚)「アンタは大人しくしてな」
( ^ω^)「体がっ!?」

糞!ヘリカル!!!

367 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:05:05.89 ID:HWRjnf/H0
( ゚∀゚)「あんたの血、綺麗だねぇ」
*(‘‘)*「うっ・・・」
( ゚∀゚)「その顔もイイ!。もっと見せてくれ」

男はナイフを乱暴に振り回す。

( ゚∀゚)「たっ楽しいぃ!失禁しそうなぐらいぃ!!!」
*( )*「・・・」

( ;ω;)「やめてくれお!何でもするから!」
川 ゚ -゚)「残念だけどあっちはあっち、こっちはこっちなのよねー」
( ;ω;)「???」

何を言ってるんだこいつ?

368 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:05:50.23 ID:HWRjnf/H0
川 ゚ -゚)「こっちはこっちで楽しまないとね。ふふっ」
( ;ω;)「何をするお!」

女の手が、腹の辺りを這いずり回る。

川 ゚ -゚)「ふふっ、可愛い」

その時、ふと思い出した。

あの女は自分をサキュバスと言った。

確か・・・夢魔?


そうか!これは全て、

( ^ω^)「夢なんだお」
川 ゚ -゚)「!」

夢だとわかった以上、覚めない手は無い。

( ^ω^)「目覚めろ目覚めろ目覚めろ〜!!!」
川 ゚ -゚)「バレちゃったか。うーん、名前は伏せとくべきだったな」

「でも諦めないよ?ふふっv」

369 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:06:39.24 ID:HWRjnf/H0
( ーωー)「うーん・・・」
*(‘‘)*「お兄ちゃん目ぇ覚めた?」
( ^ω^)「ここは?」
*(‘‘)*「病院だよ。昨日路上で倒れてたんだって、ビックリしちゃったよ」

思い出した。
昨日変な奴等に襲われて・・・

( ^ω^)「あー・・・ごめんだお」
*(‘‘)*「あと凄い魘されてたけど、何か怖い夢でも見たの?」
( ^ω^)「えっ?いや・・・」

言えない。
あんな悪夢。
思い出したくも無い。

コンコン

*(‘‘)*「どうぞー」

ガチャ


370 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/10(木) 00:07:10.83 ID:HWRjnf/H0
( ゚ω゚)「え?」

( ゚∀゚)「体の調子はどうかね?」
( `ω´)「なっ何だお前!」
( ゚∀゚)「どうしたんだい?」
*(‘‘)*「お兄ちゃん!先生に失礼でしょ!」
( ^ω^)「えっ?あ・・・」
( ゚∀゚)「もしかして、このことを気にしてるのかい?」

男が妹に触れると、みるみるうちに赤く染まっていく。
あの夢と同じ。

( ゚∀゚)「ヒャハハハハハハ!!!」
(;゚ω゚)「血・・・血が・・・」
*(‘‘)*「お兄ちゃん、僕だけ置いて逃げるなんて嫌だよ・・・」


「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!11」


終わり
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