590 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/07/16(日) 02:30:15.48 ID:dByB8ySU0
にゅぉわぁぁぁぁぁあぁぁぁっぁぁぁ

完成ッきlきぃぃぃぃぃぃぃぃ
でも意味不明ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇ
それ行けぇぇぇぇえぇぇl!!!!!!11111

      夜桜と外灯

( ^ω^) 「あいお」

夜の闇が降りた公園の桜の下で
一升瓶を ドンッ と置く。
それだけで充分だった。

('∀`)  「わるいな…ゴチだ」

( ^ω^) 「気にするなお。一年に一回しかこうやって飲めないんだし。」

('A`)  「…そうだったな。」

( ^ω^) 「じゃあ…」

('∀`)  「あぁ」

( ^ω^)('∀`)  「カンパイ」

不揃いのグラス。
アイツはロックグラスで…ボクは湯飲み茶碗。

591 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/07/16(日) 02:30:50.41 ID:dByB8ySU0
ボク等の頭上では、桜が盛大に散っている。
自然、花びらがコップの中に入ってくる。

('A`)  「花見酒…か」

( ^ω^) 「…風流だお」

しばらく黙ったまま二人とも飲み続ける。

( ^ω^)('A`) 「・・・・・・・・・・・・」

( ^ω^)('A`)  「「あのさぁ」」

(;^ω^)('A`;)  「「・・・・・・」」

('A`)   「ブーンから言えよ」

( ^ω^) 「いやいや…ドクオの方から…」

('A`)   「あぁ…じゃあ聞こう……
       お 前 、俺 が 生 き て な い の 知 っ て る よ な ?」



592 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/07/16(日) 02:31:19.65 ID:dByB8ySU0
( ^ω^) 「ん?なんか問題あるのかお?
       話が出来て、酒が飲めれば、生きてるかどうかなんて些細な事だお」

('A`)  「変な奴だよな…
      毎年俺の命日だった日に酒持ってくるんだから…
       大体俺とお前って接点なかったよな? あ、もちろん生前の事な。」

( ^ω^) 「そんなことないお。最期にドクオはボクを助けたお?」

('A`)  「え゛?覚えて無いぞ?それに俺の死因は公園の階段からの転落死…だぞ?」

( ^ω^) 「ボクはね、目が見えなかったんだお。小さい頃にね…網膜を傷つけて…」

Σ('A`) 「はぁッ?」

( ^ω^) 「ドクオ…臓器提供カード持ってたお?」

('A`)  「あぁ、生きててもしょうがないからな…せめて死んでからは、役にたてばと思ってな」



593 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/07/16(日) 02:31:57.70 ID:dByB8ySU0
( ^ω^) 「死んだドクオの網膜は無事だったんだお。」

('A`)  「成る程な…お前のその目は…俺の目か。
       なんだ、俺の目玉としちゃ上出来じゃねえか。
        他人助けるなんて…俺カコイイ。」

( ^ω^) 「手術は無事終わって、しばらく経ってから目を開けることになったお」

('A`)  「無視か…無視なのか…突っ込んでくれないと、かなs」

( ^ω^) 「本人にお礼を言いたくて…探したんだ…ドクオの死に場所
      まさか桜が有名なVIP公園だと思わなかったお。
       で、ドクオの目のせいなのか、何故か桜の下に半透明なお前が見えたお。」

('A`)  「そっか…うん、そっかそっか。」

( TωT) 「あり…がと…う…」

('A`)  「あぁ、役に立ててたんだな…俺…。
       そろそろ時間だな…」

594 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/07/16(日) 02:32:12.64 ID:dByB8ySU0
( ^ω^) 「あぁ…また…な」

('∀`)  「また、なんてねぇよ。コレでお終いだ。俺はいい加減、上に行く」

( ゚ω゚) 「そうかお…
       さよならだおドクオ…」

('∀`)  「じゃあな」

夜の闇に消えるように薄くなるドクオ
消え入る直前、近くの夜間照明の外灯が点き、
どこまでも鮮やかな夜桜を浮かび上がらせた
そして直後。音を立てて外灯が消えた
 プチン
闇が広がった

( TωT)ノシ 「バイバイドクオ」
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