449 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/29(木) 01:02:07.43 ID:Rtvm3CEi0
( ^ω^)ブーンがブーン系小説を読むようです


学校から家に帰ってきたブーンはいつものように自分の部屋のパソコンの電源を入れる。
パソコンからブゥンという起動音がなりOSが起動される。
OS起動の待ち時間の間に制服からジャージに着替え、パソコンの前に座る。
その頃にはちょうどOSの起動が終わっているのである。

( ^ω^)「さて、今日もブーン系小説の続きを読むお。」

カチカチとマウスのクリック音が鳴る。ここ最近、ブーンはブーン系小説にはまっていた。
特に「ξ゚听)ξ ツンが鉄鋼無敵科学大魔号と闘うようです」がお気に入りだった。

ツンと言うキャラは基本的にはツンデレでサブキャラという扱いだが、
この小説ではツンが主人公で悪のロボットと戦うという一風変わった内容であった。
小説の中のツンは凛々しくて逞しい、そして何よりかっこよかった。
どちらかというと内向的なブーンは自分にはないものをツンが持っているので、
その魅力にすっかり引きこまれていた。

450 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/29(木) 01:02:48.80 ID:Rtvm3CEi0
ブーンは呼吸をするのも忘れるほど夢中になって第118話を読み終えた。

( ^ω^)「いやー、今回もかなり読み応えがあったお。BF団のロボットはどんどん強くなっていくから、
ツンもかなり苦戦するようになったお。でも、最後はカッコよく勝つから面白いんだおなあ。」

ブーンは独り言を言いながら掲示板にお疲れ様と書き込み、その後は他の人の感想を読んでいった。

( ^ω^)「お、絵を投下してる人がいるお。」

ブーンはディスプレイに表示されているレスを読み始めた。


370 :OKAnaga◆oppaiman:2006/06/28(水) 23:36:36.83 ID:/NEONGENESIS

http://blog.ameba.jp/user_images/65/27/10007729556.png
全然小説と関係ないけどツンてこんな感じなのか?下手でゴメン


( ^ω^)「ほうほう。どんな絵だお。かなりカッコイイ感じに描いていると見たお。」

普段はブーンの脳内にしか存在しないツンであったが、
他の人がイメージしているツンとはどんなものなのかブーンは興味を持った。
そして、ブーンはURLをクリックした。

451 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/29(木) 01:03:12.05 ID:Rtvm3CEi0
ディスプレイにはツンが全裸で見知らぬ全裸の男とペットプレイをしている画像が表示された。

( ^ω^)「!」

ブーンは真剣な表情でレスを読み進めていく。


372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/28(水) 23:39:25.67 ID:aiaiaiosaru
>>370
ちょwwおまww。ペットプレイww。小説と全然関係ないエロかよww。


375 :OKAnaga◆oppaiman:2006/06/28(水) 23:40:36.83 ID:/NEONGENESIS

俺の脳内ではツンはいつもこの格好で闘ってるぜwwww。


377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/28(水) 23:43:25.67 ID:oshiriwodashitako
>>370
エロス!!!もっと描いてくれwwww。俺こっちのがイイwwwww。


その後はちょっとした祭りになりツンのエロ画像投下と談義でスレが1000までいってしまった。

452 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/29(木) 01:03:44.75 ID:Rtvm3CEi0
( ^ω^)(僕のツンを汚しやがって・・・。)

ブーンの中にいた強くてカッコイイツンのイメージを壊した挙句、笑いもののネタにされた。
ブーンの中にふつふつと怒りの感情が溢れ出す。だが、所詮相手はネットの向こう側。誰かわかるはずもない。

( ^ω^)(コイツ絶対に許せないお・・・。)

誰にぶつけることもできない感情を溜め込みながらブーンはベッドに潜り込んだ。
次の日。学校に行くと友達であるジョルジュ長岡がブーンに声をかけてきた。

( ゚∀゚)「よう、ブーン。昨日もVIP見てたか?」

( ^ω^)「うん、見てたお。ブーン系小説のチェックは欠かせないお。」

( ゚∀゚)「あ、ブーン系小説見てた?俺さあ昨日絵を投下したんだけどお前見た?」

何か確信めいたものを感じたブーンはゆっくりと丁寧にジョルジュに質問をする。

( ^ω^)「・・・どの小説だお。」

( ゚∀゚)「『ξ゚听)ξ ツンが鉄鋼無敵科学大魔号と闘うようです』ってやつ。
ネタでエロい絵を投下したら大賑わいでさ。祭りになっちまったよ。面白かったなあ。」


453 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/29(木) 01:04:14.55 ID:Rtvm3CEi0
( ^ω^)(・・・おまえか・・・。)

ブーンの顔からは完全に感情が消えた。

( ゚∀゚)「あれ?ブーン、どうしたんだ?腹でも痛いのか?」

ジョルジュはブーンから殺気が放たれていることなど気づかなかった。その時、ドクオが教室に入って来た。

('A`)「おいーっす。」

( ゚∀゚)「おう、ドクオ。聞いてくれよ。昨日さあ、VIPのスレで祭り起こしちゃってさあ・・・。」

ジョルジュは黙り込んだブーンを放置してドクオの方に向かって歩き出した。

( ^ω^)(・・・。)

ブーンは自分の机の中からハサミを取り出した。
そして、ドクオと話をしているジョルジュの無防備な背中にそのハサミを思い切り突き刺した。




『終わり』
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