661 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:51:09.09 ID:UoaJkCXQO: 僕は暑がりだ
海なんて泳げない僕にとって地獄でしかなかった

――そう、今日までは

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( -ω-)「うーん…もう食べれないお」
《きっみのてでえぇぇぇきっりさいてぇぇぇ！！》
( ﾟωﾟ)「わ…和田アキ子！？」

(;＾ω＾)「なんだ携帯かお‥驚かせるんじゃないお」
《遠い日のきおｋピッ
( ＾ω＾)「もしもーし」
('A`)「よう」
( ＾ω＾)「なんだドクオかお。なんか用かお？」
('A`)「海行こうぜ」
(;＾ω＾)「暑いし泳げないし、やだお」
('A`)「そっかー残念だなぁ、ツンも新しい水着で泳ぐって張り切ってたんだけどな。」
(*＾ω＾)「やっぱり行くお！」
662 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:51:58.51 ID:UoaJkCXQO: 自分でも単純だと思うが、ツンの水着姿には敵わない。
('A`)「じゃあすぐ迎えに行くから早く準備しろよ」
( ＾ω＾)「把握した」
ピッ

(*＾ω＾)「ツンの水着姿…想像するだけでおっきしそうだおｗｗ」
馬鹿な独り言を言いながらピザなりに早く準備をし、一階に降りる。

( ＾ω＾)「カーチャン、ドクオ達と海に行ってくるお」
仏壇にご飯をあげ、今は亡き母に話しかける。
答えてくれないのは知っているが、ブーンにとって大事な事だ。

ピンポーン

( ＾ω＾)「はーい、今行くお。」
663 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:52:56.91 ID:UoaJkCXQO: ガチャッ
('A`)「おいすー、準備できたな。じゃあ行くぞ」

小さい家の前にはドクオのデカい車が停まっていた
確かダイハツだとかムーウﾞカスタムだとか言っていた気がする

助手席の窓が開いた
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「珍しく行く気になったのね。」
(*＾ω＾)「ツンの水着姿が見たかったからだおｗｗ」
ξ////)ξ「べっ、別にあんたに見せる為に新しいの買ったわけじゃないんだからね！」
('A`)「…イチャつかないで早く乗れよ」
ドクオから負のオーラが出てるのは気のせいだ
664 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:54:15.94 ID:UoaJkCXQO: 後ろの座席にはショボンとジョルジュが乗っていた
( ﾟ∀ﾟ)「ヒューヒューお二人さん熱いねぇ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「別にそんなんじゃないわよ」
(´ω｀)「…」
分かっててもこう真っ向から否定されると傷つく
(´･ω･`)「じゃあ僕達もイチャつこうか」
( ﾟдﾟ)「触んなホモ」

(´ﾟωﾟ`)(´ω｀)「鬱だ死のう」

('A`)「じゃあそろそろ出発するぞ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξﾟ∀ﾟ)「おｋ」

こうして鬱な気分で今日は始まった
665 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:54:51.81 ID:UoaJkCXQO: (･３･)「ついたヨーン」
( ＾ω＾)「カーナビきめぇｗｗ」
(･３･)「エェー」
( ＾ω＾)「おっおっおっ」

ξﾟ⊿ﾟ)ξ「馬鹿な事やってないで早く着替えて出なさいよ」
もう皆着替え終わった様だ
( ＾ω＾)「はーいだお。」
( ＾ω＾)「暑いお」
外にでると日差しが暑く、砂も熱しられている｡
ここは地獄だろうか
( ＾ω＾)「おっ？」
浮き輪が頭に落ちた
( ﾟ∀ﾟ)「これで泳げるだろ」
( ＾ω＾)「ジョルジュは気が利くお、ありがとうだおｗｗ」
( ﾟ∀ﾟ)「別に内藤の為に用意したわけじゃないんだからね！」
( ＾ω＾)「うはｗｗ」
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ「真似しないでよ！」
666 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:56:44.24 ID:UoaJkCXQO: ツンだ
新しい水着は白のビギニらしい
綺麗なブロンドの髪に映えてより一層美しく見える
(*＾ω＾)「それが新しい水着かお、可愛いお」
ξ////)ξ「べっ別にあんたなんかに誉められても嬉しくないんだから！」

(*'∀`)「アハハハハハハハ」
すぐ近くでドクオが泳いでいる。凄い笑顔だ。正直キモい
( ＾ω＾)「ブーンも泳ぎに行くお」
でもこの年で浮き輪使うのは恥ずかしいから奥に行く事にした
⊂二二( ＾ω＾)二⊃
ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「そっちは危ないわよ」
ツンが何か言ってたが、よく聞こえなかった
667 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 15:58:35.97 ID:UoaJkCXQO: ------
( ＾ω＾)「だーれもいないお、プライベートビーチみたいだおｗｗ」
ザバーン
( ＾ω＾)「テラキモチヨスｗｗさっきまでの暑さが嘘みたいだお」
両手両足をバタバタと動かして泳ぐ
( ＾ω＾)「海も泳げるはずｗｗ」
もし誰かが見てたなら溺れていると勘違いしただろう。
調子にのってブーンはもっと沖まで泳ぐ事にした
( ＾ω＾)「もっと先まで行くおｗｗ」

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668 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 16:00:11.45 ID:UoaJkCXQO: ('∀`*)「アハハハハハハハ…ん？」
('∀`;)「誰だよ足引っ張ってるの」
ザバーン
(´･ω･`)「レッツくそみそ☆」
('A`;)「アーッ！」
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( ＾ω＾)「ずいぶんと遠くまで来ちゃったお」
岸がだいぶ遠くなっていた。
( ＾ω＾)「そろそろ戻るお」

( ＾ω＾)「…？なんか急に暗くなったお」

( ＾ω＾)

(＾ω＾ )

( ＾ω＾)

( ﾟωﾟ )

後ろを振り返ると
――大津波が迫ってきていた

(;＾ω＾)「ヤバいおヤバいおヤバいおｙ」
急いで逃げるが金ヅチのブーンが逃げ切れるわけもなく、呆気なく呑み込まれていった

( -ω-)「(苦しいお…ブーンは死んじゃうのかお‥そんなの嫌だお)」
ふいに何かが下に来てブーンを乗せた
669 海と鯨と思い出と(題:鯨+コーラ) New! 2006/07/27(木) 16:00:43.12 ID:UoaJkCXQO: ( -ω-)「(なんか…懐かしい感じがするお‥)」

《大丈夫だよ、もうすぐ岸に着くからね》

そう聞こえると同時に僕は気を失った

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ブ……

ブ…ン

ブーン！
( -ω-)「…お？」
(´･ω･(;ﾟ∀ﾟ);'A`)「おい大丈夫か(い)？」
どうやら僕は海岸に打ち上げられたようだ
( ＾ω＾)「大丈夫だお」
ξ;ﾟ⊿ﾟ)ξ「あっちは危ないって言ったのに」
( ＾ω＾)「ゴメンだお…ん？」
僕の横に水浸しの缶コーラが落ちていた
――そういえば子供の頃海に行くとコーラを買ってくれたっけ。

( ＾ω＾)「ありがとうだお…カーチャン」

――遠くで鯨が泳いでいた