166 New! 2006/07/01(土) 09:46:59.77 ID:7MnfPsH/0
今日は晴れてるねって、あなたが言うから、私もそれに従っただけ。
別に、心が通じ合ってるわけじゃないんだから。
私の名前はツン。付き合って7ヶ月になる彼氏がいるの。
今、いきなり雨に降られて大変な状況。
こんな風に、唐突に降る雨は、私たちのこと、どう考えてるんだろう?
私たちのことがにくいから、降るのか。
私たちにエールを送るから、降るのか・・・。

雨が降ると、いつもあなたは、空を見て、少ないため息を漏らす。
そんなあなたの喉を見て、私は問うの。
ξ゚听)ξ 「ねぇ、雨って・・・どう思う?」
('A`)「どう思うって・・・、ジメジメして嫌だよ。」
雨雲を見て、本当に、嫌そうに答えた。
ξ゚听)ξ「そっか・・・。」
あなたって、意外に繊細なのね。
少しぐらいの障害物なら、避けないで壊すような人だと思ってた。

167 New! 2006/07/01(土) 09:47:28.29 ID:7MnfPsH/0
('A`)「ツンは、どうなんだ?」
ξ゚听)ξ「私?私は・・・。」
大きく息を吸う。
ξ゚ー゚)ξ「好きよ。雨。」
('A`)「どうしてだ?」
ξ゚听)ξ「だって・・・、いつも、歩きながら話してるじゃない。」
('A`)「それが・・・どうかしたか?」
ξ゚听)ξ「こうやって・・・立ち止まって、ゆっくり話すのも、時にはいいんじゃないかな?」
雨は、そうこうしている間にまた、また、強くなっていく。
同じ、雨宿り目的の人がだんだんと増えていく。
('A`)「・・・いつになったら、止むんだろうなあ・・・。」
ξ゚听)ξ「雨が降ってるってことは、明日は晴れるわよ。」
当たり前のこと、得意げに言う私。
('A`)「でも、帰れないじゃないか。」
ξ;゚听)ξ「・・・い、いつか、止むわよ。」
痛いところを付かれ、ちょっと困る私。

168 New! 2006/07/01(土) 09:47:49.66 ID:7MnfPsH/0
本当に、これほどゆっくりした会話は、久しぶり。
いつもは、目的地に辿り着くために、歩きながら話してる。
いつもあなたは、急ぎ足。まるで、何かに追われてるように・・・。
間抜けな私をはじめ、トロい人種も居る事、忘れないでほしいな。
ξ゚听)ξ「あーなたーにふーりそーそぐーものーがーたとえー・・・って歌、あったよね?」
('A`)「ん?ああ・・・あったな。」
ξ゚听)ξ「今みたいな、状況なのかな?」
('A`)「それ、タイトルだけじゃないか?しかも、今は真っ昼間だぞ。」
ξ;゚听)ξ「あ・・・そっか。」
私は思わず、笑ってしまった。

すこし、雨が弱まってきたけど、まだ、降り続いてる。
ξ゚听)ξ「どのくらい、ここで雨宿りしてるんだろ・・・。」
ポツリと、本音が漏れた。
('A`)「もう、40分は経ってるな。」
ξ゚听)ξ「・・・もう、濡れて帰らない?」
('A`)「いや・・・服が臭くなるし・・・風邪引いちゃうじゃないか。」
ξ゚听)ξ「私の家、ここから4分もあれば着くの。」
('A`)「あ・・・そういえば、そうだな。」

そう言って、顔を見合わせた二人は、
雨が降る町へ、走って消えていった。
二人、手をつないで、はしゃぎながら、傘も差さずに・・・。

-END-

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