264 その1 sage New! 2006/08/03(木) 23:24:40.98 ID:WtBCRuVi0
( ^ω^)「みんなー、温泉旅行が当たったお」

ここはブーンの通う大学。昼休み、学生たちでごったがえす食堂で
食事をしている3人の元へブーンが駆け寄る。その片手には葉書を持っている

('A`)「へー、懸賞かなんか当てたんだ?」

(´・ω・`)「温泉か、いいねえ」

ξ゚听)ξ「どんなとこなの?何人分当たったの?」

( ^ω^)「4人分で僻地で忘れたお」

ξ゚听)ξ(´・ω・`)('A`)「日本語でおk」

( ^ω^)「把握したお」

話によるといつ応募したか忘れたが温泉旅行4人分
隣町にある旅館への一泊二日旅行が当たったという葉書が来たらしい

(´・ω・`)「尚、当葉書をもちまして宿泊チケットとさせて頂きます・・・・だってさ」

葉書を見せてもらったショボンが読み上げてみせる。

( ^ω^)「そうだお、丁度明日から夏休みだから皆で行くお!」

夏休み初日から旅行というまたとない機会を得て3人は快く旅行への誘いを受ける。

265 その2 sage New! 2006/08/03(木) 23:25:28.99 ID:WtBCRuVi0
――――――次の日

( ^ω^)「皆集まったお、さあ出発するお!・・・ってショボンすごい荷物だお」

一泊二日で男ともあれば必要最低限の下着とタオルでも行けるというに
ショボンは登山リュックを限界まで膨らませていた。針でも刺せば割れんばかりの膨れ具合だ。

(´・ω・`)「まあ、色々とね」

( ^ω^)「荷物は自分で持つなら問題ないお。ツンもドクオも忘れ物はないかお?」

ξ゚听)ξ「小学生じゃあるまいし、そんなのないわよ」

('A`)「あ、忘れた」

( ^ω^)ξ゚听)ξ(´・ω・`)「ちょwwwww」

('A`)「ああ、あった」

( ^ω^)ξ゚听)ξ(´・ω・`)「おまwwwww」

そんなこんなで隣町へ電車に乗り駅からはバスで旅館へと向かう。
駅からバスで1時間。辺りはすっかり森となりこんな所にバスが通っている事すら不思議な程の山道を進んでいく。

266 その3 sage New! 2006/08/03(木) 23:26:03.20 ID:WtBCRuVi0
ブロロロロ・・・・
プシュー

バスが止まり目的地にバス停に着いた。「旅館前」と書かれたバス停なだけあって今日泊まる旅館の目の前へと降り立つ。

( ^ω^)「うーん森の空気はおいしいお!」

清々しい空気を胸いっぱいに吸い込みそれだけでも来た甲斐があったという事を思わせる。
3人も辺りを見回し空気を思いっきり吸い込む。

ξ゚听)ξ「ちょっとバスが時間かかって疲れたけど、案外いいとこかもね」

( ^ω^)「さあ旅館へ入るお!温泉温泉!」

4人が旅館の入り口へ入ると受付から一人の男がこちらへと声を掛けてきた

( ゚д゚ )「いらっしゃいませ、ご予約の方でいらっしゃいますか?」

( ^ω^)「こっちみんな」

( ゚д゚ )「」

( ^ω^)「そうだお、懸賞で予約した内藤だお」

( ゚д゚ )「畏まりました、こちらの宿帳へご記入ください、お部屋は階段上がりまして右の突き当たりとなっております」

( ゚д゚ )「尚本日の夕食は18:00から20:00までの間で一階の広間にてお食事券をお持ち頂ければ召し上がれますのでどうぞご利用ください」

一通りのやりとりを済まし宿帳へ記入する。受付の男が部屋の鍵と食事券を渡す。

267 その4 sage New! 2006/08/03(木) 23:26:48.60 ID:WtBCRuVi0
( ^ω^)「それじゃあ部屋に入るお、ブーーン」

まるではしゃぎまわる子供のようにどたどたと階段を駆け上がり部屋へと向かうブーン

ξ゚听)ξ「危ないわよそんなに走り回ったら」

('A`)「他のお客さんが居たら迷惑になっから程々にしとけよ」

(´・ω・`)「荷物を置いて早速温泉入ってみようよ」

ξ゚听)ξ「そうね、もう16時だからお風呂あがって一息ついたら晩御飯だしちょうどいいかも」

3人もブーンの上がった階段へと向かい部屋へと着く。
荷物を置きそれぞれタオルや洗顔用具など温泉の準備をする。

('A`)「因みにここ、混浴?」

( ^ω^)「・・・・残念ながらそれは別々だったお。ピチピチギャル南無」

('A`)「そうか・・・ピチピチギャル南無」

ξ#゚听)ξ「」

問答無用でツンの張り手が二人に飛んだのは言うまでもない。

――――――――そして4人は温泉へ

268 その5 sage New! 2006/08/03(木) 23:27:12.56 ID:WtBCRuVi0
( ^ω^)「かーやっぱり温泉はいいお!命の選択だお!」

(´・ω・`)「それを言うなら命の洗濯」

('A`)「んー、酒でもありゃあ一献と洒落込みたいとこだな」

ξ゚听)ξ「そっちの湯加減はどーお!?こっちはとってもいいわよ〜」

囲い越しにツンの声が聞こえる。こちらも上々だとそれに返す。
最大の目的である温泉を十分に堪能し湯船から上がる。

( ^ω^)「いいお湯だったお」

ほこほこに湯気を上げる4人。皆も同じ意見で大きく頷く。

ξ゚听)ξ「綺麗な空気、綺麗な景色、あんたほんといい懸賞当てたわねー」

( ^ω^)「いつ応募したか分からないけどこんな当選ならいつでも歓迎だおね」

('A`)「まーおおかたエロ本の後ろについてた葉書でも書いたんだろw」

そうしているうちに夕食の時間となり、温泉であったまった体も大分落ち着いてきた。
4人は一階の広間へと降り、広間の入り口に居る男に食事券を渡す。

( ゚д゚ )「温泉はいかがでしたでしょうか?料理も当館自慢のものですのでどうぞごゆっくりお召し上がりくださいませ」

広間のテーブルに座り思い思いに料理を待つ。

269 その6 sage New! 2006/08/03(木) 23:27:40.86 ID:WtBCRuVi0
( ,,゚Д゚)「うっしゃミルナさん料理出来上がったから運んでっておくれー!」

( ゚д゚ )「はいはい今参りますよー」

( ,,゚Д゚)「こっちみんな」

板長らしき男がそう呼びかけ料理が出される。その料理を運ぶために重ねる時。男の目が光ったように見えた。誰も気づいてはいない・・・・

( ゚д゚ )「ささ、お待たせ致しました、どうぞお召し上がり下さい、お酒もお一人様1本までサービスとなっておりますのでお気軽にお申し付け下さい」

( ^ω^)「じゃあ4人分頼むおー」

ξ゚听)ξ「ちょ、私お酒ダメなのに」

( ^ω^)「いいお、ツンの分は僕たちで飲むお」

( ゚д゚ )「ではそちらのお嬢さんにはジュースをサービス致しますね、お酒は4人分で4本、ジュースはおまけってことで」

( ^ω^)「サービスいいお、また次もここへ来ちゃうお!」

( ゚д゚ )「それはそれは・・・是非何度でもお越し下さいませ」

出された料理と酒に舌鼓を打ち、温泉にも劣らぬ上機嫌となる4人。腹も満腹となり広間を後にし
すっかり暮れた外の風景をゆったりと眺める。

270 その7 sage New! 2006/08/03(木) 23:28:06.13 ID:WtBCRuVi0
ξ゚听)ξ「きれいな星にお月様・・・・今日は三日月ねー」

('A`)「おお・・・北斗七星の傍に怪しく輝く星が・・・」

(´・ω・`)「それ、死○星・・・」

夜空を照らす眩い星々の海に浮かぶくっきりとした三日月、漫画でもあればブランコか滑り台になっていそうな形である。
その美しさたるや見る者全てを魅了する。

( ^ω^)「湖にお月様も映ってるおー」

ブーンが指差したそこは森の中、暗くて境目は分からないが月の形がくっきりと映っていることからそこそこ大きい湖なのだろう。

( ^ω^)「皆でトランプでもするおー!・・・って皆もう眠そうだお?」

ブーンが皆に声をかけると既に皆は眠気でとろんとした顔つきになっていた。
かくいうブーンも少しづつ眠気が出てきてすぐさま同じ顔つきになる。

( ´ω`)「僕ももう眠くなってきたお・・・今日は疲れたかお」

そうして4人は寝ることにし、布団を並べる。
綺麗な空気と静かな空間はこと眠気を強める促進剤となり、布団に入るやいなや即座に皆寝息を立て始める。

――――どれ程経ったろうか。

カチャリ。

寝息しか聞こえない部屋の鍵が開き、そろそろと入ってくる人影。
人影が窓からの月明かりに照らされ、その顔がはっきりと映し出される。

271 その8 sage New! 2006/08/03(木) 23:29:18.99 ID:WtBCRuVi0
( ゚д゚ )

( ^ω^)「こっちみんな・・・・」

( ゚д゚ )「!!!!」

( ^ω^)「むにゃ・・・Zzzz」

ミルナは一息つくとそのまま寝ている4人へと近づく。まるで起きる気配が無い。

( ^ω^)「たいちょぉ・・・もうむr・・ZZzzz」

寝返りを打ち何やら寝言を呟くブーン。
ついには隣の布団にまで転がってくる。・・・・が、そこに居る筈の布団の主が居ない。

――――――

( ゚д゚ )

ミルナは注射器を取り出しか細い腕に刺す。ゆっくりと注射器の中身をその腕へと注入する。

ξ--)ξ「う・・・・」

ツンの腕に刺された注射器は中身の全てをツンへと送り込んだ。

272 その9 sage New! 2006/08/03(木) 23:29:52.76 ID:WtBCRuVi0
その注射器を抜き投げ捨てるミルナ。

カシャン!

軽い音を立て注射器が転がる。その音に反応しゆっくりと目を開けるツン。

ξ-听)ξ「う・・・ん・・・ここは・・・受付のおじさん・・・?」

ぼうっとした頭で最初に目に入ったミルナを見る。
体を動かそうとするが動かない。次第に意識がはっきりとしだし、ここが布団ではないことに気づく

ξ゚听)ξ「あ・・・あれ?私確か部屋に入って布団に・・・・ここはどこ!?」

( ゚д゚ )「私の部屋だ」

ξ゚听)ξ「こっちみんな」

( ゚д゚ )「」

ξ゚听)ξ「ねえ、おじさん私体が動かないの、助けて!」

( ゚д゚ )「それは筋弛緩剤といってね、私がさっき注射してあげたからさ」

ξ゚听)ξ「!!!!」

ツンは驚愕の表情になる。受付や広間で見た顔がみるみる間にその内側を曝け出す。

273 その10 sage New! 2006/08/03(木) 23:30:30.44 ID:WtBCRuVi0
( ゚д゚ )「どうだったかい?『自慢』の料理は」

ξ゚听)ξ「え・・・」

( ゚д゚ )「すぐに眠くなったろう」

ξ゚听)ξ「まさか・・・・」

( ゚д゚ )「皆そろっておやすみさ」

そんなやりとりをしつつツンに近づくミルナ。目と鼻の先まで接近しツンの顔を嘗め回すように見る。
顔を背けようとするがそれすらもできない。男の異常さに気づきその顔は恐怖に歪む

ξ;゚听)ξ「な、何する気なの!」

( ゚д゚ )「『楽しいこと』さ」

そう言いミルナが手にしているものをツンに見せる。――――真っ黒い皮製の鞭である。

ξ;゚听)ξ「それで何が楽しい事よ!」

ビシィッ!!

床を鞭で弾きその音で止まるツン。彼の目は最早正常さの欠片も感じ取れない濁った目であった。

( ゚д゚ )「さあ、まずはペットらしく『ご主人様』と言ってみようか」

ξ;゚听)ξ「い・・いやy」ビシィッ!!!

274 その11 sage New! 2006/08/03(木) 23:30:51.15 ID:WtBCRuVi0
ξ;>凵)ξ「キャッ!!」

鞭をしならせツンの足へと打ちつける。赤く腫れ上がりじわりと血がにじむ。

( ゚д゚ )「ほら、どうしたもう一度だ。」

再度床を鞭で鳴らしツンにその視線を突き刺す。

ξ;゚听)ξ「ご、ごしゅじんさま・・・」

( ゚д゚ )「ようし、よくできた。次はこれだ」

そしてどこからともなく今度は首輪を取り出す。
体の動かないツンは抵抗することもできずにその首輪をミルナに取り付けられる。

ξ;゚听)ξ「い、いやこんなの外して・・・」

目いっぱいに涙を浮かべ必死に訴えかける。が、その声を聞きより一層その狂気を強めるミルナ

( ゚д゚ )「かわいい子猫ちゃん、いい鳴き声だねぇ・・・クヒヒ もっと鳴かせてあげるよ」

ミルナの手がツンの浴衣へとかかり帯を外す。ほどけた帯を引き浴衣も剥ぎ取る。下着だけの姿になったツン。

ξ;凵G)ξ「お願い・・・・もうこれ以上やめて・・・お願い・・・」

275 その12 sage New! 2006/08/03(木) 23:31:35.42 ID:WtBCRuVi0
( ゚д゚ )「お願いしますご主人様と言えば考えてやろう」

ξ;凵G)ξ「おねがい・・します・・ごしゅ、じんさま・・・・」

涙を流し必死に懇願する。一瞬考える振りをしミルナはこう答えた

( ゚д゚ )「いいだろう。楽にしてやる」

そう言い放ち今度は乱暴にブラを剥ぎ取りショーツを破る

ビリィッ!!

ξ>凵)ξ「いやあああぁぁ!!助けてくれるって言ったじゃない!!!」

( ゚д゚ )「助けるとは一言も言ってない。気持ちよく『楽にしてやる』と言ったんだ」

ズボンを脱ぎその滾る「それ」を握り締めツンに迫る。

ξ>凵)ξ。oO(いや!いや!イヤ!!!!助けて!!!誰か助けて!!!!ブーン!!!!)

バンッ!!!!!

( ゚д゚ )「!!!誰だ!!?」

突如として扉が開き明かりが差し込む。そこには・・・

276 その13 sage New! 2006/08/03(木) 23:32:01.24 ID:WtBCRuVi0
( ^ω^)「助けにきたお!ツン!」

('A`)「おいおい洒落にならねー事してくれてんじゃんかよお、あぁ?」

(´・ω・`)「もう警察には通報済みだからね、もうじきでここに着くさ」

ドクオ、ショボン、ブーンの3人であった。

( ゚д゚ )「貴様ら!睡眠薬の効果はまだ切れてないはずだ!!」

(´・ω・`)「応募してない懸賞が気になってね、ちょっと調べてみたんだよ」

(´・ω・`)「そしたらネットの噂で、この旅館にはレイパーが居る、ってね」

( ^ω^)「温泉でその話を聞いて予め解毒剤を飲んでおいたお、効果が出るまでに時間がかかったお」

('A`)「で、起きたら案の定ツンが居ないんで浴衣に仕込んでおいた発信機を追ってここまで来たってワケだ」

そう。彼らは一芝居打ってたのだ。ミルナの策にはまったと見せかけて。

( ゚д゚ )「き、貴様ら・・・・コロス!!」

ぶるぶると怒りに震えブーン達に向かうミルナ。鞭を振り回しブーンを狙う。

( ^ω^)「おっと!そんなの当たらないお!ブーーーーン!」

277 その14 sage New! 2006/08/03(木) 23:32:27.18 ID:WtBCRuVi0
軽々とその鞭を避けお返しといんばかりに全力で体当たりを見舞う。

( ゚д゚ )「ぐわっ!」

ゴッ!

その勢いで吹き飛び壁に叩きつけられ気絶するミルナ。

( ^ω^)「そのまま寝てろお、ツン大丈夫かお?」

ξ;凵G)ξ「ブーン!ブーン!」

ブーンの優しい笑顔を見て安心し、堰を切ったように泣き出すツン。

ブーン!ブーン!優しいブーン!助けにきてくれた!・・・・・あれ?

嬉しさと先程までの恐怖の為混乱していたが、少ししたところである疑問が浮かぶ

ξ;凵G)ξ「ねぇ・・ブーン、温泉で話を聞いたってことは、寝る前に知ってたってことよね」

( ^ω^)「そうだお」

ξ゚听)ξ「・・・・・なんで私に知らせてくれなかったの?」

(;^ω^)「ツンには申し訳なかったけど、囮になってもらったお」

ξ )ξ「へぇ・・・そう」

とある漫画なら「ドドドド・・・」と擬音が聞こえるであろう気迫を放つ。が、ブーンはそれに気づかない。

278 その15 sage New! 2006/08/03(木) 23:33:25.69 ID:WtBCRuVi0
(*^ω^)「それにしても・・・ツン綺麗な体だお」

ξ;゚听)ξ「ちょ、いいから浴衣とって」

(´・ω・`)「それにね、レイパーは筋弛緩剤を使う、っていう噂も聞いてたんだよ」

('A`)「と、いうことであいつだけ楽しむのは癪なんで俺たちも楽しんじゃおうと!」

ξ; )ξ       ゚ ゚
 「なんだってーーー!」

ツンはまだ指先が動く程度。今度は3人がツンに群がる

(´・ω・`)「さーてどんな玩具にする?これ?それ?それともこれ?」

パンパンに膨れた登山リュックからあれよあれよと色々な『玩具』を取り出す。

その為だったのか!!!

ブーンも既にエンジン全開といったふうで目がちょっといっちゃってる。
ドクオは顔こそ普段どおりだが雰囲気はブーンと同じ。

279 deth end sage New! 2006/08/03(木) 23:33:57.93 ID:WtBCRuVi0
ξ )ξ「こんの・・・ド低脳どもがぁぁぁぁぁッ!!!!!」

乾坤一擲。丁度弛緩剤が切れブーンを粉砕する。

「止まりなさいっ!!!」

そして警官が数人なだれ込む。

――――――――――――――――――――

ミルナとドクオ、ショボンは仲良く拘置所行き、ブーンは半殺しの目にあい病院で只今絶賛昏睡中。

ξ゚听)ξ「まったく・・・男ってバカばっかり!」

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