414 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:04:26.64 ID:hCvxEKeVO
初めて&携帯なんで色々おかしいと思いますが('A`)
ーーーーーーーーーーー

( ^ω^)「うはwwwwww蟻の巣破壊すんのおもすれwwwwww」
ーーーこの高校生になってまで蟻の巣破壊などという幼稚な真似をしている男の名はブーン。彼は友達もおらず、気も弱い人間のため、こうして自分よりも弱い小さな昆虫を虐めたりする事で自己を保っていた。
しかし彼はまだ知らない。
この直後に自らに悲劇が降りかかる事を…

415 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:06:05.03 ID:hCvxEKeVO
( ^ω^)「おらおら、逃げても無駄だお!www」
ブーンは逃げ回る蟻を容赦なく踏み潰して行く。
その時、一匹の蟻がブーンの近くから逃げ出し、道路の方まで逃げていった。
( ^ω^)「だから逃げても無駄だおw」
ブーンは道路まで蟻を追いかけて行く。その時だった。
「危ない!!!!!!!」
近くにいた人が叫んだ。
( ^ω^)「?」
キィィィィィィィ!
ブーンの目の前に大型トラックが突っ込んできたのだった。
( ;ω;)「おおおおおおお!」
トラックは急ブレーキをかけたものの間に合わず、ブーンはトラックに轢かれてしまった。
即死だった。

421 ( ^ω^)が地獄行きになったようです >>416すいません。('A`)これだから携帯は… New! 2006/06/16(金) 23:10:05.24 ID:hCvxEKeVO
( ^ω^)「ブーンは天国に行けるのかお?」
(´・ω・`)「それはわからないね。僕は君みたいに死後の世界に来たばかりの人間を案内する事だけが仕事さ。
すまないが裁判の事はなにも解らない。」
( ^ω^)「…ブーンはこれからどうすればいいのかお?」
(´・ω・`)「とりあえず裁判が始まるまでは奥の部屋で待っていて欲しい。
他にも色んな人達が居るから話でもしていてくれ。そうすれば少しは落ち着くだろう。」
( ^ω^)「把握したお」

422 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:11:58.14 ID:hCvxEKeVO
ブーンは案内された先の部屋に向かった。
( ^ω^)「ここかお…
すごく広いけど意外と地味だお。」
ブーンの言う通り、そこは病院の待合室が広くなった程度の地味な内装だった。
( ^ω^)「でも人はけっこう居るみたいだお」
( ^ω^)「あの人に話しかけてみるお」
ブーンは待合室の人の中で、一人寂しそうににしている人に話しかけてみることにした。
( ^ω^)「あの…こんにちは…ですお」
長い間家族以外の人間とは話す事が少なかったブーンは少し緊張していた。

427 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:14:16.00 ID:hCvxEKeVO
ここに来て2ヶ月。色んなことが分かった。
ドクオも自分と同じ交通事故で死んだこと、ここにいる死人はほんの一部で、全員合わせると日本の人口を軽く超えるくらいの人数が居る事などだ。


428 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:14:56.25 ID:hCvxEKeVO
いつものように二人で話していると、監視員のひとりであるモララーがドクオに向かって叫んだ。
( ・∀・)「ドクオ。裁判だ。」
('A`)「はい。(とうとう俺の番か…)」
('A`)「じゃあなブーン。」
( ^ω^)「また天国で会おうお。」
('A`)「天国だといいがな」
( ^ω^)「大丈夫だお!僕とドクオならきっと天国に行けるお」
( ・∀・)「おいドクオ。早くしろ。」
('A`)「解りましたよ」
そう言うとドクオとモララーは奥の大きな扉に入っていった。

432 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:16:07.87 ID:hCvxEKeVO
( ´∀`)「おいブーン。お前も裁判だモナ。」
( ^ω^)「解りましたお(僕もかお…)」
ここにはいくつか裁判所があるので、一度に何人かの裁判ができる。
( ´∀`)「入れモナ。」
モナーは扉を開けてブーンに命令した。
( ^ω^)「わかりましたお。」
ブーンは指示に従い、裁判所の扉のなかに入った。
( ゚∀゚)「静粛に!」裁判官のジョルジュが木鎚を叩きながら高らかに叫んだ。
その言葉に従い、周りも一気に静かになった。
( ゚∀゚)「それでは裁判を始める。」
( ゚∀゚)「死人、ブーン!前に出なさい。」
( ^ω^)「はいですお」
( ゚∀゚)「今からあなたが天国に行くか地獄に堕ちるかの判断をするための裁判を始めます。あなたがブーンで間違いないですね?」
( ^ω^)「ないですお」
( ゚∀゚)「それではまず検察側お願いします。」

434 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:17:54.73 ID:hCvxEKeVO
( ´_ゝ`)「解りました。」
検察側の一人である兄者が立ち上がり、証言台の前に立った。
( ´_ゝ`)「死人、ブーンは長期に渡り、非常に多くの昆虫の命を無意味に奪い…」
(^ω^;)「ヤバいお…」
兄者はブーンの生前の様々な罪状を挙げていった。
( ´_ゝ`)「以上の事から、死人ブーンは地獄行きが妥当かと思われます。」
( ゚∀゚)「有難うございました。」
( ゚∀゚)「続いて弁護側お願いします。」
ξ゚听)ξ「はい。」
そう言って弁護側の一人であるツンが証言台にむかった。
ξ゚听)ξ「(大丈夫。私達が天国に行けるようにしてあげるから。)」
ツンはブーンにそう耳打ちした。

437 ( ^ω^)が地獄行きになったようです (´;ω;`) New! 2006/06/16(金) 23:19:53.97 ID:hCvxEKeVO
( ゚∀゚)「それではお願いします。」
ξ゚听)ξ「先程はブーンの悪い所ばかり挙げられていましたが、ブーンにも良い所は沢山あります。」
( ゚∀゚)「ほう。例えばどんな所ですか?」
ξ゚听)ξ「はい。例えば、」
ξ゚听)ξ「…」
ツンが言葉に詰まった。
( ^ω^)「?」
ξ゚听)ξ「(見つからない…良い所が全くこの男にはない…)」
ξ゚听)ξ「(荒巻さん、どうすればいいですか?)」
ツンは弁護団の一番の古株である荒巻に目をやった。
/ ,' 3「ZZzz....」
ξ゚听)ξ「…(もう駄目だ…)」


440 ( ^ω^)が地獄行きになったようです >>438十分承知しとります New! 2006/06/16(金) 23:23:11.56 ID:hCvxEKeVO
( ゚∀゚)「?ツン、どうしたんですか?ブーンの良い所を早く言ってあげて下さい。」
ξ゚听)ξ「すいません、やっぱり見つかりません。」
(^ω^;)「ちょwwwwwwヒドス」
( ゚∀゚)「では判決は決まりですね。
判決、ブーン、地獄行き!」
( ^ω^)「ちょwwwwww」
( ゚∀゚)「では閣下、お願いします。」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「わかった。」
(^ω^;)「ちょwwwwwwデーモン閣下ktkrwwwwww」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「来い、少年。」
そう言うと閣下はブーンの腕を引っ張って【地獄】と書かれた扉のなかへ連れて行った。

444 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:25:34.90 ID:hCvxEKeVO
( ^ω^)「ここは何処だお?」
ブーンは辺鄙な工場のような所に取り残されていた。
('A`)「よぉ。」
( ^ω^)「ドクオ!」
( ^ω^)「ドクオも地獄行きになったのかお?」
('A`)「ああ。しかしデーモン小暮が来るとは思わなかったわ。」
( ^ω^)「(ドクオの所にも来たのかお…)」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「おい」('A`)( ^ω^)「閣下!」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「そこの工場に入れ」
('A`)( ^ω^)「は、はい。」
閣下の妙な圧力に押されて二人は工場に入っていった。

445 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:26:52.65 ID:hCvxEKeVO
( ^ω^)「これは一体なんの工場ですかお、閣下?」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「見れば解るだろう。蝋人形工場だ」
( ^ω^)('A`)「ちょwwwwwwマジかwwwwww」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「お前らにはこれからずっとここで蝋人形を作り続けてもらう。」
('A`)( ^ω^)「!!」
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「最近は蝋人形にして欲しいという奴が多すぎてな。工場の生産が追いつかないんだ。
そこでタイミングよく地獄行きになったお前らに頼んだという訳だ。頼んだぞ」

448 ( ^ω^)が地獄行きになったようです New! 2006/06/16(金) 23:28:08.56 ID:hCvxEKeVO
\从从/
ノ(ヽ・凵E)「それでは吾輩はNHKの収録があるのでさらばだ。」
そう言うと閣下は姿を消した。
( ^ω^)('A`)「蝋人形ってどうやって作るんだよ…」

ーーENDーー

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