768 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:39:14.21 ID:/jvKMSWo0
( ^ω^)ブーンが過疎問題に挑むようです



ここは山奥にあるド田舎のVIP村。田んぼと畑がたくさんある何の変哲もない村。
近年、この村に嫌気がさした若者達がどんどん村を出て行くため、
深刻な過疎が問題となっていた。そんなVIP村のある日。

鍬で田んぼを耕しているブーンは鍬を田んぼに突き刺すと腰を下ろした。

( ^ω^) 「ふー。そろそろお昼ごはんにしようだお。」

ブーンはカーチャンに作ってもらったお弁当を食べ始めた。

( ^ω^)「今年は天気がいいからいい作物が採れそうだお。」

('A`) 「おーい、ブーン。」

鍬を肩から担いだドクオがブーンのところにやってきた。

769 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:40:02.47 ID:/jvKMSWo0
( ^ω^) 「あれ?ドクオの畑作業はもう終わりかお。」

ブーンは不思議そうな顔でドクオに話しかけた。
ドクオは少し気まずそうな顔をしたが真剣な表情で話をはじめた。

('A`)「・・・この前、話してたけどさ。やっぱり俺もこの村出るわ。」

(;^ω^) 「えっ、ドクオもこの村を出ちゃうのかお!」

('A`)「このまま、この村で一生を終えるってのはやっぱり耐えられなくてな。
それにこのまま過疎が進んだら俺達がじじいになったときにはこの村には誰もいなくなりそうだし。」

( ^ω^)「・・・。」

('A`)「これから帰ってオヤジとオフクロを説得するつもりなんだ。じゃあな。」

ドクオはそう言うと鍬を片手に去って行った。

770 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:40:41.77 ID:/jvKMSWo0
( ^ω^) 「ドクオも行っちゃうのかお・・・。」

ブーンはお弁当を食べ終えると再び農作業を始めた。
そして、日が落ちてくるころには家に帰ってご飯を食べると自分の部屋に戻り、畳の上に寝転んだ。

( ^ω^)(このまま人が減っていたらこの村どうなるんだお。)

ブーンは大自然に囲まれたこの村が大好きだった。出て行くつもりはない。
しかし、他の人達はどんどん村を出て行ってしまう。
このまま過疎になっていく村を放っておくことはできない。
どうすればこの村を救えるのか。ブーンは寝転びながら無い知恵を絞って考え込んでいた。

( ^ω^)(どうすればみんながこの村に留まってくれるんだお・・・。)

何もいい考えが思い浮かばない。ブーンはため息をついた。
その時、カーチャンがブーンの部屋の襖を開けた。

J( 'ー`)し「ちょっと、村の会合に行って来るから留守番お願いね。」

( ^ω^)「うん、わかったお。」

771 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:41:05.66 ID:/jvKMSWo0
ド田舎なので街灯など無い。カーチャンは懐中電灯を片手に家を出た。
ブーンは寝転びながら過疎の問題を考え続ける。

( ^ω^)「過疎かぁ。かそかそかそかそあkさ・・・。」

ブーンはそのまま眠ってしまった。

( -ω-)「Zzzz...。」

寝ているブーンの肩を揺する者がいた。

( ^ω^)「んん・・・。何だ。カーチャンかお。」

J( 'ー`)し「ブーン、ちょっと起きてもらえるかしら。」

( ^ω^)「うん。何かあったかお。」

J( 'ー`)し「さっきの村の会合で過疎をどうやって回避するかっていう話をしてたの。」

772 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:41:36.81 ID:/jvKMSWo0
( ^ω^)「そうなのかお。」

ブーンは村の方でも過疎を問題視していたのは知らなかったので驚いた。

J( 'ー`)し「過疎の問題の1つに若い女の子が少ないという意見があったの。
だから若い男の子は女の子目当てで村を出て行く。」

( ^ω^)「確かに若い女の子少ないお。」

J( 'ー`)し「だからこっちにお嫁に来てもらう人を集めようってことになったの。」

( ^ω^)「なるほどだお。」

J( 'ー`)し「で、村長さんが善は急げってことでお嫁さん候補を呼んできたの。」

( ^ω^)「へー、村長さん行動がはやいお。」

ブーンは感心していた。村長はただの偏屈な爺さんで何にもしないだろうと思っていたからだ。

773 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:42:10.56 ID:/jvKMSWo0
J( 'ー`)し「それでそのお嫁さん候補が家にやってくることになったのよ。」

( ^ω^)「え、何でだお。」

J( 'ー`)し「ブーン、あなたのお嫁さん候補だからよ。
私も悪い話じゃないと思って喜んで引き受けたの。」

(;^ω^)「ちょwww。いきなりお嫁さんって言われてもwww。」

ブーンは狼狽した。いきなり自分にお嫁さん候補がやってくるとは思ってもいなかった。

J( 'ー`)し「じゃ、いらっしゃいスーザンさん。」

カーチャンが襖を開けると金髪でナイスバディの外人が立っていた。

ξ'ー'ξ「ハーイ、スーザンデス。ブーンサンヨロシクね。」

(;^ω^)(しかも外人さんだお・・・。)

J( 'ー`)し「結婚するかどうかは別として、
スーザンさんはしばらく住み込みでブーンと一緒に農作業をしてもらうことにするわね。」

774 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:42:36.81 ID:/jvKMSWo0
ブーンの家に住み込むことになったスーザンは、
次の日からブーンと一緒に農作業を行うようになった。
鍬で田んぼを耕しているブーンとスーザン。
昼ごろになるとブーンは鍬を田んぼに突き刺し、スーザンに言った。

( ^ω^)「スーザンさん、そろそろお昼休みにしようだお。」

ξ'ー'ξ「ハイ、ブーンさん。」

スーザンも鍬を地面に突き刺すと腰を下ろした。

( ^ω^)「スーザンさんってすごい力持ちだお。鍬をあんなに軽々と扱うなんてすごいですお。」

ξ'ー'ξ「イエイエ、未来の旦那様のためにガンバリマス。」

(*^ω^)「そ、そんな。旦那様って恥ずかしいお・・・。」

ブーンはまんざらでもない顔で言った。

('A`) 「おーい、ブーン。」

弁当を片手にドクオがブーンのところにやってきた。

775 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:43:14.81 ID:/jvKMSWo0
( ^ω^)「あ、ドクオ。」

('A`) 「一緒にメシ食おうぜ。」

ξ'ー'ξ「ミンナで食べるご飯オイシイネ。」

('A`) 「フヒヒ。そうですよね。」

( ^ω^)「なんでドクオは村を出なかったんだお?」

('A`) 「いや、まあ、そりゃ、こんなベッピンさんが続々とこの村に来て、
俺のお嫁さんなってくれるならここに残ってもいいかなと・・・。」

ドクオは照れながら言った。

( ^ω^)「まあ、動機はどうあれこの村に残ってくれて嬉しいお。」

ξ'ー'ξ「ワタシノ国の友達がこの村にイパーイ来るよ。楽しみにシテテ。」

('A`) 「フヒヒ。楽しみにしてます。」

ドクオはニヤニヤしていた。

776 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:43:45.63 ID:/jvKMSWo0
そして、ブーンはスーザンと結婚することになった。そして、新婚初夜。

( ^ω^)「スーザン・・・。愛してるお・・・。」

ξ'ー'ξ「ワタシモデス。ブーン。」

ブーンはスーザンにキスをした。

(;^ω^)(な、なんか緊張してきたお・・・。)

ブーンは一旦クールダウンした方がいいなと思い風呂に入ることにした。

(;^ω^)「あ、ちょっとお風呂入ってくるお。」

ξ'ー'ξ「ジャア、ワタシモ一緒に入りマス。私達結婚しましたから問題ナイデス。」

(;^ω^)「えっ、あ、いや、その・・・と、とりあえず先に僕入ってますお!」

頭の中がパニックになったブーンはとりあえず風呂場へ逃げるように入った。

(;^ω^)「ふー、びっくりしたお。」

湯船に浸かりながらブーンは気持ちを落ち着かせていた。

777 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2006/06/27(火) 00:44:46.14 ID:/jvKMSWo0
(;^ω^)「ま、まあスーザンが一緒に入りたいって言ってるから別にいいはずだお。」

お湯の温かさでブーンの気持ちもほぐれてきた。

( ^ω^)「よしっ!スーザンと一緒にお風呂入るお!」

その時、風呂のドアの向こうからスーザンの声がした。

ξ'ー'ξ「ブーンさん、私も入ってイイデスカ?」

(*^ω^)「どんと来いだお!」

スーザンがドアを開けて入ってくる。当然全裸である。
しかし、スーザンの股間にはブーンと全く同じものが付いていた。

(;@ω@)「ちょ!そ、その物体は?!」

ξ'ー'ξ「ワタシノ国では男同士でも結婚デキマス。ブーンさん、これからもヨロシクネ。」

(;^ω^)(鍬を軽々と扱っている時に気づくべきだったか・・・。)

ブーンの新婚初夜はまさに新世界のトビラを開く結果となったのであった。




『終わり』
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