17 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:12:04.51 ID:A6/jx/FwO
夕暮れ、蝉の声響く空手道場に、二人の影が相対している。
太陽が沈みかけているとはいえ、まだまだこの道場には昼の練習の熱気が籠もっていた。
にも関わらず、相対する二人の人物には汗一筋流れてはいない。
二人の周囲には闘気という名の冷気が漂っていたからだ。

一人はこの道場の師範代、ショボン。
細身の体だが、よく見れば空手着の隙間から鍛えられ、引き締まった筋肉が確認できる。
顔は童顔の部類に入り、少年のようなあどけなさと青年の精悍さを併せ持っている。
美形の部類に入るのだろうが、なぜか彼は哀しげな表情を平生から変化させなかった。

もう一人はクー。彼女もまたこの道場の師範代で、この道場主の一人娘である。
女性特有の柔らかな曲線にすらりと伸びた足。
ダブついた空手着の上からも分かる豊かな乳房。
高い身長はショボンを僅かに下回る程度。モデルと言っても通用するだろう。
だが、長い黒髪に相応しい美貌はどこか人間離れをしている。
彼女はいつも無表情を保っていた。

哀しげな表情と無表情。
そのせいだろうか。
この場はどこか俗世と違う雰囲気を醸し出していた。


18 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:13:00.25 ID:A6/jx/FwO
川 ゚ -゚)「私はこの時を待っていた」

直立不動のままクーが口を開いた。
容姿に相応しい重厚なハスキーボイス。
それを受けたショボンは何も答えず、ただ哀しそうな表情でクーを見据えていた。

川 ゚ -゚)「さあ、始めようか」

無言のままのショボンに構わず、構えをとるクー。

右足を前方に、左足を僅かに後方に。
両腕は胸元で拳は握らない。
ショボンも同じ構え。流派が同じだから当然といえば当然だ。
左右対称の構え。
遠くから見れば鏡像のような二人。

遠い昔、二人が交わした約束。

いじめられて泣いているショボンに、クーが声をかけている。

『強くなりたければ私の道場に入門しろ。
もし私に勝ったら付き合ってやろう』

それから幾度もショボンはクーに挑み続けた。
その度にクーはショボンに勝ち、ショボンは再戦を誓う。

――いつからだろうか、ショボンがクーに勝負を挑まなくなったのは。
今回の勝負は、初めてクーからショボンに戦いを申し込んだのだ。

19 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:15:17.25 ID:A6/jx/FwO
不意にショボンの身体から闘気が消えた。構えも。
クーは表情こそ変えないが、怪訝な目をショボンに向けた。
貫く視線を避けつつ、口を開く。

(´・ω・`)「……僕には無理だよ。クー」

その言葉を聞くと同時にクーが動き、右の下段蹴りをショボンに見舞う。
一つ息を吐き、膝を着くショボン。
女の脚力でも、無防備な太股を攻撃されればこうなる。
ましてやクーは全国大会にも出場した猛者だ。

(;´・ω・`)「痛ぅ……」

川 ゚ -゚)「さぁ立て。構えろ」

見下すクーに促され、フラフラと立ち上がるショボン。
だが、構えはしない。

川 ゚ -゚)「……勝手にしろ」

20 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:16:14.53 ID:A6/jx/FwO
クーの右正拳突きがショボンの胸で爆発した。
息が詰まる感覚に、思わず胸を押さえる。頭が下がった。
そこで膝を繰り出すクー。
容赦がない。

(;´・ω・`)「う……ぁ」

脳震盪を起こし、道場の真ん中で大の字になるショボン。
クーが馬乗りになり、拳を振り上げる。

(;´>ω<`)「ッ!!」

(;´・ω<`)「……ん?」

顔面に想像していた衝撃が無く、堅く瞑った両眼を開けるショボン。
そこには拳を振り上げたまま涙を流すクーの姿があった。

川 ; -;)「……なぜ、私と戦ってくれない。
私は、ずっと、待っているのに……」

ショボンは何も答えない。
ただ、首を横に向けクーの顔が見えないようにするだけだ。


21 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:17:08.50 ID:A6/jx/FwO
クーはショボンの顔を掴み、無理矢理自身に向けた。
息がかかりそうな距離、涙の雨がショボンを濡らす。

川 ; -;)「答えてくれ、ショボン……。
私の事を、どう思っている……?」

返事は不粋と言わんばかりに、ショボンはクーの頭を右手で近づけ、そのまま口を重ねた。
クーの身体が一瞬震えたが、すぐに目を閉じ、ショボンの唇を味わう。
唇を重ねるだけのキスから、唾液を啜り合い、舌を絡ませ合い、互いの歯茎を擦り合う濃厚なキスへ。

川*゚ -゚)「……ぷぁっ、ハァ、ハァ……」

一旦口を離し、酸素を取り入れてまた口を重ねる。

(´・ω・`)「……クー、好きだ」

唇を離した僅かな間に告白をするショボン。

川*; -;)「私も、んんっ……」

クーは言葉を最後まで紡げない。
ショボンの唇が塞いだのだ。
隙間を埋め合うように彼等は互いを貪り合った。

遠くでは蝉が命を振り絞っている。

22 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:17:56.89 ID:A6/jx/FwO
クーの部屋には生活感が無い。
必要最低限な物しか置いてないのだ。
それでも、抱き合う為のベッドはある。
一糸纏わぬ姿になった二人。

川;゚ -゚)「ショボン、シャワーを浴びて来てもいいか?」

片手で胸を押さえながらショボンを制するクー。
先程までの戦いで僅かに肌がベトついていたのだ。
ショボンはクーを抱き締め、耳元で囁く。

(´・ω・`)「そのままでいい」

クーの耳をねぶり、耳孔に舌を差し入れる。
痛みを感じないように優しく噛んでやると、慣れていない耳への刺激に、クーの口から息が洩れた。

川;゚ -゚)「は、ふ……。
ショボン、恥ずかしいよ。
汗臭いだろう?」

23 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:18:44.68 ID:A6/jx/FwO
確かに汗の匂いが鼻にツンとしたが、それすらもいとおしい。
ショボンは、クーの首筋を舌先で添わせ、左手は背中の指先でなぞり、右手は乳首を触れるか触れないかのソフトタッチで愛撫する。
たちまちクーの身体から力が抜け、為す術なくベッドに倒れこんだ。
これで童貞なのだから末恐ろしい。
キスしながら下腹部に手を添わせ、柔らかい陰毛を掻き分けると、愛液がヌルリとショボンを迎え入れた。
指に唾液を付け、陰核をそっとなぞる。
クーの腰が、いやらしく動いた。自分でも抑えられない。

川///)「あ……ショボン、そんなのどこで……あっ!」

ショボンの指が膣内に入りこんだ。その感触に、ショボンが眉をしかめる。

――別に気にする事ないじゃないか。

だが、無意識に彼は口に出してしまった。

(;´・ω・`)「……処女じゃないんだね」


24 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:19:46.28 ID:A6/jx/FwO
その言葉の裏に潜む嫉妬に、クーは満足した。
膣を出入りする指を締め付けながら、告白をした。

川///)「自分で破ったんだ……。
ショボンと交わる時に、快感を得られるようにな……」

これは衝撃の告白だ。
驚きで指が止まるショボン。
その隙に身体を入れ替え、ショボンの口を塞ぐクー。
舌を絡ませ、唾液を送り込む。ショボンの喉が上下した。

川///)「私ばかり感じちゃ、不公平だからな……」

ショボンがしてくれたように耳への愛撫をする。
ショボンにはくすぐったいだけだったが、せっかくクーがしてくれているのだ。

(;´・ω・`)「ん……んぁっ」

くすぐったさに思わず声が出る。恥ずかしい。

川///)「ショボン……可愛い」

25 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:21:14.02 ID:A6/jx/FwO
耳から首、首から乳首、乳首からへそ。そして。
股間をまさぐられると、すぐにショボンの陰茎に血が巡った。
なんのためらいもなくソレを口に含むクー。
いや、含むだけじゃない。
思い切り口をすぼめて頭を動かし、亀島に舌を巻き付け、陰嚢を甘噛みし、尿道を突く。

(;´・ω・`)「うぁぁっ……クー、ダメだっ」

たちまち腰がガクガクと痙攣するショボン。この刺激は童貞にキツすぎる。
クーの口がショボンの陰茎から離れた時、クーと陰茎が錦糸で繋がれていた。

川///)「……ショボン、来て……」

26 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:22:07.73 ID:A6/jx/FwO
(´・ω・`)「……入れるよ」

川///)「……ん」

亀頭を膣孔にあてがい、ゆるゆるとまさぐる。
この動きは裏ビデオで研究したものだ。
体位は、正上位。

川///)「ああっ……」

膣内に亀頭の先端が潜り込んだ瞬間、クーの身体に電流が走った。
自慰をする時よりも気持ちがいい。
ゆっくりと陰茎がクーの内部に満たされていく。

川///)「こんなに気持ち良いなんて……」

(;´・ω・`)「……僕もだ」

ビデオで見た腰を思い出し、真似て見る。
突くたびにクーの口から嬌声が上がった。

川///)「あぁっ……!
ショボン、っん、気持ち良いっ、よ……っ!!」

クーはショボンの背中に手をまわす。強く強く。

もう、離さない。
離れたく、ない。

27 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:23:27.91 ID:A6/jx/FwO
ショボンはがむしゃらに突きながらクーと口を重ねた。
それはキスというよりも、お互いの顔を舐め合う様に。
ショボンは襲い掛かる射精感を、唇を噛みながら必死に耐えた。
もっと、繋がっていたい。
しかし、それは適わない。
両人とも快感の限界に達していた。

川///)「んぁっ!だめっ!ショボン!!
なんか来ちゃうよぉっ!!」

(´・ω・`)「僕も、もう……っ!!」

川///)「ーーーーーっ!!!!」

しばらく二人は繋がれたまま快感の余韻に浸っていた。二人とも汗だくだ。
そういえばクーラーを付けていなかった。

28 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:24:19.62 ID:A6/jx/FwO
川 ゚ -゚)「なぁ、ショボン」

(´・ω・`)「ん?」

繋がれたまま、クーが口を開く。
顔の汗に髪が張りつき、煽情的に見える。
ショボンと軽く口付けをし、言葉をつづけた。

川 ゚ -゚)「……どうして私と戦わなくなったんだ?」

ショボンの気持ちを知った今だから、出来る質問。
ショボンはやはりその質問に答えられない。
もしも答えれば、クーは大暴れしてしまうだろう。

(´・ω・`)「それより、また勃ってきたんだけど」

川///)「……ん。
……わかる」

膣内に満たされるショボンの陰茎。
再び濃厚なキスを始め、濡れ場に及ぶ二人。

29 (´・ω・`)が真面目にセクロスするようです。 New! 2006/08/06(日) 03:24:54.20 ID:A6/jx/FwO
ショボンは秘かに安堵していた。

――言える筈が無い。
もう、僕はクーより強くて、傷つけたくないからなんて。
クーを傷つけるくらいならば、僕はずっと一人でいよう。

いずれ二人は結婚し、この道場を継いだ。
だが、この事を話した瞬間にクーが激怒。

ショボンは

『私に勝てば再び結婚する』

という言葉と同時に、離婚届けを叩きつけられた。

終わり

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