386 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:40:50.52 ID:aAfJV15E0
( ^ω^)が青空を見つけたようです

( ^ω^)「(今日も仕事だお^^)」
がちゃっ
( ^ω^)「ショボン、おはようだお^^今日もいい日だお」
(´・ω・`)「・・・・orz」
( ^ω^)「どうしたんだお?元気ないお??」
(´・ω・`)「・・・昨日、ツンと別れた・・・」
( ^ω^)「!!!!」
( ^ω^)「なんで、なんでだお!あんなに仲良かったのに・・・。」
(´・ω・`)「・・・終わったことだ。部外者が口出すな!!!!」
(´・ω・`)「俺は・・・俺じゃああいつを幸せにできないことに気づいたんだ・・・」
( ^ω^)「そんなの誰が決めたんだお!!」
( ^ω^)「認めない、絶対に認めないお!!!」
ガチャッ!
(´・ω・`)「あ、ちょっ」バタン
ブーンはツンのいる部署に走り出した

387 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:42:04.93 ID:aAfJV15E0
( ^ω^)「(あんなに幸せなツンの顔、ショボンの傍にいるときだけしか見たことがないんだお)」
( ^ω^)「はぁ、はぁ、はぁ・・・あれ?ツンがいないお・・。」
(*゚ー゚)「どうしたの?ブーンくん??」
( ^ω^)「ツンはまだきてないのかお??」
(*゚ー゚)「風邪引いたから休む、って部長に伝えて、って連絡があったけど。」
( ^ω^)「!!」
( ^ω^)「(こうしちゃいられないお!!!今すぐいかなきゃ・・)」ガチャッ!
(*゚ー゚)「あ、ちょっとまって!!!ブーンくん!」
( ^ω^)「・・・なんだお??」
(*゚ー゚)「(カキカキ)・・・はい、これ。あなたツンちゃんの家知らないでしょ?」
( ^ω^)「・・・しぃ・・」
(*゚ー゚)「ふふふ。あなたも今日は病欠よね?課長に伝えとくから。いってらっしゃい」
( ^ω^)「恩にきるお」

( ^ω^)「(仕事まで休むなんて・・・ツン・・・大丈夫かお・・・)」


388 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:42:58.51 ID:aAfJV15E0
( ^ω^)「あった・・・ここだお。」
ぴんぽーん
・・・「はい?」
( ^ω^)「内藤だお。ツン・・大丈夫かお!!!??」
ξ゚听)ξ「・・・・」
( ^ω^)「ツン!!!返事してお!!大丈夫かお!!!???」
ξ゚听)ξ「・・・・」がちゃっ
ξ゚听)ξ「・・・近所迷惑だから・・・。大声ださないで。。」
( ^ω^)「・・・!!(ツン・・・目が真っ赤だお・・・)」
( ^ω^)「あがらせてもらうお。」
ξ゚听)ξ「あっ!ちょ、ちょっとまちなさいよ!!」
( ^ω^)「おじゃましますお」
ξ゚听)ξ「。・・・・もぅ」
( ^ω^)「ツン、元気だすんだお」
ξ゚听)ξ「うるさいわね、あなたには関係ないでしょ。」
( ^ω^)「関係なくないお!!二人とも大切な友達だお!!!」
ξ゚听)ξ「・・いいの!もぅあんなヤツなんて何とも思ってないんだからっ」
( ^ω^)「・・本当に良いのかお??」
ξ゚听)ξ「・・・」
ξ゚听)ξ「・・・だって、しょうがないじゃない・・・。」
ξ゚听)ξ「私は、お金なんかいらないのに・・。」
( ^ω^)「何が・・あったんだお?」


389 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:44:20.59 ID:aAfJV15E0
ξ゚听)ξ「・・・」
ξ゚听)ξ「・・・あのね、」
それからツンはゆっくりと状況を話し始めた。
二人の将来について。親から反対されていること。
今度お見合いがあること。ショボンにそれを話したこと。
ξ゚听)ξ「・・・行くな、って言って欲しかった。」
ξ゚听)ξ「だけど、ショボンは・・・わかった、って。」
ξ゚听)ξ「だから・・・もぅいいの。」
( ^ω^)「・・・あきらめちゃだめだお。」
ξ゚听)ξ「あなたに・・・何が分かるのよ!!!」
( ^ω^)「・・・確かに、何もわからないお」
( ^ω^)「だけど、あきらめたらそれで試合終了だお」
ξ゚听)ξ「・・・」
( ^ω^)「人はみんな、翼をもってるお」
( ^ω^)「誰だって、空を飛べるのに、飛ぼうとしないだけだお」
( ^ω^)「あきらめちゃダメだお。」


390 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:44:46.05 ID:aAfJV15E0
ξ゚听)ξ「・・・黙って。黙ってよ!!!」
ξ゚听)ξ「何が空を飛べる、よ!!無理にきまってるでしょ!!!」
ξ゚听)ξ「もう終わったの!無理なものは無理!人は空は飛べない!!私とショボンも結ばれない運命だったの!!!」
( ^ω^)「・・・ツン。」
ξ゚听)ξ「何よ??文句あるの??じゃあ空を飛んでごらんなさいよ!!今すぐ!!!」
( ^ω^)「・・・い、今すぐは飛べないお・・・」
ξ゚听)ξ「ほらごらんなさい。やっぱり無理じゃない!」
ξ゚听)ξ「私の心をこれ以上かき乱さないで!!もう嫌なの!!!」
ξ゚听)ξ「もう気が済んだでしょ、帰って!」
( ^ω^)「・・・ま、まってくれお。ちょ、ちょっ・・・押すなお!」
バタンッ!
( ^ω^)「・・・つん・・・」
( ^ω^)「2ヶ月、いや、一ヶ月待ってくれお。絶対に飛んでみせるお」
( ^ω^)「人には・・不可能なんてないんだお。」
( ^ω^)「俺が・・俺が証明してみせるお!」
ξ;凵G)ξ「・・・・」


391 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:45:28.26 ID:aAfJV15E0
それから一ヶ月が経った・・・

(;@з@)「ふひひひひ・・・かわいい子」
ξ゚听)ξ「き、キモイ・・・。でもガマンガマン・・・」
(;@з@)「あの、ご趣味は何ですか?ブヒヒヒ」
ξ゚听)ξ「え、えっと、お茶を少々・・・」
同時刻・・・
(´・ω・`)「・・・今日はツンのお見合いの日か・・・」
(´・ω・`)「・・・気が滅入るな・・・テレビでも見よう」
『第12回、鳥人間コンテスト〜!ドンドンドン!!』
(´・ω・`)「あーこいつら、気楽でいいな・・・」
『では次の選手、これは珍しい!個人での参加です!』
(´・ω・`)「・・・あれ?」
(´・ω・`)「ブーン・・なにやってるんだ?」

『( ^ω^)「誰だってやろうと思えば空を飛べることを証明しに来たんだお」』
『( ^ω^)「あきらめたら終了なんだお。やれば出来るんだお。見てるか?ツン!」』
(´・ω・`)「・・・」
『では、スタートです!』
『だだだだっ!ばっ!』
『どぼん!』
『はい、記録は3mでしたぁ〜。次の選手は・・・』
(´・ω・`)「なにやってるんだあいつは・・・」
(´・ω・`)「・・・・ちっ」



392 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:46:20.52 ID:aAfJV15E0
(;@з@)「ブヒヒヒヒヒ。いやぁツンデレさんは好みだなぁ。」
ξ゚听)ξ「あは、ははは。私もピザさんはすごい男らしいと・・」
(`・ω・´)「ちょ、待てよ(キムタクのものまねのホリ風)」
ξ゚听)ξ「・・・ショボン・・・」
(;@з@)「なんだ?誰だよお前。貧乏人は帰r・・」
(`・ω・´)「俺はお前を幸せにできないかもしれない。だけど、一生、お前を幸せにする努力を続ける。俺と結婚してくれ!」
ξ;凵G)ξ「・・・・遅すぎるのよ馬鹿!!!」
ぎゅっ
ξ////)ξ「しょ、しょうがないから結婚してあげる。あ、貴方みたいなダメな人は私くらいしか相手いないもんね。」
(`・ω・´)「・・・・愛してる。」
(;@з@)「ちょwwwwなんだこの展開wwwww」

・・・そして時が流れた・・

393 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:46:55.66 ID:aAfJV15E0
(´・ω・`)「あれから一年、か」
ξ゚听)ξ「そうね・・・。」
あの鳥人間コンテスト後
ブーンは突然、会社を辞めた。
(´・ω・`)「あいつには絶対、結婚式に来て欲しかったんだけどな・・。」
ξ゚听)ξ「・・・」
(´・ω・`)「今、どこで何してるんだろうな。」

『第十三回、鳥人間コンテスト〜 ドンドン!』
(´・ω・`)「そう、あいつがこの番組に出てたのを見て・・」
『( ^ω^)「誰だってやろうと思えば空を飛べることを証明しに来たんだお」』
(´・ω・`)「そうそう。たしかそう言ったのを聞いて・・・ってブーン!!!???」
『( ^ω^)「あきらめたら終了なんだお。やれば出来るんだお。見てるか?ツン!」』
ξ゚听)ξ「・・・ブーン・・・」
(´・ω・`)「あの馬鹿・・っ!!」


394 ◆marcsQmD/c sage New! 2006/07/01(土) 23:47:34.39 ID:aAfJV15E0
『「では、スタートです!」』
『だだだだっ!ばっ!』

『ふわっ』

(´・ω・`)& ξ゚听)ξ 「「 !!! 」」

『ドボン!』
『はい、記録は30mでしたぁ〜。次の選手は・・・』
ξ゚听)ξ「今、ブーン、と、飛んでたよね・・?」
(´・ω・`)「ああ、少しの間だけだけど・・・あいつは確かに空を飛んだんだ」

ブーンはびしょ濡れの体で空を見上げていた・・・
( ^ω^)「(ツン・・・見てくれたかお??一年も遅刻しちゃったけど・・・)」
青い、青い空を。
( ^ω^)「人は・・・望めば空だって飛べるんだお。」


                          ( ^ω^)が青空を見つけたようです 完

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