662 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:07:13.36 ID:87IvSoBI0
夏だ。
―ミーン、ミーン
蝉がうるさいほどに外で鳴いている。昔よりは幾分ましになったかな。
哀しいような、嬉しいような。
―ブィィィィィン
蒸し暑い部屋のなか、クーラーがついてないので仕方なく扇風機が回る。
―カタカタカタカタ
その蒸し暑い部屋のなかで、ブーンは一年ぶりにやってきた夏休みを
パソコンと共に満喫していた。

(  ^ω^)「おっおっおっ。」
いつものようにVIPを見ていると突然、パソコンの画面が一面の青に染まった。
(  ^ω^)「おっ?」
暑さのせいだろうか?異常な程に今日は暑い。しかたないかもしれないな、
そんな事を考えながらパソコンを再起動させようとしたとき、突如画面に文字が浮かび上がった。

GOD SPEED LOVE


663 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:09:12.30 ID:87IvSoBI0
(  ^ω^)「ごど・・・すぺーど・・・ろべ?あ、違うお。最後のはラブだお!!」
英単語もろくに覚えてないブーン。よく、バカにされるのはこのせいもあるかもしれない。
(  ^ω^)「で、なんで僕のパソにこんな変なエングレッシュが浮かびあがってくるんだお?」

GOD SPEED LOVE

そこに映し出された三つの単語は青白い画面を背に未だ消えずに出ている。
ためしにマウスを動かしてみると、カーソルが動いた。
(  ^ω^)「おっ?」
―試しにどれかクリックしてみるお。

三つ並んだ単語

どれをクリックするか

ブーンは頭がはちきれそうに成る程考えた。

(  ^ω^)「よしっ!!君に決めたおっ!!」
ブーンはSPEEDの隣にある単語、LOVEをクリックしようとした。
―ちゅるっ
よくわからないけど、マウスが滑って、隣のSPEEDをクリックしてしまった。

SPEED

664 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:11:10.50 ID:87IvSoBI0
(  ゜ω゜)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
落ち着け、高々パソコンの画面に出てる文字を押し間違えただけじゃないか。
そう、ブーンは自分に言い聞かせた。
(  ^ω^)「そ、そうだお。別になんか映画みたいなことが起こるわけjy・・・。」

ブーンが何か言い終わる前に画面から見ることの出来ないほど明るい光が放たれた。

(   ω )「まぶしぃっ!!」

アナタハSPEEDミニツケタイノ?
GODニハナリタクノネ?

アナタハSPEEDホシイノ?
LOVEハホシクナイノネ?

ジャアSPEEDアゲチャウYO!!

聞きなれない声が聞こえた後、目を覚ますと・・・。
(  ^ω^)「こ・・・ここは・・・・。」

ブーンの部屋だった。

なにも変わってない。

パソコンにはVIPが映ってて・・・

夢、だったのかな。

665 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:13:35.12 ID:87IvSoBI0
(  ^ω^)「ちょっと頭がおかしいお・・・少し、外出てくるお。」
パソコンのやりすぎで、頭がおかしくなっていたんだろう。さすがのブーンもたまには外に出なければ。
そう思い、ブーンはダサい衣服を身にまとい、家を出た。
J('ー`)し「危ないおじさんには気をつけてねー。」

―チリチリチリチリチリチリ
(  ^ω^)「太陽が暑いお・・・太陽が暑いお・・・。う、海でもいくかお・・・。」
ブーンの住んでいる地域には海があった。自転車を漕いで30分ほどだ。
―ざっぱあああああああああああああん
海に辿り着くと

見渡す限りの青。

絶景だ。

そんな時、携帯電話が鳴った。
―ルルルルルル

ドクオからだった。

(  ^ω^)「どうしたお?」
('A`)「今から自殺する。」

666 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:16:16.41 ID:87IvSoBI0
(  ^ω^)「ちょwwwwwwwっ輪slkdふぁdンlf;jかsdふぁ・;l」
('A`)「いま、崖にいる。」
(  ^ω^)「・・・崖っていつも遊んでたあの場所かお?」

ドクオとブーンは幼い頃によく崖で遊んだ。親から何度も注意された。
けれど、そこは彼らにとって特別だった。
そこから見える、見渡す限りの広がる青い青い海が・・・大好きだった。

('A`)「最後だからさ、ここでいいかな?と思って。」
ドクオは少し涙声だった。
(  ^ω^)「そ、そこに行くから待ってろお!!」
ブーンはすぐさま、自転車で崖へと向かった。

(  ^ω^)「はぁ・・・はぁ・・・。」
―ガタン
自転車からブーンが降りる。
崖の向こう側、端っこギリギリにドクオはいた。

('A`)「近づいたら・・・近づいたら・・・死ぬ・・・。」

(  ^ω^)「ド、ドクオ。」


668 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:19:09.29 ID:87IvSoBI0
ドクオとブーンの距離は・・・だいたい、100m程だろうか。
('A`)「来るなああああああああああああああああああ。」
(  ^ω^)「どうしちゃったんだお・・・。」
―どうしたんだお?
心の中で何度も叫ぶ。口に出して何度も叫ぶ。
(  ^ω^)「ドクオ、話せるなら話してくれお。」

そうだよ、だって僕ら友達じゃないか。いや、親友じゃないか。

いつだって一緒だったはずなのに。

いつのまにこんな距離が僕らの間にできていたんだろう?

('A`)「ひっく・・・俺は・・・知っちゃったんだよぉ・・・・・。」
(  ^ω^)「しっかりしろお!!」

そんな時、ブーンにあの時の声が聞こえた。

ジャアSPEEDアゲチャウYO!!

671 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:21:20.59 ID:87IvSoBI0
(  ^ω^)「おっ!?」
ブーンの身体中が今までに無かったぐらいのパワーで漲る。

そして、ブーンの周りにとてつもない程の風が吹き始める。

―どっぴゅううううううううううううう

今なら、ドクオにだって見えないほどの速さで向こうまでいける気がした。

この僕と彼の距離を縮めることができる気がした。

いつだって一緒なんだ。

この距離は僕らにとっちゃ大したことないさ。

今すぐ、君の元へ駆けていくよ。

('A`)「く・・・くるんじゃねぇぞ・・・。」
(  ^ω^)「ドクオ、待ってろお。」
ブーンは両手を広げ、ドクオの方を向き入っていった。

誰にも見えない速さで。

⊂ニニニ(  ^ω^)ニニ⊃ブーン

673 618(  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 New! 2006/07/24(月) 18:24:54.94 ID:87IvSoBI0
('A`)「?!」
―がしっ!
ブーンはドクオの身体を掴んだ。
しかし、あまりの速さで止まることができなかった。
(  ゜ω゜)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

見事に2人は崖から広がる海へ落ちていった。



―数時間後
どうにか助かった2人は砂浜でカキ氷を食べていた。
(  ^ω^)「ふぅ・・・なんだ、落ちても平気だったお。助かってよかったお。しかし、僕はとんでもないもの手にいれたみたいだお。」

ブーンはとんでもない、SPEEDを手に入れたみたいだ。

('A`)「ひっく・・・ひっく・・・。ありがと、俺、死ぬのやめるよ。がんばって生きるよ。」
(  ^ω^)「・・・心境の変化が早すぎだおwwwところで、なんで死のうと思ったんだお?」
('A`)「俺、ツンが好きだったんだ。けど、そのツンがさ・・・。」

('A`)「噂で連続淫乱レイプ犯、ツンって・・・・・・」

(  ^ω^)「ちょwww生きろwwwきっと勘違いかなんかだおww」

神にはなれなかったけど、愛は失ったけど、いつだって僕らの距離を縮めることができる速さを手に入れた。

僕の大切な夏休み。 
                           (  ^ω^)ブーンが距離を縮めるようです。 終

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