260 捨てられた雌ぬこのお話 sage New! 2006/07/06(木) 18:31:38.08 ID:yLAycMwBO
今日も朝が来た。
青々とした空。白い雲。きっと今日は一日中晴れだろう。そんな清々しい朝である。
とある空き地の前には1つのダンボール箱が置いてあった。
綺麗な字でしぃと書かれた箱には一匹の雌ぬこが入っていた。
白くて、とても可愛らしいぬこだ。

そこに、雄ぬこがやってきました。
(,,゚Д゚)「お、お前見かけねー顔だなゴルァ」
(*゚ー゚)「うん」
(,,゚Д゚)「捨てられてきたのか?」
(*゚ー゚)「うん」
(,,゚Д゚)「そうか、気を落とすなよ」
(*゚ー゚)「うん」
(,,゚Д゚)「名前とか知りたいんだぜゴルァ」
(*゚ー゚)「しぃ」
(,,゚Д゚)「そうか。また来るぞゴルァ」
そう言って雄ぬこはどこかへ走り去っていきました。

261 捨てられた雌ぬこのお話 sage New! 2006/07/06(木) 18:32:15.82 ID:yLAycMwBO
今日もまた朝が来た。
生憎の曇り空。灰色に染まって今にも泣き出しそうな雲。きっと今日は晴れることはないだろう。どんよりとした朝である。
空き地の前にはしぃと書かれたダンボール箱があった。
白くて、とても可愛らしいぬこが入っていた。

そこに、雄ぬこがやってきました。
(,,゚Д゚)「よお、元気か?」
(*゚ー゚)「うん」
(,,゚Д゚)「俺の名前を教えてなかったよな。ギコっていう」
(*゚ー゚)「そう」
(,,゚Д゚)「興味無かったか?」
(*゚ー゚)「ううん」
(,,゚Д゚)「……。保健所に連れてかれる前に新しい飼い主見つかればいいな」
(*゚ー゚)「うん」
(,,゚Д゚)「じゃあもういくぞ。明日も来るからな」

262 捨てられた雌ぬこのお話 sage New! 2006/07/06(木) 18:32:48.06 ID:yLAycMwBO
雄ぬこは毎日欠かすこと無く、雌ぬこと話をした。雨の日も、風の日も。
しかし、雌ぬこの返事はいつも素っ気ないものだった。

雄ぬこは覚悟を決めて空き地へやって来た。
いつものように、雄ぬこは話を始めました。
いつものように、雌ぬこは素っ気ない返事を返すだけです。

覚悟を決めていた雄ぬこは言いました。
(,,゚Д゚)「ずっと、側にいていいか?」
(*゚ー゚)「ええ」


雄ぬこと雌ぬこは結ばれたのでした。
ハニャ〜〜ン


end

inserted by FC2 system