679 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:46:04.75 ID:nIMkJTw10
( ´_ゝ`)(´<_` )スーパー流石ブラザーズ


VIP中央病院。人口50万人の大都市―VIP市の中央に位置する大病院である。
今、この病院に招かれざる二つの影が侵入しようとしていた。

( ´_ゝ`)「この端子をここに接続してっと・・・・」

赤いコスチュームに身を包んだ男が病院のロックパネルの前で何やら企んでいる。

(´<_` )「兄者まだか?はやくしないと巡回の警備が戻ってくるぞ」

もう一人の緑のコスチュームの男はどうやら見張り役のようだ。

( ´_ゝ`)「弟者、時に落ち着け。急いてはことを仕損じると言うぞ」

兄者と呼ばれた男は愛用のFMVにつないだコードをロックパネルに接続した。
そして恐ろしいほどのスピードで解除コードを打ち込んでいく。

( ´_ゝ`)「さぁて・・これで仕上げだ。ポチッとな」

兄者がリズミカルにキーを弾くとパネルから電子音が鳴る。
 

680 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:47:50.82 ID:nIMkJTw10
( ´_ゝ`)「おk、ドアロック解除」

(´<_` )「さすがだな兄者」
 
二人はその筋では名の知られた泥棒である。FMVを使い主に情報操作を得意とする兄者。
様々な体術を会得し主に体力面を担当する弟者。抜群のコンビネーションで狙った獲物は必ず盗む。
そんな彼らを同業者達は敬意の念を込めて「SUPER SASUGA BROS.」と呼んだ。

( ´_ゝ`)「こんな大病院を狙うなんてさすがだよな、俺ら」

(´<_` )「そうだな。時に兄者」

( ´_ゝ`)「なんだ?」

(´<_` )「病院の利益を全部盗んだら経営困難に陥るんじゃないのか?
      それは患者の皆様に悪いと思うんだが」

( ´_ゝ`)「・・・それはまずいな」

(´<_` )「どうするんだ?」

( ´_ゝ`)「じゃあ二割くらいにしとくか」
 

681 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:48:38.93 ID:nIMkJTw10
(´<_` )「O.K.」

( ´_ゝ`)bd(´<_` )「優しいよな俺ら」

( ´_ゝ`)「とりあえず先に逝ってみるか」

(´<_` )「そうだな」

―― VIP中央病院 本館一階――

( ´_ゝ`)「だれもいないな」

(´<_` )「消灯時間すぎてるからな。みんな寝てるんだろ」

( ´_ゝ`)「そうなのか?ついてるよな、俺ら」

(´<_`;)「(計画的にこの時間を選んだわけじゃないのか・・)」

( ´_ゝ`)「弟者、時にこれを見てくれ」

(´<_` )「どうした?」

兄者は目の前の廊下の何もない空間を指差した。
 

682 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:49:13.52 ID:nIMkJTw10
( ´_ゝ`)「怪しいと思わないか?」

(´<_` )「そうか?俺には普通の廊下に見えるんだが」

( ´_ゝ`)「フフ、まだまだ甘いな弟者。これをつけて見てみろ」

兄者はつなぎのポケットからゴーグルのようなものを取り出した。
どうやら暗視スコープのようだ。弟者は言われるがままスコープを装備し
廊下を見た。

(´<_`;)「こ、これは・・・・」

弟者は息を飲んだ。廊下には無数のレーザーが張り巡らされていたのだ。

( ´_ゝ`)「やはりトラップが仕掛けてあったか」

(´<_`;)「レーザートラップ・・・・ここ、病院だよな?」
 

683 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:49:57.89 ID:nIMkJTw10
( ´_ゝ`)「弟者、細かいことは気にするな
     どの道ここを抜けないと金庫にたどり着けないからな」

(´<_` )「うむ、ドジるなよ、兄者」

( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

(´<_` )「どうした?」

(;´_ゝ`)「・・・・弟者が先に逝ってくれ・・」

(´<_`;)「普通、兄が弟を危険から守ろうとすると思うが」

(;´_ゝ`)「・・・・スマン」

(´<_` )「それじゃあ先に逝くぞ」

だらしのない兄者にため息をつくと、弟者はレーザートラップに踏み込んで行った。


684 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:50:26.29 ID:nIMkJTw10
体を反らせねじらせ慎重に進んでいく弟者。ちょっとでもレーザーに触れれば一瞬で
黒こげだ。

(´<_` )「ふぅ、なんとか無事に通過できた
      兄者、大丈夫みたいだぞ」

( ´_ゝ`)「うむ。それでは俺の番だな」

兄者も弟者の要領でトラップを抜けていく。

(*´_ゝ`)「これリンボーダンスみたいで楽しいな。それリンボーリンボー♪」

(´<_`;)「兄者、危ないぞ」

と、その時、突如レーザーの軌道が変わった。陽気に腰を振っていた兄者は咄嗟の
事に反応できず無残にもレーザーで股間から頭までを切断された。

( ´_ゝ`)「アッーーーーーー!!」

(´<_`;)「兄者ーーーーーー!!」


685 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:50:59.14 ID:nIMkJTw10
Contenie?
ニア YES
NO

( メ_ゝ`)(´<_` )×1



( ´_ゝ`)「ふぅ、ひどいめにあった」

(´<_` )「調子にのりすぎだぞ兄者」

( ´_ゝ`)「許せ弟者。俺の中のラテンの血が騒いだのだ」

(´<_` )「とにかくちゃんとしてくれ」

( ´_ゝ`)「O.K.」


686 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:51:32.63 ID:nIMkJTw10
―― VIP中央病院 本館地下一階――

( ´_ゝ`)「時に弟者」

(´<_` )「なんだ兄者」

( ´_ゝ`)「金庫の場所どこだっけ?」

(´<_`;)「・・・・・・・」

(;´_ゝ`)「な、なんだ・・・・?」

(´<_` )「獲物の場所を忘れるとはプロの泥棒失格だぞ」

( ´_ゝ`)「スマン・・・最近物忘れがひどくてな」

(´<_`;)「(ホントに大丈夫かコイツ・・・)」

スッタモンダで二人はある部屋の前にたどり着いた。



687 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:51:57.76 ID:nIMkJTw10
( ´_ゝ`)「霊安室か」

(´<_` )「この部屋のどこかに金庫のある隠し部屋につながる通路があるらしい」

( ´_ゝ`)「それじゃあ一つずつ調べていくか」

二人は霊安室に侵入した。ここは他の場所より冷房が効いているのだろうか。
気温がやけに低い。

( ´_ゝ`)「隠し通路以外の引き出しには死体が入っているはずだ
      気をつけろ弟者」

(´<_` )「兄者こそ」

とは言ったものの二人ともなかなか引き出しに手をかけようとしない。

( ´_ゝ`)「どうした弟者。はやくしろ」

(´<_` )「兄者こそはやくやれよ」


688 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:52:28.15 ID:nIMkJTw10
(;´_ゝ`)「俺は嫌だよ。開けて死体とごたいめーんなんかしたくない」

(´<_` )「さっき俺を先に逝かせたのを忘れたのか?今度は兄者の番だろ」

(;´_ゝ`)「うっ・・・・しょうがないな」

兄者は嫌々引き出しの取っ手に手をかける。

( ´_ゝ`)「ええい!ままよ!」

兄者は勢いよく取っ手を引いた。

川。∀;:;:;........「・・・・・・・」

( ´_ゝ`)「O.K、ブラクラゲット」

(´<_` )「こんなリアルグロ画像を見てもひるまないとは流石だな、兄者」

(;´_ゝ`)「すまん、はきそうだ。洗面器を・・く・・・ゲボァ!!」

(´<_`;)「兄者ーーーーーーー!!」
 

689 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:53:10.47 ID:nIMkJTw10
Contenie?
ニア YES
   NO

(#メ_ゝ`)(´<_` )×−650



(´<_` )「ついにここまでたどり着いたな、兄者」

( ´_ゝ`)「ああ。650回もコンティニューしたからな」

二人の前には映画に出てくるような巨大な円盤型の扉が立ちふさがっている。

( ´_ゝ`)「この先が金庫か」

(´<_` )「では兄者、さっそくロックを解除してくれ」

( ´_ゝ`)「心得た」

兄者は病院に侵入した時の要領で端子をパネルにつなぎ、解除コードを打ち込んでいく。
しばらくするとパネルから電子音が鳴り響いた。

( ´_ゝ`)「よし、これで解除できたはずだ」

『ピンポンパンポーーン♪』


690 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:53:48.53 ID:nIMkJTw10
(´<_` )「なんだ?」

『あなた達はこのVIP中央病院の金庫破りの記念すべき第一号です
 そこでこれから出題されるクイズに正解すれば、あなた達に金庫
 の中身を差し上げます』

( ´_ゝ`)「フーン、随分ご丁寧な話だな」

(´<_` )「もう鍵は開いてるんだからそんな面倒なことはしない」

弟者は扉に手をかける。しかし、鍵が開いているはずの扉からは反発があった。

(´<_` )「あれ?開いてないぞ」

『クイズに正解しないと開きませんよー』

( ´_ゝ`)「最後のトラップというわけか、おもしろい。受けてたとう」

『それでは問題!川 ゚听)←このAAの名前は?』

( ´_ゝ`)「そんなの簡単だ。それは素直クールだろう」


691 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:54:30.20 ID:nIMkJTw10
(´<_` )「ちょっと待て兄者。よく見るとコレ素直クールじゃないぞ」

( ´_ゝ`)「なに・・・・・確かに、よく見ると顔がツンデレだな」

(´<_` )「でも髪は素直クールだな」

(;´_ゝ`)「一体どっちなんだ?」

『まだですかー?』

(#´_ゝ`)「うるさい!少し考えさせろ!」

(´<_` )「兄者、これは二つのAAを足したものだよな?」

( ´_ゝ`)「一見そのようだな」

(´<_` )「じゃあ名前も足して二で割ったものなんじゃないか?」

( ´_ゝ`)「お前天才じゃね?」
 

692 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:55:01.52 ID:nIMkJTw10
(´<_` )「ということは・・・素直デレ?」

( ´_ゝ`)「ツンクールかもしれん。二択だな」

(´<_` )「それじゃあ、俺は兄者にまかせる。頼んだぞ」

( ´_ゝ`)「把握した」

『決まりましたかー?』

( ´_ゝ`)「ああ。答えは・・・・・ツンクールだ!」

『ブッブーーーーーー!!』

(;´_ゝ`)「なにぃ!やはり素直デレのほうだったか」


694 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/08/05(土) 03:55:39.55 ID:nIMkJTw10
『それもブッブーーーーーー!!』

(´<_`;)「じゃあ正解はなんなんだ?」

『正解はストレートパーマを当てたツンデレでした』

(;´_ゝ`)「くそお!ひっかけか!複雑に考えすぎた」

(´<_`;)「問題の理不尽さについては何も言わないんだな、兄者」

『残念でしたねwwwwそれじゃあ不正解だった二人は・・』

(;´_ゝ`)「なんだ?」

電子音が何かのスイッチを起動させる。すると突然二人のいた場所の床が開いた。

『残念ながら流石兄弟はボッシュート! 』
      ⌒ ⌒ ⌒   ⌒ ⌒ ⌒ シュルルルルルルル
    __⌒ ⌒ ⌒__⌒ ⌒ ⌒ __
/::::∩::∧_∧:∩:::::::∩:∧_∧:∩:::::::::/ チャラッチャラッチャーン
  /:::::::| (  ´_ゝ`)| |::::::::| (´<_`  )| |:::::::/ ミヨョヨョヨョヨョヨョーン
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