907 ある霧の濃い朝 New! 2006/06/27(火) 17:16:52.14 ID:FSkltiFw0
霧が煙る、静かな朝。
濃霧警報は出されていないが、それなりに濃い霧だ。
( ^ω^)「今日も、霧かお。」
ブーンが窓を見てそう言う。
川 ゚ -゚)「そうね。でも、霧でも何でも、射撃訓練なんてできないわよ。」
クーは窓を見るブーンを見てそう言う。
ブーンの胸には、銃が抱かれていた。
( ^ω^)「どうしてかお?」
川 ゚ -゚)「どうしてって・・・銃なんて訓練したって無意味でしょ。」
(#^ω^)「これはただの銃じゃないお!MG42汎用機関銃だお!」
川 ゚ -゚)「知らないわよ・・・。」
(#^ω^)「今から射撃訓練しておかなきゃ、戦争の時に大変だお!」
川 ゚ -゚)「・・・アメリカなら護身用の銃があるけどね・・・。」
(#^ω^)「日本もそうあるべきだお!」
川 ゚ -゚)「もし、そうだったら私、とっくにブーン殺してるわよ?」
冷たく言い放つ。
(;^ω^)「・・・すまんお。」

908 ある霧の濃い朝 New! 2006/06/27(火) 17:17:12.05 ID:FSkltiFw0
川 ゚ -゚)「いつになったら・・・お金。返してくれる?」
(;^ω^)「・・・秋だお。」
川 ゚ -゚)「・・・アバウトすぎるわ。」
沈黙が二人を包む。
(;^ω^)「・・・き、気分転換に音楽流すお・・・。」
オーディオから、音楽が流れる。
川 ゚ -゚)「・・・これ、何て曲?」
(*^ω^)「限界バトルって曲だお!遊○王のエンディングテーマだお!」
川 ゚ -゚)「・・・止めて。」
(;^ω^)「え・・・どうしてだお。」
川 ゚ -゚)「アニソンじゃない。」
(#^ω^)「クーはいつもそうやってアニソンアニソン言うお!そういうのはやめたほうがいいお!」
川 ゚ -゚)「じゃあ、お金返してよ・・・。」
(;^ω^)「・・・ごめんお。じゃあ、ハレ晴れユカイに変えるお。」
川 ゚ -゚)「それも止めておいて。」
(;^ω^)「・・・わかったお。」

909 ある霧の濃い朝 New! 2006/06/27(火) 17:17:55.48 ID:FSkltiFw0
ふと、クーが外を見るとジョギングをしている人が・・・2人居る。
流石兄弟だろうか。
川 ゚ -゚)「こんな霧の中なのに、ジョギングなんてねぇ・・・。」
( ^ω^)「全くの馬鹿だお。」
川 ゚ -゚)「いや、感心しちゃうなーって。」
( ^ω^)「どこがだお。ただ走ってるだけだお?」
川 ゚ -゚)「引きこもってるよりかは数千倍マシよ。」
(#^ω^)「僕は引きこもってないお!」
川 ゚ -゚)「ここ3日間どこも行ってないじゃない。それに、バイトはどうしたの?」
(;^ω^)「・・・やめさせられたお。」
川 ゚ -゚)「・・・それじゃあ、お金返せないじゃない・・・。」
(;^ω^)「すまんお・・・。」
クーは悩んだ挙句、
川 ゚ -゚)「まぁ・・・いいわ。今回は大目に見てあげるわ。」
と、答えた。
( ^ω^)「本当かお!?」
川 ゚ -゚)「だって、返してくれない物を強請ったってしょうがないじゃない。」
(*^ω^)「クー様。愛してるお〜。」
ブーンはクーに抱きつこうとした。
川 ゚ -゚)「・・・うわっ!よ、よせっ!」

この後、ブーンは頭を殴られ、丸一日記憶が飛んだようです。

-END-

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