317 蟻とか防衛軍とかの人 New! 2006/06/20(火) 21:45:07.47 ID:Sa959GCK0
 『ツン様へ、私はあなたのことを初めて見たとき恋をしました。どうか私と、おつきあい、願いします。付き合っていただけるのならば、明日体育館裏に放課後来てくださいませ』
とある住宅街にあるツンの家、彼女は薄い紙を何度も読んでいた。
世間一般で言うラブレターである。宛先人は分からなかったけど、相手はブーンだと安易に想像が付いた。
「日本語おかしいわね、あのバカ……」
彼女はそういうとラブレターを大切そうに机の引き出しに入れた。

 次の日、教室はいつもと変わらない様子だった。
ツンもまたいつもと変わらない様子で授業を淡々と済ませていった。
しかし、だんだん放課後に近づくにつれて胸が苦しくなってくる感じに襲われた。
トイレに行くと言って授業を抜け出してみたものの、この感じは収まりそうにはなかった。
「なんなのよ! こんな気持ちになるなんて、あのバカ……」
手洗い場の水道で顔を濡らす、冷えた水道の温度で気分が落ち着いてくる。
手紙の送り主のせいだわ、わたしを、こんな気持ちにさせて。一回叩いてやるわ、あ、ああああのバカ。
しかし、送り主のことを考えるとすぐに熱くなってくる、このままだといけないと思いツンはその時間はさぼることにした。

 チャイムが鳴る、教室に戻ったツンに友達が心配そうに声をかけてくる、その中にブーンの姿もあった。
「ツン、どうしたお? 」
ブーンの声を聞いたツンは胸が高鳴るのを感じた。
「な、なんでもないわよ! 」
「それならよかったお、じゃ、ツンまた後でだお」
ブーンはそういうと、嬉しそうに席に戻った。
「なんでもないわけないじゃない……」
先生が明日の予定などを言っているがツンの耳には届かなかった。

318 蟻とか防衛軍とかの人 New! 2006/06/20(火) 21:45:38.38 ID:Sa959GCK0
放課後、ツンは約束通り体育館裏に行った。そこは人気もなく寂しい場所だった。
まだ、相手の姿は無かった、五分ぐらい早く着いてしまったのである。
ツンは辺りを見回すが本当になにもない、体育館自体少し離れで建っているせいか生徒の声も聞こえない。
も、もし、あのバカが私を襲ってきたらどうしよう、ブーンも男の子だし……、でも駄目だわ、許せないわ、あの変態! 馬鹿! などと、勝手にブーンの印象を悪くしていった。
「来てくれたんだ」
その声の主はブーンではなかった。
「え、え?なんで……?」
「やっぱり、ツンとウリは結ばれる運命ニダ!」
声の主は、ニダーであった。 
「運命って、ちょっと、待ちなさいよ!」
じりじりと近づくニダー向かって小さな石を投げるが、ニダーは気にせず追い詰めてくる。
「なんで、運命なのよ! 嫌よ、あんたとなんて付き合わないわ!」
「嘘ニダ! ツンはウリのこと唯一いじめないし、今日だってここにきてくれたニダ!」
じりじりと、追い詰めていくニダー。
「いじめてないんじゃなくって、無視しているのよ! 今日来たのも誰だかわかんないから来たのよ!」
ニダーは頭を抱えて雄叫びを上げた。
「うるさいニダ!! ウリの女になればいいニダ!!」
一気に差を詰めツンの体を押し倒した。
「きゃ! な、何する――! 」
ニダーの目が血走っていつのに気づいたツンは思わず声が出なくなった。
マウントポジションのような形になり、ニダはツンのブラウスに手をかけた。
「や、めて……」

320 蟻とか防衛軍とかの人 New! 2006/06/20(火) 21:45:57.73 ID:Sa959GCK0
その声もむなしく、ニダーはいとも簡単にツンのブラウスを引き裂いた。
「ほぅ、綺麗な胸してるニダ」
透きとおるような白い肌が、露わになる。胸はあると言えばあるが、ないと言えばない。しかし、ニダーが見てきたどんな画像よりも美しかった。
「スポーツもしてないのにスポブラニダか? 笑えるニダ」
興奮したニダーはスポーツブラにも手をかけ、一気に剥ぎ取った。
ツンの声にならない叫びはニダーの征服心をくすぐった。
薄い桜色の胸は誰にも触られたことのない純潔そのものだった。そこを、凶暴に愛撫をするニダー、胸に唾液が付き、白い胸は赤くなる。
「感じてるニダ?」
ツンは目に涙いっぱいため、体をゆらそうと必死になる。しかし、所詮女の子のツンはなにも出来ずにいた。が、ニダの手がスカートの中に入ってこようとしたときついにツンの糸がブツリと切れた。
「だれか、助けてよ!」
嗚咽を鳴らしながら必死に助けを呼ぼうとするツン。それに慌てたニダーはツンの口を慌てて押さえた。
「叫ぶなニダ!これでもしゃぶれニダ」
ニダーはズボンのチャックを降ろし、巨大化した自分の物をツンに咥えさせた。
巨大化といっても平均以下のサイズだから、ツンの口にすっぽり入った。
「むご、むごぅ!!」
「歯立てたら殺すニダ」
その一言でツンは諦め、おとなしく咥えた。
「おいおい、嬉しくて涙流してるニダ!」
侮蔑した笑い声を上げて腰を振るニダー。ツンは睨むことしかできなかった。
「良いこと思いついたニダ!携帯で撮影するニダ」
携帯をポケットから出したニダーはカメラモードに切り替えた。ツンは諦めた表情で何処かを眺めていた。
「いいか?ツン、ハイ、ぽ――」
その瞬間ニダーはぐったりとツンにもたれかかってきた。
「その、あの、蟻さんが教えてくれたんだお」
そこには、木の棒を持ったブーンが居た、彼は自分の上着を渡し、ツンに手を伸ばす。
「ここは、蟻さんの巣がいっぱいあるお、寝てたら蟻さん困るから……」
ツンの手を握ったブーンは彼女が震えてることに気づいた。
でも、どうしたらいいのかわからなかった。ただ、可哀想だな、と思ったり、守ってあげたいだとかそういう事しか浮かばなかった。
「さ、いくお。コーヒーぐらいならおごるお」
彼女は静かに頷いて、小さくバカと呟いた。

321 蟻とか防衛軍とかの人 New! 2006/06/20(火) 21:46:54.00 ID:Sa959GCK0

 駅の近くの公園でツンとブーンが缶コーヒーを飲んでいる。
「おちついたかお?」
「ありがと……」
かすれるような小さな声でお礼を言ったが、ブーンは聞こえなかったのか聞こえないふりをしているのか黙って笑っていた。
「ねぇ、一つ聞いていい?」
「なんだお?」
「本当に蟻が教えてくれたの?」
「ううん、違うお。でも、蟻さん好きだお」
「じゃ、どうして?」
「うーん、ツンを守りたいからかな、防衛軍だから」
「なによ、それ。バカじゃないの?」
ツンの笑った顔をみてブーンは安心した。
缶コーヒーをゴミ箱に向かって投げると、上手く入らなかった。
ツンがそれを拾うとと少し中身が零れ落ちた。
「帰りましょ、防衛隊長」
ブーンはツンの手を握り公園を出た。
零れたコーヒーには蟻が群がっていた。








オチが浮かばないwwwお題がむずいwww
inserted by FC2 system